Webサービス信者たちが描く将来は、こんな世界だ。 Webにつながったユーザーは、もはや自分のコンピューター上で使うソフトウェアのライセンスを購入したりはしない。 安定した高速インターネット回線を使ってWebサービスに接続して。レンタルあるいはサブスクリプション形式でそれを利用するのだ。
私のようにノートPCをもって世界を飛び回るような人たちにとっては、 ネットにつながないと使えないソフトウェアなんてありえない。 将来的にはアリかもしれないけど、すくなくとも2003年の時点ではナシだ。
しかし、多くの人たちにとっては、信頼できるベンダーが提供するソフトウェアにインターネットでアクセスするというソリューションは魅力的だ。 財務記録のようなある種のデータは、今後もずっと適切に管理してもらいたいものだ。 でも、写真みたいなデータはみんなで共有したい。そんなときにはWebサービスモデルがごく自然にあてはまる。
こういったさまざまなフォースがあるので、 私はコンシューマーソフトウェアもエンタープライズソフトウェアのように複雑な環境になるのではないかと見ている。 マーケテクトやターキテクトそしてユーザーは、いろんな選択やトレードオフを迫られることになるだろう。