Character



注記

以下のキャラクター説明には、重大なネタバレが含まれています。
最低でも戦争編に進んだ段階までは読まないことをお勧めいたします。


聖域メンバー

貴宮忍

本編主人公。本名:折倉日立。IRC上でのニックネームはNIN-NIN。
GVPにおける万能管理権限を保有したユニット、「王」の一人で識別コードは<アウレリウス>。
その戦略兵器クラスの強大な能力が露見し一度は焼却処分されかけるが、
植物状態であった千鳥の弟・貴宮忍と摩り替わることによって廃棄を免れた。
王として完全に機能するために必要な「感情」を育成するために施設を離れ、
千鳥と家族として暮らしていくとともに、他者との友人関係を築くように指示されていた。

紅緒あずさ

貴宮家の隣に住む少女。忍の記念すべき友人第一号。
幼年時代にいじめられていたところを忍が助けてしまった事から関係が始まる。
草原で崖から落ちて昏睡状態だったところを口腔摂取によるESセルの移植で救われてからは、
模倣子の脳意識への干渉もあって、忍を絶対的な存在として認識するようになる。
もっとも、ESセルの影響がなくとも家庭内での虐待・周囲からのいじめによる孤立感から、
忍に対して好意を持つようになるのは自然の成り行きだったと言える。(斎談)
年齢は少なくとも忍たちより3歳以上離れていると思われる。
「もにょもにょする」など2ちゃん語彙多数。

本堂沙也加

C級ではあるが実質S級のUSER。忍にとっての唯一の他者。
町外れの森から発生する花粉を媒介に情報網を構築している自然発生の王。
(人工の王はミームを媒介してネットワークを構築している)
古来より呪術により朝廷を手助けしていた家系の末裔で、
代々A級程度のUSERであるならば輩出しても全くおかしくない血を引いていた。
王足る資質を持ち且つその他者性から忍の関心を引くことになった。
その後、ある事件により忍に依存し、親近感以上の何かを感じている。

参考:『沙也加編全編』『去るものたち』『相関関係』『魔女』

伊月笛子

忍より7〜8歳年上のお姉さま。正確に言えば聖域メンバーには含まれない。
忍と同い年のメガネ。聖域での自分のポジションが分からず悩んでいる。

塚本葉子

読心術を持つ少女。未来予知の能力は持たない。

塚本斎

年上美乳好き

樋口章二

本来の意味での、忍の唯一の友人にして本作のメインヒロイン。
連続猟奇殺人事件の調査中に死亡。伊月笛子や群像委員会の関与が疑われる。
他の人は節操なく生き返っているのに、エピローグに出演できなかったかわいそうな人。
ちなみにオープニングのお茶会もエピローグと同じ出来事であるが、章二は忍だけに見えている幻覚である。

群像委員会


貴宮千鳥

10年近く経過しても外見年齢がほとんど変わらない奇跡の人。

貴宮忍

貴宮千鳥の血の繋がった弟。幼少期の脳外科処置の影響として植物状態に陥った。
寝たきりのまま献体として使われていたが、千鳥の決断により
廃棄が決定された「折倉日立<アウレリウス>」のスケープゴートとして、生きたまま焼却処分された。

邑西

有罪。知伝子学のオーソリティー。忍のメンテも行う。
人間の意識を解き明かしたことで群体の興味を引き、樹系種の帰結を決定づけた。


灰野耕一郎

42歳。日本国籍。群像委員会の立ち上げに関与した最初期のUSERの一人。
防衛施設庁第二施設部所属。
王足る資質を持ち、能力も忍と遜色ないが、当に人格崩壊を起こしていた。
最早意志を持たず、「新世界を統べる」「人を滅ぼさない」という目的にのみ行動し、
結果的に忍らと対立することになる。
最終的には作用値750以上の投射攻撃によって死亡したと推測されている。
USERでその値に達しているという者は記録上存在しない為、
覚醒した忍によって殺害された可能性が高いものと思われる。

