BSA / Finishing Touches


最後の仕上げ

要約

ここではソフトウェアのインストールを改善するのに有用なテクニックを幾つか挙げる。

ユーザはマニュアルを読まない

ソフトウェアをインストールする人の多くはマニュアルを読まない。別にインストールマニュアルについて議論したいのではなく、開発やQAのチームにシステム動作の明確で検証可能な説明を提供するという意味で重要である。もちろん、テクニカルライターが優れていれば、マニュアルを改善して読まれる確率を上げられる。

残念な現実として、ユーザが我々が勧めることをするとは限らないケースがよくある。インストールを簡単にするためにできることは他にもある。一つは、インストールプロセスのロードマップを可視化したものを提供し、前述のチェックリストと組み合わせることだ。インストーラーに何が起きているかのコンテキストや手順の各ステップで起きている全体感を提供することで、インストール担当者は各ステップにかかる時間を見積もりタスク管理を行える。

インストール、アンインストールをテストする

インストール、アンインストールの両方を徹底的にテストしなければならない。筆者にとっては常識だが、多くのQAチームは一方または両方を十分にテストしていない。このまずい選択は経済的に好ましくない影響をもたらす。テストする際には以下の事項について気をつけよう。

最初のイテレーションでインストーラをテストする

アジャイルや反復インクリメンタルなどの開発プロセスにて、通常3または4回目のイテレーションでインストールを実施するのがベストプラクティスである。

適切に行えば、自動ビルドプロセスに含めることができたり、セールスデモや顧客評価、アルファ/ベータプログラムに使えるなど相当なメリットがある。インストールプロセスを早期に開発することで、システムコンポーネント間の依存を失くし、ビルドが正しく動作することを確認し、インストーラの全体的な複雑さを軽減できる(一度に全部やろうとせず、少しずつやっていくこと)。


様々なオプションを試す

ユーザはやるので、テスターは試すべきである。開発チームは様々なオプションをテストする複雑さを理解すると、多くを提供しなくなるだろう。

自動化する

複雑なインストールは(Windowsのレジストリなど)様々なパラメータを設定するため対象マシンに様々な変更を施す。インストールによる影響を期待通りに確認する唯一の方法は自動化である。インストール、アンインストールの前後にシステムを正確に評価できるプログラムを書こう。

プラットフォームガイドラインに従う

最近のオペレーティングシステムはソフトウェアインストールおよびアンインストールのガイドラインを提供している。プラットフォームガイドラインに従い、適切に追加変更したものを削除できることを確かめよう。

インストールをスクリプト可能にする

製品が複数回インストールされるのであれば、セットアップの自動スクリプトを用意しよう。ほとんどのインストールジェネレータは、アプリをセットアップするスクリプトを提供するので、自動で実行できる。

さらに良いことに、成功したインストールから記録をとって次バージョンのインストールスクリプトを生成する方法を提供できるので、同じものを200回インストールする人にはありがたい。

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