アレルギー / / 穴埋め


1.次の文章の( )の中に、適切な語を記入せよ。

1)全身性エリテマトーデスは、全身性自己免疫疾患の代表的な疾患である。本邦で約( 1 )万人の患者がおり、女性が男性の約( 2 )倍罹患する。好発年齢は( 3 )歳代に多い。病因として、( 4 )因子と( 5 )因子の二つが重要であり、これらの異常が重なって、トレランスの破綻を来たして発症すると考えられている。症状としては、特徴的な顔面の皮疹である( 6 )や発熱、リンパ節腫大などが重要であり、ACR診断基準の( 7 )項目のうち( 8 )項目が満たされた場合に診断される。近年の治療の進歩により予後は改善されており、10年生存率は( 9 )%である。

2)強皮症は全身の皮膚硬化を特徴とする疾患であり、初発症状として寒冷時の( 10 )現象が重要である。口腔の症状として、( 11 )の短縮、肥厚、消化管では( 12 )の拡張、肺では( 13 )、心臓では心筋障害、伝導障害を認める。抗( 14 )抗体があると予後が特に不良である。

3)皮膚筋炎を特徴づける皮疹として、眼瞼の( 15 )疹、手背の( 16 )徴候が有名である。筋力低下、筋逸脱酵素の( 17 )上昇は必発であり、確定診断には筋電図や( 18 )が重要である。

解答(1)5(2)10(3)20〜40(4)、(5)遺伝、環境(6)蝶形紅斑(7)11(8)4(9)90(10)レイノー(11)舌小帯(12)食道下部(13)間質性肺炎(肺線維症)(14) 抗Scl-70抗体(15)ヘリオトロープ(16)ゴットロン(17)クレアチニンキナーゼ(CPK)(18)筋生検

20.以下の( )のなかに適当な語句を入れよ。 若年性関節リウマチ診断の手引き 1.6週間以上続く( 1 ) 2.6週間未満の場合には、次の一項目を伴うもの a.( 2 ) b.リウマトイド疹 c.( 3 ) d.朝のこわばり e.屈曲拘縮 f.頚椎の疼痛またはレントゲン像の異常 g.リウマトイド因子陽性 リウマチ熱の診断基準 1.主症状  1)( 4 )、2)( 5 )、3)舞踏病。  4)輪状紅斑、5)皮下小結節 2.副症状 臨牀症状-関節痛 発熱 検査所見-急性期反応(赤沈、CRP) ( 6 )

解答1.多関節炎2.虹彩炎3.弛張熱4.心炎5.多関節炎6.心電図PR間隔延長 解説:05概説19番と同じ

1.空欄を埋めて、下の問いに答えよ。

免疫系は大きく(1)免疫と(2)免疫に分けられる。免疫のシステムは、自己と非自己を区別することを基本としているため、(2)免疫の研究が盛んであったが、(1)免疫についてもToll様受容体の発見などをはじめ大きな進歩が見られる。通常、自己の抗原に対しては免疫応答が生じないが、これを(3)と呼ぶ。自己と反応するリンパ球は分化の過程で排除されるが、この機構としては(4)、(5)、(6)などが知られている。このような機構が破綻した時に、自己免疫疾患が生じると考えられる。

(3)の破綻の背景には、(7)因子と(8)因子の二つが存在している。前者の代表として、たとえば(9)を持つ場合には、強直性脊椎炎の危険率は人種を問わず50-200倍上昇する。

自己免疫疾患の治療戦略として、i)広く強力に免疫抑制をかける治療法と、ii)標的分子を絞る特異的治療法の二つがあり、現在はそれらが併存して用いられているのが現状である。

(解答)(1)自然(2)獲得(3)免疫寛容(4)クローン除去(5)アナージー(6)免疫抑制(7)遺伝的(8)環境(9)HLA-B27

(解説)免疫寛容には中枢性と末梢性があり、中枢性はクローン除去、末梢性はアナージーと免疫抑制。

1) i)とii)についてそれぞれ代表的な治療法を一つずつ記せ (10)(11)

