大腸菌・グルコース


語句問題 グルコース代謝には解糖と呼吸という2つの大きな経路がある。解糖系は呼吸と比べると極めて効率の悪い単純なエネルギー生産機構で、解糖・発酵系は酸素を必要としない嫌気的反応である。
大腸菌では酸素があると好気的呼吸鎖が働くから、TCA回路も連動して作動する。酸素が得られない場合、それ以外の条件によって大腸菌のATP合成法が異なる。酸素に変わる電子受容体がある場合、それぞれに対応する別の呼吸鎖が作られ、それにTCA回路が連動する(嫌気的呼吸)。このような電子受容体がない場合は、糖が利用できればEM経路によりATPを生成する。最終産物として有機酸ができるので(乳酸を含む)このような代謝様式を混合有機酸発酵と呼ぶ。