VAIOノート505のV505シリーズって、何? †
V505の特徴 †
- VAIO PCG-V505(以下V505)とは、SONYが2003年2月から2004年春頃まで販売していたB5ファイルサイズなサブノートPCです。
- 「フルスペックモバイル」をコンセプトとしたV505はB5サイズながら、高速CPUと光学ドライブの組み合わせを実現しました。
- A4オールインワンノートに匹敵するスペックは、まさにフルスペックモバイルの名に相応しい出来です。
- 光学ドライブに厚さ約9.5mmのウルトラスリムドライブを採用することで、厚さ約25mmの本体に光学ドライブ内蔵を実現しています。
- 先代R505と並べてみると、ほぼ同じ重量で本体のみで光学ドライブ内蔵を実現している事になります。
- ちなみにR505は「ドッキングステーション」と呼ばれる外付けのドックに光学ドライブ類を内蔵しており、本体と合わせると重量は2.8kg程度になっていました。
- V505発売当時多くのB5サブノートは、CPU放熱や光学ドライブスペースの関係上、光学ドライブを内蔵する製品は、CPUがCrusoeやMobile PentiumIII1GHz前後に止まっていました。
- しかし、V505は上級機ではCPUにMobile Pentium4 M 1.8GHzを搭載して登場しました。
- また。先代R505で問題になった放熱ファン由来の騒音・筐体の熱問題も、ほぼ解決しました。
- IEEE802.11b無線LANも標準搭載。
- 2003年秋にマイナーチェンジ。CPUがMobile Pentium4 MからPentium Mに変更。チップセットもIntel855に。その結果メモリーが最大で2GBまで拡張できるようになりました。グラフィックチップもMoblityRadeon9200へ大幅なグレードアップ。無線LANにIEEE802.11b/g搭載機も登場しました。
- 一方で「フルスペックモバイル」がコンセプトだけに、いろいろ詰め込んだ“全部入り”の結果なのだろうか、Pentium4-Mの排熱関係上ボディが厚くなりサブノートPCとしては重量が少々重く(1.99kg)なってしまったのは仕方ないところ。
ただし、Pentium Mに移行してからは余裕ある設計が幸いして、他モバイルノートにありがちな排熱処理によりボディが熱くなる等の熱害はほとんど無い。
- V505はサブノートPCというより、機能そのままにB5サイズにサイズダウンしたA4サイズのオールインワンノートPCというのが正しいのかもしれません。
V505の歴史 †
- V505は発売以降、マイナーチェンジの度に機能が強化されていきました。
- 2003年の夏モデルでは、USBが2.0になりました。(発売当初はUSBがUSB1.1だった)
- またCPUもそれまでソニースタイル販売モデルでしか選べなかったMobile Pentium4 M 2.2GHzが上級モデルに標準で搭載されました。
- 2003年10月発売のモデルでは、かなりの改良が加えられました。
- CPUにPentium M(Baniasコア)が搭載され、“Centrino ”の名を冠したモデルも登場しました。
- ソニースタイルカスタマイズモデルでPentiumM 1.7GHz搭載モデルも選べるようになりました。末期には海外モデルでPentiumM 1.8GHz(Dothanコア)搭載モデルも存在しました。
- GPUも強化され、ATI MOBILITY RADEON(VRAM16MB)だったものが、2003年10月以降発売モデルではATI MOBILITY RADEON 9200(VRAM32MB)にまで強化されました。
- チップセットはIntel 845PM→Intel 855PMへ変更が行われました。
- メモリーも搭載メモリーの規格がPC2100/266MHz→PC2700/333MHzへ変更されました。
- メモリーの最大搭載容量が2GBになりました。
- ちなみに、チップセットがIntel845PMモデルでも、メーカーが動作保証していないだけで、チップセットの仕様上、メモリーを最大2GBまで搭載する事は可能だと思われます。
- 2003年10月発売モデル以降はMobile Celeronモデルがカタログから消滅しました。
- 2004年1月ビジネス向けモデルがPentiumM搭載モデルのVZ/Pになり店頭販売モデルがG/Bになりました。
- ソニースタイル販売モデルで光学ドライブにDVD-R/-RW対応のスーパーマルチドライブ搭載モデルが選べるようになりました。
- この様に国内流通モデルのV505では4世代のV505が存在する事になります。
- 2004年、5月VAIO第二章へ移行に伴い絶版。コンセプトはTypeS・TypeY等に引き継がれました。
V505が掲げた「パワーモバイル」コンセプトはtypeSを経てtypeSZ→typeZ→VAIO Zと連綿と引き継がれています。
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