第4章


Template Methodパターン(具体的な処理はサブクラスに任せる)

「Template Method」とは?

テンプレートの機能を持つパターン。

スーパークラスの方にテンプレートとなるメソッドが定義されていて、
そのメソッドの中では抽象メソッドが使われている。

その抽象メソッドを実装するのはサブクラスの役目なので、
同じメソッド名でも、違うサブクラスで違う処理を書くことも出来る。

しかし、どのような処理を書こうとも、
処理の大きな流れはスーパークラスで組み立てたとおりになる。

このようにスーパークラスで処理の枠組みを定め、
サブクラスでその内容を定めるようなパターンTemplate Methodパターンという

Template Methodの具体例

文字や文字列を5回繰り返して表示する、という処理を例にとる

AbstractDisplay?クラス

open、show、close、displayというメソッドを持っているクラス。
しかし、それぞれのメソッドは具体的な処理は無く
プログラムの大枠や流れだけが定義されている。

<?php

abstract class AbstractDisplay {

    public abstract function open();
    public abstract function show();
    public abstract function close();

    public final function display() {
        $this->open();
        for ($i = 0; $i < 5; $i++) {
            $this->show();
        }
        $this->close();
    }
}

?>

CharDisplay?クラス

サブクラスの1つ。
スーパークラスでは抽象メソッドだったものが、ここで実際に定義されている。

<?php

require_once("AbstractDisplay.class.php");

class CharDisplay extends AbstractDisplay {

    private $char;

    public function __construct($display_char) {
        $this->char = $display_char;
    }

    public function open() {
        echo "<<";
    }

    public function show() {
        echo " ".$this->char." ";
    }

    public function close() {
        echo ">>";
        echo "<br />";
    }
}

?>

StringDisplay?クラス

サブクラスの1つ。
ここでもスーパークラスでは抽象メソッドだったものが、実際に定義されている。

<?php

require_once("AbstractDisplay.class.php");

class StringDisplay extends AbstractDisplay {

    private $string;
    private $width;

    public function __construct($display_string) {
        $this->string = $display_string;
        $this->width  = strlen(bin2hex($display_string))/2;
    }

    public function open() {
        self::printLine();
    }

    public function show() {
        echo "| ".$this->string." |";
        echo "<br />";
    }

    public function close() {
        self::printLine();
    }

    private function printLine() {
        echo "+";
        for ($i = 0; $i < $this->width - 2; $i++) {
            echo "-";
        }
        echo "+";
        echo "<br />";
    }
}

?>

Mainクラス

実行クラス

<?php

require_once("CharDisplay.class.php");
require_once("StringDisplay.class.php");

class Main {

    public function main() {

        $d1 = new CharDisplay("H");
        $d2 = new StringDisplay("Hellow, World.");
        $d3 = new StringDisplay("こんにちは。");

        $d1->display();
        echo "<br />";
        $d2->display();
        echo "<br />";
        $d3->display();

    }
}

new Main();

?>

Template Methodパターンにでてくるもの

AbstractClass?(抽象クラス)

テンプレートメソッドを実装するクラス。
また、そのテンプレートメソッドで使っている抽象メソッドを宣言する。

ConcreteClass?(具象クラス)

AbstractClass?で定義された抽象メソッドを具体的に実装する。


Template Methodの利点

ロジックの共通化

スーパークラスでアルゴリズムが記述されているので、
サブクラス側でアルゴリズムを記述する必要が無くなる。

関連しているパターン

Factory Methodパターン

Template Methodパターンをインスタンス生成に応用した例が
Factory Methodパターン

Strategyパターン

Template Methodパターンでは「継承」を利用してプログラムの動作を変更することができる。
スーパークラスでプログラムの大枠を定め、サブクラスで具体的な振る舞いを定めるからです。
これに対し、「委譲」を利用してプログラムの動作を変更することができるのが
Strategyパターンです。 これはプログラムの一部を変更するというよりは、アルゴリズムをごっそり切り替える場合に使用する。


参考資料

  • Java言語で学ぶデザインパターン入門

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