参考:『Mindcrusher』『灰野耕一郎』『最後の日』『投射弾道学研究報告』

南レイ

本名:南怜二。IRC上でのニックネームはGhost。
A+級(アクセラレイテッド・チルドレン)のUSER。
人類最高峰の物理USERと称され、火器にも精通した戦闘のプロフェッショナル。
計画の全容を把握する数少ない人物の一人。
忍が全ての鍵になることを理解してそこに自分の存在意義を見出す。
そしてそれに焦がれた結果、忍が施設に戻るように工作。
結果的に忍の聖域を破壊することになる。
その後、忍に接触。忍を施設に引き戻すことに成功する。

参考:戦争編全編、最果てのイマラフ画集より『原形行使者』

伊勢崎宗多

エビちゃん。
子供のころはブイブイ言わせてたが、沙也加の怒りを買い9分殺しにされ、
事態の隠蔽を図った忍により、その記憶を消され群像委員会の傘下に置かれる。
数年後、町に戻って嫌がらせを繰り返した宗多だったが、再度沙也加の怒りを買い裏返しにされる。
忍にESセルを移植され裏返しから蘇生されるが、結果、忍に感染し忍を嫌うことができなくなった。
宗多はそれでも忍を嫌い続けようとし、忍の腹を滅多刺しにしたが、
皮肉なことに忍を嫌い続けようとする宗多に忍は感謝していたようである。


フランシスΘ

メイプルリーフ海洋生物研究所(ハワイ)ランクA。
恥ずかしがり屋で、滅多に人前に姿を現さない白イルカの雌。
忍のことが好き。子供の頃、はじめて意識した異性が忍だった。
人間並み、もしくはそれ以上まで知能を鍛え上げられた美人で有能なイルカ。
会話はテレパスで行われ、照れると斜めの姿勢でぐるぐる回転しながら沈んでいったり隠れたりする。
いじりがいのある人。
主な能力は水中にいる対象人物の強制読解。
記憶だけでなく感情や思考……また通常は困難な深部に近い意識パターンをキャッチすることもできる。
IRC上でのニックネームはΘ。

シャーリー・磯下

日本国籍、確立微生物資源研究所により管轄されているUSER。ランクC/S(第一種)
幼児期に焼却される貴宮忍と同期していたことで、精神になんらかの影響を受けている。
作用値が582と桁外れに高い。(ちなみに『魔女』において作用値30でA級と認定されている)
作用60以上のUSERをMindcrusherと呼び、
彼らは一般レベルの生体相手であるならば干渉によって廃人とすることが可能。
ただし、欠点として自身に対しても少なからず影響があるというものがある。
シャーリーの其れはあまりの作用値の大きさから即死レベルの干渉であり、
使用してしまえばシャーリー自身も即死してしまうことから精神破壊爆弾と揶揄された。
またその使用を忌避しない為に学習機能を停止されている。
戦前、灰野の命令による作戦行動中に忍らに発動しようとするも、
森の加護を得ていた忍によって全ての枷を外されることになる。
その結果学習機能が復活。
ただ精神分裂の兆候が見られたことや見せしめを兼ねて減速処置を施される。
以後引退したUSERとして日々を過ごし戦中に至る。

参考:『魔女』『Mindcrusher』『Mindcrusher』『シャーリー・磯下』など

相田幽

イマにおいて立ち絵とフルネームが存在する数少ない雑魚キャラである。


ジーン・ブランシェット

A級USERの一人。自称アメリカ人の誇りを持った日本人。
実質は日本育ちのアメリカ人ってだけの模様。キス魔でありジャンキーでもある。
微細現象学の極めて高純度の結合例と云われる。
細胞単位の念動を可能とするが、有視界の能力な為、非効率である。
そのためなのか彼女は神経切断に特化しているらしい。
彼女自身は快楽主義者であり快楽中毒者で、
戦中に忍にダーリン的行為で籠絡されてしまう。
その描写は───ない。中の人に忘れられてたらしい。畜生。
IRC上でのニックネームはGene01。

参考:『逃避行』『施設での日々2』『施設での日々3』『新たな日々へ』

ムー・レンジャー

大神官ラ・ムーの導きにより、コズミック・パワーを注がれた戦士が五人揃うことにより、
ナーカル・ゲートが開き、大陸さえも沈めるという神鉄巨神ビッグ・ヒラニプランが召還される。
それを乗りこなせるのは、ラ・ムーに選ばれた五人の黄色人種だけである。
そう、彼らこそ−−−
超能戦隊ムーレンジャー!!

