呼吸器 / 放射線科 / 卒試


呼吸器/放射線科

放射線科 【1】解剖について誤っているものを選べ。 a. 奇静脈は上大静脈に流入する。 b. 気管分岐部より右気管支分岐部までの気管支を中間気管支という。 c. 左右の肺動脈では右の方が長い。 d. 肺区域は通常右が10個、左が8個である。 e. 脊椎前面より後方を後縦隔という。 [解答] b [解説] b.×(上葉気管支が分枝してからを中間気管支という) レジュメp19参照 【2】解剖について、誤っているものをひとつ選べ 1. 右腕頭動脈は右鎖骨下動脈と右総頚動脈にわかれる。 2. 細気管支には気管支腺はない。 3. 二次小葉とは3-5本の細気管支から形成される領域である。 4. 二次小葉内では細気管支、肺動脈は小葉中心部を走行する。 5. 通常、右肺門は左肺門より、やや高い位置にある。 [解答] 5 [解説] 1.○ 2.○ 3.○ 4.○ 5.×(肺門は左の方が高い)レジュメp20参照 【4】小葉中心性の分布を示すびまん性肺疾患の組み合わせはどれか。 (1) びまん性汎細気管支炎 (2) 過敏性肺臓炎 (3) 癌性リンパ管症 (4) サルコイドーシス (5) 肺胞蛋白症 (a) (1,2) (b) (1,5) (C) (2,3) (d) (3,4) (e) (4,5) [解答] a [解説] 1.○ 2.○ 3.× 4.× 5.× 2003年度卒試と同じ

放射線科 1.胸部X線撮影について、誤った記述はどれか。 a)側面像は、フィルムを体の左側につける、左側面像が原則である。 b)少量の胸水の検出には、側臥位撮影(decubitus view)が有用である。 c)右肺中葉無気肺の描出には、肺尖撮影(lordotic view)が有用である。 d)小葉間裂は、正面像では通常左肺野に描出される。 e)胸部立位正面X線撮影では通常背側からX線を照射する。 [解答] d [解説] 小葉間裂は右肺に見られる。 2.片側性に透過性亢進が認められるものを選べ。 (1)気管支内異物 (2)慢性肺気腫 (3)肺水腫 (4)肺胞蛋白症 (5)Swyer-James症候群 a. (1), (2) b. (1), (5) c. (2), (3) d. (3), (4) e. (4), (5) [解答] b [解説] Swyer-James症候群(スワイアー-ジェームズ症候群) 通常、小児期のアデノウイルス感染に基づく閉塞性細気管支炎による一側肺の透過性亢進で、肺容量と肺血管の減少を伴う。中枢性気道閉塞がないのにair trappingがあることで他の原因から鑑別される。 3.次のサインのうちシルエットサインはどれか。 1) comet tail sign 2) Cervico-thoracic sign 3) Hilum-overlay sign 4) thoraco-abdominal sign 5) Westmark sign [解答] 2) 3) 4)はシルエットサイン 4.腫瘤陰影に関して、正しい組み合わせを選びなさい。 (1)原発性肺癌-----Spiculation (2)過誤腫-----Air Bronchogram (3)結核腫-----Popcorn Calcification (4)円形無気肺------Notching (5)アスペルギローマ---Meniscus Sign a. (1), (2) b. (1), (5) c. (2), (3) d. (3), (4) e. (4), (5) [解答] b [解答] popcorn calcification---過誤腫、air bronchogram---肺胞性病変、notching---肺癌

(放射線科) 1.胸部の解剖に関し間違った記述はどれか。 (a)右気管支動脈は肋間動脈から分岐することが多い (b)右肺動脈は右上葉気管支の上方を走行する (c)細気管支と肺動脈は二次小葉の中心部を走行する (d)リンパ管は小葉中心と小葉辺縁の両方に存在する (e)胸骨後面から気管前縁までを前縦隔と区分する [解答] b [解説] a.○(右は第3肋間動脈から、左は胸大動脈からが多い)b.×(右では動脈が下、左では上)c.○(肺静脈は辺縁部)d.○ e.○(胸骨後面から器官前方が前縦隔、椎体前縁までは中縦隔、椎体前縁より後方が後縦隔) 2.小葉中心性の分布を示すびまん性肺疾患の組み合わせはどれか。 (1)びまん性汎細気管支炎 (2)癌性リンパ管症 (3)粟粒結核 (4)サルコイドーシス (5)過敏性肺臓炎 a(1,2), b(1,5), c(2,3), d(3,4), e(4,5) 答)b 小葉中心性=経気道性に拡がる(びまん性汎細気管支炎、肺結核、気管支肺炎、過敏性肺臓炎、溶接工肺など)。気管支血管周囲性+小葉辺縁性=リンパ行性に拡がる(サルコイドーシス、癌性リンパ管症、悪性リンパ腫)。不規則性=血行性に拡がる(粟粒結核、転移性肺腫瘍) 3.次のうち正しい組み合わせはどれか。(画像の特徴) (1)サルコイドーシス---Comet Tail Sign (2)縦隔腫瘍---Extrapleural Sign (3)肺水腫---Air Bronchogram (4)胸壁神経鞘腫---Rib Notching (5)結核腫---Meniscus sign (a)(1,2.3), (b)(1.2.5), (c)(1.4.5), (d)(2.3.4), (d)(3.4.5) [解答] d [解説] 1.comet tail signは円形無気肺で見られる。サルコイドーシスでは両側肺門リンパ節腫脹(BHL)。2.○3.○4.○5.Meniscus signはアスペルギルス症。結核腫の特徴は中心性、巣状石灰化、散布巣(satellite lesion)、乾酪壊死・空洞。(講義プリント放射線科) 4.次の肺腫瘤のうち石灰化を比較的高頻度に認めるものはどれか 1. 悪性リンパ腫 2. 原発性肺癌 3. アミロイドーマ 4. 過誤腫 5. アスペルギローマ (a)(1,2) (b)(1,5) (c)(2,3) (d)(3,4) (e)(4,5) 答)d 1.少なくとも石灰化するという記述は見つかりませんでした。2.転移性肺腫瘍では見られる。3.○アミロイド腫瘤amyloid tumor?ときに石灰化が見られる。4.○ポップコーン様石灰化が特徴。5.fungus ball、meniscus sign。石灰化は通常見られない。(病理学第6版p410) 5.膠原病と肺疾患の組み合わせで正しいものはどれか。 (1)強皮症 UIP (Usual Interstitial Pneumonia) (2)SLE LIP (Lymphoid IP ) (3)シェーグレン症候群(SjS) DAD (Diffuse Alveolar Damage=Acute IP) (4)慢性関節リウマチ NSIP (Non-Specific IP) (5)皮膚筋炎 BOOP (Bronchiolitis Obliterans Organizing Pneumoniae) (a)(1,2.3), (b)(1.2.5), (c)(1.4.5), (d)(2.3.4), (e)(3.4.5) I. 呼吸器 I - 20 I - 20 [解答] c [解説] 1.○2.SjS 3.PM/DM 4.○5.○