救急医学
＜救急医療体制＞
1．次のうち正しい組み合わせを１つ選べ．
a．初期救急医療施設 − 在宅当番医
b．初期救急医療施設 − 輪番制病院
c．二次救急医療施設 − 休日夜間急患センター
d．二次救急医療施設 − 救命救急センター
e．二次救急医療施設 − 救急医療情報センター
2．日本の救急医療について誤っているものを選べ．
a．地域格差は少ない.
b．患者から見てコンビニ化が進んでいる.
c．北米型のERシステムを採用する病院も出てきている。.
d．
e．
3．日本の救急医療について誤っているものをつ選べ．
a. 救急搬送数は年々増加していたが、平成18年度より横ばいである。
b. 急病が50%を超える。
c．中症患者が最も多い。
d. 交通事故は約25%である。
e. 高齢者の半総数が増えている。
4.平成20年現在ですべての救急救命士に認められるものを2つ選べ.
a.気管挿管
b.ラリンゲルマスクの使用
c.エピネフリン投与
d.静脈路確保
e.
5．メディカルコントロールにつき解説せよ （解答欄は2行程度）
6．オンメディカルコントロールにつき正しいものはどれか。
a. 教育カリキュラムの作成・実施~
b. 救急活動記録
c. 指示、指導、助言
d. 事後検証
e. 病院実習
6.次のうち誤っている組み合わせはどれか.
a.日射病：顔面蒼白・脈拍微弱
b.熱痙攣：不随意性の有痛性筋収縮
c.熱疲労：発汗・高血圧
d.熱射病：皮膚の乾燥と紅潮
e.悪性症候群：高熱・意識障害
7．円滑な救急医療の構築につき誤っているものはどれか．
a．対象を重症患者にしぼる．
b．救急医療従事者の育成を図る．
c．限られた医療資源の有効活用．
d．救急医療の不採算性の是正．
e．リアルタイムな情報網を構築する．
＜外傷＞
Primary surveyとSecondary surveyについて100字程度で簡潔に説明せよ。
＜災害医療＞
以下のうち正しいものには○を，誤っているものには×をつけよ．
(1)災害現場における3Tとは，Triage，Treatment，Transportである．
(2)災害現場において多数の傷病者がいる場合でも，80%の広範囲熱傷の患者の救命に全力を尽くす．
(3)トリアージは，入り口のトリアージポストで1回だけ行う．
(4)災害現場では自分の安全より傷病者の安全を優先する．
(5)毛細血管再充満時間(CRT)が2秒以上では循環系の障害がある．
(6)毛細血管再充満時間(CRT)はあらゆる状況で有効な検査である.
(7)災害現場での治療の目的は根治的治療である.
(8)救急医療と災害医療は緊急対応を要求される点で共通である.
(9)救急医療と災害医療の相違点は医療資源と治療対象のバランスである．
(10)DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」である.
(11)東北大学にはまだDMATは存在しない。
(12)患者は分散搬送が原則である.
(13)災害時にはヘリコプターの管制が困難であるので出動させない．
(14)口に煤をつけて走り回っている子供にSTARTトリアージで赤をつけた．
(15)気道確保により呼吸を再開した人に対して、呼吸数20回/分、CRT1.5秒だったがSTARTトリアージで赤をつけた．
(16)STARTトリアージで黒をつけられた人は基本的に救命救急センターに搬送しない．
(12)宮城県沖地震が10年以内の発生する確率は99%である.
(13)災害医療における治療優先順位は生命＞整容＞機能である.
(14)情報伝達が失敗する最大の原因は、情報伝達の不備である.
(15)CommandとControlは指揮命令と連絡調整である.
＜熱傷＞
1．次のうち誤っているものを1つ選べ．
a．�凝拉�傷：15%BSA以上(小児，老人：10%)で入院の適応がある．
b．�慧拉�傷：5%BSA以上(小児，老人：2%)で入院の適応がある．
c．電撃傷では創部が小さくても入院が必要なことがある．
d．熱傷5の法則では幼児の頭部は20%である．
e．熱傷指数には�掬拉�傷は含めない．
2. 雀荘でガソリン爆発が起こった．受傷原因から考えて体表での熱傷診断を除き，
患者はどのような外傷や熱傷を受傷した可能性があるか．3つあげよ．
3．間違っているものを選べ．
a．成人の熱傷では尿量を0.5ml/kg/hr以上に維持する必要がある．
b．小児の熱傷では尿量を1ml/kg/hr以上に維持する必要がある．
c．熱傷死亡の原因のトップは急性腎不全である．
d．熱傷患者のショック期の赤色尿はヘモグロビン尿である可能性が高い．
e．重症熱傷の『臨床経過の三つの峠』の最後の峠は感染，多臓器不全である．
4. 1歳男児．右上下肢を湯につけて受傷し、1時間ほど冷水にて受傷部を冷却したが、元気がなくぐったりしていたため来院した．
�凝拉�傷20%．血圧70/45mmHg.心拍数160回/分．赤血球530万．Hb18g/dl．Ht55%.(他にも検査値や所見が書いてありましたが忘れました)
最も考えられる病態を次の中から選べ．
a. 心因性ショック
b. 脱水性ショック
c. 細菌性ショック
d. 肺水腫
e.
＜環境障害・特殊感染症＞
1．熱中症につき正しいのはどれか．
a.
b. 軽症のものから熱痙攣、熱疲労、熱射病がある．
c. 熱疲労では骨格筋の不随意収縮が起こりやすい．
d. 重症でもDICを起こすことはまれ．
e. 市販のスポーツドリンクが最も推奨される．
2. 偶発性低体温症について．
a. 心電図にてテント状T波が特徴である．
b. 30〜32℃では心室細動がおきやすくなる．
c. 低体温は脳の蘇生には有利に働かない．
d. 心停止であれば経皮的心肺補助装置（PCPS）を使う．
e.
3．減圧症について
a. �儀燭任榔親伊竅磴簀喃⊂祿欧�生じる．
b. まず酸素を投与する．
c. 再圧療法についてUS Navyの基準によると…
d.
e. 東京医科歯科大学に専門の相談機関がある．
4．壊死性軟部組織感染症について．
a. Clostridium性ガス壊疽は糖尿病や肝硬変を基礎疾患に持つ人に起きやすい．
b. フルニエ症候群は壊死性筋膜炎の一型で外陰部、会陰部の皮下組織に生じたものである．
c.
d.
e. 治療には広域スペクトラムの薬剤を用いる．
5.破傷風について
a. 急速に発症するものほど重症化しやすい．
b. 培養による診断は容易ではない．
c.
d.
e. 10年以上前に能動免疫のある人は破傷風トキソイドとテタノブリンIHを投与する．
＜中毒＞
中毒は全部で15問ありましたが内容については失念しました。
内容的には過去問とほぼ同じだと思うので一通りやっておきましょう。
今年は過去問に加えて銀杏中毒について出題されました。
先生が重要だと説明されたところからきちんと出題されていたので講義をしっかりと聴いておいたほうがいいです。
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