私たちは、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ている。
→状況を変えたければ、まず自分たちを変えなければならない。
そして、自分たちを効果的に変えるには、まず自分たちの知覚、ものの見方そのものを変える必要がある。
個人主義 最近では、成功のためのテクニック(時間管理、コミュニケーション、、)を説く傾向が強い。
しかし人の成長や人間関係については農場の法則が働いており、上辺だけの対処では真の成功は掴めない。
そうではなく、自分自身の人格を高め(誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律)、見方を変えようというのが人格主義である。
パラダイムとは、「世界を見る見方」「認識、理解、解釈を決めるもの」である。地図のようにたとえられる。
私たちはその地図が正しいかどうかを考えることも、持っていることを意識することもほとんどない。
しかし実際には、私たちの行動・態度はパラダイムを通じて生まれるものである。
あるがままにものを見ているつもりでも、「私たちのあるがままに」ものを見ているにすぎない。
そして、パラダイムは過去の経験から生成されるものである。
上記のことをしっかり理解して、自分のパラダイムとそこからもたらされる影響を意識すれば、自分のパラダイムに責任を持てるようになる。
そして現実にすり合わせたり、他の人の意見やパラダイムにも耳を傾けたりできるようになる。これがより客観的で完成されたものの見方につながる。
「ああ、なるほど」という瞬間。
ある一つのものの見方が別の見方へと移行し、それが大きな変化の原動力となる。
「どう見るか」は「どうあるか」と直結しているからである。
「人生を支配する法則」「地球上どこでも普遍、時間を超えて不変な絶対的なもの」
原則は手法ではなく深い基礎的な真理であり、普遍の応用がある。
「力を借りることは、弱さを作り出す」
物事を成し遂げるために、外的な力により一層依存するようになってしまうからである。
そこで、自分自身の内面を変えることから始める。
「思いの種を蒔き、行動を刈り取り、行動の種を蒔いて習慣を刈り取る。習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、人格の種を蒔いて人生を刈り取る」
習慣は、「知識」「スキル」「やる気」という三つの要素からなっている。
これらの三つをすべて育成しなければ、習慣を作ることはできない。
そのためには大きな目的によって動機を持つ必要がある。
今すぐ欲しい結果を我慢して、将来本当に欲しい結果を追求しなければならないからである。
しかし逆に言うと、幸福とは最終的に欲しい結果を手に入れるために、今すぐ欲しい結果を犠牲にすることによって得る果実に他ならない。
成長のステップは、「依存(あなた)」⇒「自立(私)」⇒「相互依存(私たち)」
「足枷を捨てたい」「自由になりたい」は、他人の欠点に対して過剰反応をし、コントロールできない周りの人や状況に対して被害者意識を持ってしまう依存性。
真の自立を達成することで、周囲の状況に左右されるのではなく、逆に周りの状況に作用を及ぼすことができる。
多くの人は、成功について考えるとき「金の卵」についてだけを考えがちである。
生産をあげ、目標を達成しさえすればそれが効果的だと思い込む。
しかし効果性には「目標を達成すること、結果を手に入れること」「その結果を手に入れるために使う資源あるいは目標を達成する能力」の二つの側面がある。
これをP/PCバランスという( Performance, Performance Capability )。
これを常に念頭に置いておく必要がある。
「人は簡単に手に入るものには価値をおこうとはしない。物に価値を与えるのはその代価の高さだけである。」