Subversionメモ / SVNPathとSVNParentPath

Subversionメモ/SVNPathとSVNParentPath?
Tag: Subversion

SubversionのリポジトリをHTTP経由で公開する場合は/etc/apache2/mods-available/dav_svn.confというファイルに以下のような感じでLocationを設定します。

<Location /repos/common>
    DAV svn
    SVNParentPath /mnt/repos/common}

    AuthType Basic
    AuthName "Common Subversion Repository"
    AuthUserFile /mnt/repos/common/.htpasswd

    Require valid-user
</Location>

その際にSVNPathかSVNParentPath?を設定するのですが、その違いを纏めておきます。

SVNPath †

1個のリポジトリだけを指定する。
全体を通してリビジョンを管理する場合はこれが望ましい。

SVNPath /mnt/repos/common

この場合、リポジトリパスは以下のようになります。
http://kaguya/repos/common

common配下の構成は一般的に以下にような感じになります。

└─common/
    ├─branches/
    ├─tags/
    └─trunk/

SVNParentPath? †

複数のリポジトリがある場合、その親ディレクトリを指定する。
プロジェクトが複数あり、個々にリビジョンを管理する場合はこれが望ましい。

SVNParentPath? /mnt/repos/common

この場合、リポジトリパスは以下のようになります。
http://kaguya/repos/common/project1
http://kaguya/repos/common/project2

common配下の構成は一般的に以下にような感じになります。

└─common/
    ├─project1/
    │  ├─branches/
    │  ├─tags/
    │  └─trunk/
    └─project2/
        ├─branches/
        ├─tags/
        └─trunk/

この場合、/mnt/repos/commonのサブディレクトリproject1とproject2が別々のリポジトリで別々のリビジョン番号となります。
上記の設定にしておくと、apache2の再起動をせずにレポジトリを追加できるので便利です。
http://kaguya/repos/common/project3とかを追加しても/etc/apache2/mods-available/dav_svn.confは変更する必要はありません。

ただし、この設定が有効なのは/mnt/repos/common直下のサブディレクトリのみです。
以下のようにディレクトリ階層が深くなる場合は場合は

SVNParentPath? /mnt/repos/common/group1
SVNParentPath? /mnt/repos/common/group2

を指定する必要があります。

└─common/
    ├─group1/
    │  ├─project1/
    │  │  ├─branches/
    │  │  ├─tags/
    │  │  └─trunk/
    │  └─project2/
    │      ├─branches/
    │      ├─tags/
    │      └─trunk/
    └─group2/
        └─project3/
            ├─trunk/
            ├─tags/
            └─branches/

SVNParentPath? /mnt/repos/commonは直下にリポジトリが無い限り設定する必要はありません。

コメント †