(絵がでけぇ...
スネアドラム(小太鼓)の皮の部分をヘッド、縁の枠の部分をリムと言って、その部分を叩く奏法の事をリムショットと言います。
絵を見ても分かる通り、ヘッドとリムを同時に叩くのをオープンリムショット、リムだけを叩くのをクローズドリムショットと言います。オープンの音は、スコーン!と抜ける音、クローズドの音はカツカツという音がします。
普通のエレドラのパッドは叩いたときに1つの音が鳴ればいいので、叩いたら信号が送られる、1チャンネル方式です。しかし、本物を限りなくシミュレートしたければ当然リムの音も欲しくなるわけで、お高いパッドにはその機能がついています。
また、エレドラとパッドを繋ぐコードはシールド(フォンジャックコード)で、ステレオのシールドもあるのでそれを使えばいいわけです。...というわけで、エレドラのパッドからの入力はステレオ入力となっています。
問題はどの端子にピエゾを接続するかです。
図の上がステレオ、下がモノラルジャックなんですが、モノラルの時はメイン(ヘッド)の音が鳴るわけで、端子Cがリムショットのチャンネルに絡んできていると予想できるわけです。
ところが、ピエゾを{C,A},{C,B}のどの組み合わせで鳴らしてもリムチャンネルに設定してある音が鳴りません。
試行錯誤の結果、ピエゾを<メイン{A,B};リム{A,C}>または<メイン{B,C};リム{A,C}>と繋ぎ、メインとリムを同時に、ある閾値以上の衝撃で叩くとリムの音が鳴ることが分かりました。
また、ピエゾを<{A,C};{B,C}>と繋ぎ、どちらかのピエゾを強く叩く事でもリムの音を出せる事が分かりました。この場合、弱く叩くとメインの音が鳴ります。
これはアクセントの付け方によって音色が変わる奏法も可能だということでもあります。
※ただしメインとリムの両方を同時に叩く場合、メインの音は鳴りませんでした。
エレドラのパッドは直径が30cmもない小さなものです。ここに二つのセンサ(ピックアップ)を埋め込んだところで、パッドを叩けば全体が揺れ、反応してしまいます。それに普段余り使わないリムの音が毎回鳴ると格好悪いです。
だからリムの音を出すためにはリム部を叩いた、+パッド全体が揺れたという条件を満たす必要がある設定にして、不要な音を排除しているのだと思います。
一番良い方法はエレドラ内部の設定をいじってリム部のみの信号のみで音を出させるようにすることです。(9/10端子と言う入力部ではそういう設定になっています。)
しかし、マニュアルをいくら読んでもそういう設定は見つかりませんでした。(2005/10/10現在。)
あとは、リムショットに対応した音を出したいタップ台にリムとメインに接続した両方のピエゾを設置すると言う方法も考えられます。しかし、この設定ではその台を弱く踏んだ場合にメインの音が鳴ってしまう恐れもあります。