【回答】
極超音速飛行のデータ取りのためだけに開発された飛行機ですから,軍用機とも旅客機とも言えません.
データは軍用民間どちらにも使用されるはずです.
それにこいつは,全長4mもない小さなやつですよ.
http://www.dfrc.nasa.gov/Projects/hyperx/x43.html
5月の失敗のあと,プロジェクトがどうなっているかは存じません.
極超音速飛行の実験そのものはやめないとは思うけど,X-43を再び製造するかどうかは・・・.
Hyper-Xの失敗原因ですが,Hyper-Xのスクラムジェット起動までの加速用ブースターとして使われた,ペガサスロケットの安定尾翼脱落によるコントロール喪失,自爆スイッチ,ということです.
ペガサスブースターは,NASAの実験用B-52から投下されたのですが,通常ペガサスが使用される高度より,低い高度で発射されています.
大気密度の違いと,Hyper-Xという非対称形のペイロードによる気流の乱れが,あるいは原因かと憶測しているのですが・・・
NASAでは風洞実験まではしているのですけどね.
しかし,このような失敗ではHyper-Xについては,ノーデータで終わってしまったわけで,関係者は無念なことと思います.
私も残念.