(解答)(10)シクロフォスファミドによるループス腎炎症治療(11)インフリキシマブ(抗TNFαキメラ抗体)によるRA治療

2) それぞれの治療法の利点を一つずつ述べよ (12)(13)

(解答)(12)(13)

3) それぞれの治療法の欠点を一つずつ述べよ (14)(15)

(解答)(14)(15)

2.以下の空欄を埋めよ。

全身性エリテマトーデスは、男女比が1:(1)で若年女性に多い疾患である。本邦では約(2)万人の患者がいると推定される。診断基準に含まれないが、診断に重要な情報となる理学所見として(3)、検査所見として(4)が挙げられる。しばしば抗リン脂質抗体症候群を合併し、静脈血栓症、(5)などの臨床症状を呈する。

(解答)(1)9(2)5(3)Raynaud現象(4)低補体価(5)習慣性流産

19.以下の(  )の中に適当な語句を入れよ。

若年性関節リウマチ診断の手引き

1.6週間以上続く(1)

2.6週間未満の場合には、次の1項目を伴うもの

a.(2)   b・リウマトイド疹   c.(3)   d.朝のこわばり

e.屈曲拘縮   f.頚椎の窓痛またはレントゲン像の異常   g.リウマトイド因子陽性

リウマチ熱の診断基準

1.主症状

1)(4)  2)(5)   3)舞踏病  4)輪状紅斑  5)皮下小結節

2.副症状

臨床症状 -- 関節痛発熱    検査所見 -- 急性期反応(赤沈、CRP) (6)

(解答)(1)多関節炎(2)虹彩炎(3)弛張熱(4)心炎(5)多発関節炎(6)心電図PR延長

1.以下の空欄をうめよ。 ( 1 )年米国の病理学者( 2 )は、わずか2ページの論文をJAMA(米国医師会雑誌)に発表した。この論文で( 2 )は、当時の常識であった「疾患はある臓器が障害される結果発症する」という考えとは異なる「( 3 )( 4 )という疾患では病変の主座が特定の臓器ではなく、広く結合組織という系にある」という知見を示し、初めて( 5 )病という概念を提唱した。( 5 )病は前述のごとく病理学的な概念であり、全身の( 5 )線維に( 6 )変性という共通の病変を認める。 その後、彼は1950年に、( 3 )( 4 )に加えて( 7 )( 8 )( 9 )( 10 )の合計6疾患をこの概念を満たす疾患として発表した。 この概念は基本的には現在まで受け継がれ、今日的には( 5 )病は「結合組織と血管を病変の主座として、臨床免疫学的には多彩な( 11 )を血中に認める、多臓器の難治性慢性炎症性疾患」として定義される。欧米ではほぼ同じ概念として( 12 )病とも呼ばれる。 (5)病は、臨床免疫学的な側面から考えた時には( 13 )疾患に近縁であり、また臨床的には運動器の疼痛を伴うことから( 14 )疾患に含まれる。

<解答> (1)1942、(2)Paul Klemperer、(3)全身性エリテマトーデス(4)強皮症(5)膠原、(6)フィブリノイド、(7)関節リウマチ(8)皮膚筋炎・多発筋炎(9)結節性多発動脈炎

(10)リウマチ熱 (11)自己抗体、(12)結合組織、(13)自己免疫、(14)リウマチ性 <解説> 5/17堀内先生P2、H14-2

23.以下の( )の中に適当な語句を入れよ。 若年性関節リウマチ診断の手引き 1.6週間以上続く(  1  ) 2.6週間未満の場合には、次の1項目を伴うもの a.(  2  )  b.リウマトイド疹  c.(  3  )  d.朝のこわばり e.屈曲拘縮  f.頸椎の疼痛またはレントゲン像の異常  g.リウマトイド因子陽性 リウマチ熱の診断基準 1.主症状 1)(  4  )  2)(  5  )  3)(  6  )  4)輪状紅斑  5)皮下小結節

解答 (1)多関節炎、(2)虹彩炎、(3)弛張熱、(4)心炎、(5)多関節炎、(6)舞踏病 解説 4/27原先生P2表22-1&P1表8、H15-11、H14-12