エコチップ


抜粋

エコチップの主な成分の竹チップは、皆さんからすると目新しく感じるかもしれませんが、竹チップが農業関係の色々なところで使われてきた歴史は以外と古いのです。私の祖父から始まり父、私へと続いてきた竹器製作の仕事と同じ歴史があるわけですから、もう60年以上使われてき たということになります、私が生まれる前のことは、私も詳しくは解らないのですが、母から聞いた話では、牛糞の敷き料として重宝がられ、最初の頃は使われていたそうです、そして30数年前まだ私が幼い頃、祖父が柿の木やびわの木の根元に竹チップを埋めていたのを思い出しま す、その頃から一部の農家の方や母達が鶏糞などと混ぜ、畑で使い始めたそうです、その後、ある農家の方は残飯などを混ぜ発酵期間を置いたり、母達は、鶏糞などを混ぜ発酵させていたようです、この頃から私も、時々母の畑の手伝いをするようになり植物にも興味がわく様になりました。ある時庭のりんごの木の根元を見て思いました。数日前にここへ捨てたすいかは何処へ云ってしまったのだろう? そういえば、かぶと虫にあげた果物も数日できれいに無くなってしまうのはなぜだろう、そしてどちらの場所にも竹チップを使っていました。そんな時、私はいつも 竹チップを使ってくれている農家さんが、「これを使うとお茶が美味しくなるんだよ、畑に使えば野菜がぽっぽでてくるよ。」と、いつも言っていたのを思い出し、いつも何気なく使っていた竹チップは、もっと工夫すればもっといいものができるかもしれない、そう思った私は色々と 実験をして完成したのがエコチップです。この数年の短い期間で、皆さんに販売しても自信の持てるエコチップができたのは、幸いにも私が竹職人で竹の性質を良く解っていたこと、そして何よりも祖父、母、農家の方々が数十年使用してきた経験と実績があったからだと思います。

エコチップの主成分である竹チップはその殆どが、厚さ1ミリにも満たない数ミクロンのチップで構成されています、しかもその薄さでもしっかりしたチップの形状を保っていられるのは竹の繊維がそれだけ強じんな証拠です、またそのチップが、土と土の間に入り土壌の塊を防ぎ、自然 素材の湿度調整の働きが土の中の保水性排水性の改善に働きます、また竹炭が微生物の住みかにいいといわれていますが、同じ繊維構造の竹チップもまた微生物の住みかに適しているといえます、でも、ただ竹をチップにしただけでは微生物は、住む事が出来ません、竹には「タケキノン」という抗菌作用のある成分が含まれているためです、微生物が住めない状態の竹チップでは発酵する事も出来ません、普通の竹が分解しにくいのは、このためです、私達はこの「タケキノン」を除去する事が出来ます、ですから私達の作るエコチップは、微生物が住み、落ち葉や堆肥のように分解し、土に還ることが出来るのです。

またエコチップはあらかじめチップの中に植物の生育に良いとされる微生物を住まわしてあり ます、土の中にそれらの微生物を定着させ、また土に元から住んでいる微生物の住みかにも なり、また餌になり、チップは分解され最終的に土壌の養分になります、この分解するまでの 期間を、私は3ヶ月位で終わるのを目標にエコチップを発酵させています、それは大体の作物 や花などの一回の収穫や植え替えの周期だと思うからです。

実はエコチップのもうひとつの特性、もうひとつの効果が、エコチップの分解が終わると始まり ます、それはミミズが増えるということです、爆発的に増えるという訳ではないけれど、あきらかによく見られるように、なります、ミミズについては、他のページで説明しているので、また見て下さいね。