なお、彼らが五人優先状態にあることで、中継ノードとしては極めて優秀に機能することが判明している。
彼らはそこにいるだけでネットワーク構築の柱となり、強度の維持に貢献している。
強固な自我が同調したことによる、一種の増幅現象ではないかと思われる。
おそるべし、ムー・レンジャー。
ありがとう、ムー・レンジャー。
君たちが特撮オタクであることは、今、限りなく許されている!!
ムー・レッド!
赤い戦闘スーツをまとった(という脳内設定の)謎の超能力戦士である!
リアルの彼は、平凡な若きサラリーマンだ。
いい歳こいて特撮趣味。
もちろん大陸書○はコンプリート。
ある意味純真な少年心を忘れない熱血漢といえる。
性格は火のよう熱く、目覚まし時計のようにうるさい。
掲示板上では、わりと素であることが多い。
対象物を発火されることができる、発火能力者なのだ。
不燃物は対象にできないが、紙程度を燃やすのであれば5分もあれば十分だ!
ムー・グリーン!
緑の戦闘スーツをまとった(という脳内設定の)謎の超能力戦士である!
リアルの彼は、留年三年目確定の大学生だ。
もちろん趣味は特撮と大陸書○。
物静かな書生タイプなのに、こと特撮になるとトークは止まらない。
周囲の空気を読むことは苦手である。
彼の力は、身体機能増幅である!
両腕の筋力を増加させ、常人の五倍以上のパワーを発揮することができる!
だが腰がすこぶる悪いので(通院中)力仕事は厳禁だ。
ムー・ブラック!
黒い戦闘スーツをまとった(という脳内設定の)謎の超能力戦士である!
戦隊の中でもっとも誇り高く(という脳内設定の)孤独な男。
だが実際は、マザコンの寂しがりやで26歳無職である。
趣味は特撮と大陸書○の出版物のコレクション。
ルックスはとても良く、野性味に溢れる二枚目であるにも関わらず、
その他すべての部分で完膚なきまでに終わってしまっている男といえる。
ムーブラックはレムール・クラッシュ(本人命名)という、物質崩壊波動の使い手である。
そう……たとえば豆腐程度の強度であるならば、一時間程度で完全損壊が可能だ!
ムー・ピンク!
ピンク色の戦闘スーツをまとった(という脳内設定の)謎の超能力戦士である!
もちろんネカマだ!
まだ若いというのに、特撮と大陸書○に取り憑かれてしまった。
受験を控えて……彼の将来は、あまりにも暗い。
彼女(という脳内設定)の必殺技は、オルゴニック・アジテーションと名付けられた、支援能力である。
周辺にいる人々の脳内麻 薬を強制分泌させ、まるで脱法ドラッグでもキメた時のように多幸感に包み込むことができる。
果てしなく教祖向きな、ムー・レンジャーの紅一点(という脳内設定)。
敵か味方か、ムー・ゴールド!
金色の戦闘スーツをまとった(という脳内設定の)謎の超能力戦士である!
独自の目的のために単独で行動し、時に敵対し、時に加勢してくれる、まさに謎の戦士。

その正体は、38歳のオールド・特撮&オカルトマニアである。
既婚者であり、それらの趣味は魂に封印していたが、息子(6歳)とともに特撮ものを見るようになり、再熱。
USERでもあったことから、ムー・ゴールドとして戦列に加わる。
優秀な人物で、とある大企業の管理職としていくつものプロジェクトを統括している。
そんな彼の力は、ゴールデン・テクスチャー!
まったく無価値な無機物を、まるで黄金のような価値を持つものであると人に誤認させることができる、エフェクト系の力である。
ただし持続時間は、当人のいる間だけである。あと体質によって効かない人もいるぞ!
悪用すんなよ!(バレるしな)
実はムー・ゴールドこそ、かつて滅びたムー大陸の王・カハムの記憶を持つ、転生者なのだった!!
後に、ムー・レンジャーの一人となる。

ToolSmith?

