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測定方法の解説　pt.2 注：　これらのグラフは測定法を示すためのデモ用で、設問の正解ではありません。 2.Ki値の求め方　

						Virtual Rat 設問2-(1),(2).

①　ある濃度のPropranolol存在下にIsoprenaline.を段階投与し、IsoprenalineのED50値を求める。その際、Isoprenaline単独投与時の最大反応を100%として相対値をプロットする。Propranololは1mol/l、2mol/l、10mol/l の3つの濃度を使用する。

②　Propranolol の濃度のlog値をX軸 (線形目盛) に、Propranolol 非存在下でのED50値（A0）に対する存在下でのED50値（A）の比（A/A0）から1を引いた値のlog値をY軸 (線形目盛) にとる。　このときの近似直線とX軸との交点が-pA2値となる。下の例では pA2＝5.95。 Schildプロット

③　得られたpA2値とKi値の間には pA2=-logKi の関係があるため、Ki=10（-pA2）の式よりPropranololのKi値を求めることができる＊。上の例では、Ki = 10-5.95 = 1.12x10-6mol/l　=　1.12mol/l 　となる。

2 測定方法の解説 pt.1 注：　これらのグラフは測定法を示すためのデモ用で、設問の正解ではありません。 1. ED50値の求め方　　　　　～　Virtual Cat 設問2の場合．

①　低用量から段階的にAdenosineを投与する。

用量反応曲線の作成には最大投与量を含め計５-６個の用量ポイントでよい。プログラムの特性として、同じ薬物を続けて投与したときは、その前の投与残存量との合計の効果にはならず、あとから投与した高濃度投与量のみの効果が出現する。従って、上のグラフでは10?g/kgの投与後に50?g/kgを投与しても50+残存量?g/kgではなく50?g/kgのみの効果として現れる。

②　最大投与量(100?g/kg)で得られた反応を100％として、各投与量での反応率 (%) を求める。

③　片対数グラフを用い、X軸 (対数目盛) に投与量を、Y軸 (線形目盛) に反応率をとって曲線を描く。曲線が反応率50％の位置にくるような投与量がED50値となる。この例ではED50=4.6?g/kg。

用量反応曲線

上記データは全てAnaesthetized Cat ver.2.5.1で得られたものです。プログラム作者のJohn Dempster博士に深謝致します。