痛いのは怖い。実際痛くなくても、痛そうっていうだけでも怖い。 そのへんの感覚を理解しておけば、顧客がインストールのときに何を感じるかを理解する助けになるだろう。
ソフトウェアをインストールするときに顧客が感じることをまとめた。
難しすぎてわけがわからない。
やたら怖がらせたり(「続行する前にすべてのアプリケーションを終了してください。さもないと、コンピュータに障害が発生する恐れがあります」)、意味のわからないことをたずねられたり(「システムのレジストリを更新しますか?」)……。
かつては、インストール作業は物理的にもハードなものだった。30枚のフロッピーを順番に差し替えたり! 最近はCD-ROMとかDVDとかネット経由とかでだいぶ楽になったけどね。
単純にファイルを適切な場所にコピーすればOKという時代ではなくなった。インストールには複雑な手順を踏む必要があって、ひとつでも間違えれば全体が台無しになる。この手順を少しでも簡素化するには、標準インストールとカスタムインストールなどのように複数の手順を提供すればいい。
インストールの途中で何かおかしくなったときにシステムの状態が不安定になってしまうのが怖い。インストールプログラムの不注意でそんなことになってしまうこともある。
インストールの所要時間がわからないのはいらつく。20分以上かかるとはじめからわかっていれば、昼休みになってからインストールを始めることだってできたのに!
長々と続くフォームに同じようなデータを何度も入力させられたあげく、「シリアルナンバーが未入力です!」とか言われてしまう。その情報を見るには最初の画面に戻らないといけない。