道具職人協会。IN用のツールを開発している集団。
いくつかのチームごとにそれぞれツールを研究・開発しており、
チーム・リーダはToolSmith***という具合に、ナンバリングされる。
登場したメンバーは以下の5人。
ToolSmith001
ギルドマスター。忍のIRCの特殊権限を与えられている。
ユニオナイズされたネットワークを用い、癌化制御プログラム『キャンサー』を作成。
ToolSmith002
日本在住。本堂家の家政婦、悦子さんその人である。HNは「超くのいち」
名前の由来は「家政婦は見た!」主演の市原悦子より。
名前やHN、七曜の模様のエプロンなど、CROSS†CHANNELの支倉曜子を思わせるキャラである。
曜子を思わせるキャラはもう一人、量子コンピュータ「量子ちゃん」と同じ名前の
日高量子(戦争でゲートキーパーを務めた)もいるが関係は不明。
ToolSmith003
開戦時、ルーティング最適化ソート『愕速』最終パッチのリリースをIRCで通達。
ToolSmith004
米国在住の新聞記者。本名もスミス。HNは「どらいばあ」
イマの掲示板で油を売っているところを超くのいちに捕まる。
ToolSmith007
日本製SF戦争アニメ(ロボットもの)の熱烈なる愛好者。
大長虫調査委員会へ派遣され、ツール『ハイパー・コピペ』で作業効率を280%近くまで向上させた。

GANBA

学生。心海探査船「コーネリウス」の開発者。むひょろぽう!
「コーネリウス」を元に作られた『こころうみ6000』で心海を調査していた
調査組織(後の大長虫調査委員会)からの協力要請に応え、同組織に参加。
心海探査船の改良に努め、大長虫の解析に貢献し、
人類の切り札、対神対識高次病原概念:Tragedy(CODE-T)のお膳立てをした。

北国娘

未成年♀。通信教育を受けている。数学嫌い。美少年好き。
日本国籍。北海道。雑談掲示板住人。田舎もん!(イマたん曰く)
お父ちゃんは店を畳んだばっかりで食料の在庫いっぱい。

Moezonで「倫理法廷(2)」のれびう投稿。北海道子「受験が手につかない」。
その後、4人に1人が参考になったという低い評価が下される。

北国娘、イマたん(管理人)にきりたんぽ缶を送る。
イマたんが一生懸命働いている間に愛弟(忍)が『全部』食べる。
北国娘が「生娘仲間」と発言して『イマたん処女疑惑検討スレ』が立つ。
北国娘「何を贈ったら許してくれる?」 イマたん「カニ贈るよろし」
弟君(忍)がカニを食べる。
戦争勃発。戦後、忍の脳を修復して、イマたん消滅。
北海道からのラブコール=オフ会のお誘い。

参考:『動乱前・1』『エピローグ』

その他の人外な方々


イマ

主人公の脳腫瘍。

群体。彼。中位素『樹系種』。
中位種『識』への中間段階にある個体には分類されない単一種(素)。
放散か帰結のみを生涯のモチベーションとし、
帰結に向いた場合、自我食いの末相殺、心海領域で休眠している識核種が覚醒する。
放散した場合は、複数化し、中位素から中位種へと意義的変化を遂げる。

大長虫

グレーター・ワーム。GANBAにより命名された。識核種。
人間の集合的(普遍的)無意識の下層に存在するとされる、超高密度情報。
心海の第三階層〜第二階層深部で休眠している。
忍はイマの助けを貸りこれを投擲し、群体を殺した。
樹系種が帰結した場合に表層化し、自己解凍を経て破裂。
相殺によって機能低下した網状意識を修復しつつ、
接続された全ての界(動物界・植物界等)に対し、識核の断片が送信され、
結果、知性段階の発生が促される。

その他

門倉正道

門倉家の頭首にして、塚本兄妹の元主。
忍に嵌められ臭い飯を食っていたが、何者か(灰野)の下に降り現場復帰。
戦後フリークス化し連続斬首事件を起こし、斎に介錯された。



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