まるごと通信 by 浦安自然まるごと探検隊 2006年秋号 Urayasu Nature Explorler Club Newsletter 〜三番瀬やディズニーなどの都会の自然と親しむには?〜
2006年はライブドアショックの中、例年にない寒い冬から
始まりました。そのせいか近年繁茂していたアオサの株(?)は大暴落。
一時まったく見られなくなり、数年ぶりに澄んだ海が楽しめました。
一方で、東京湾の南からくる生き物はこれまでどおり増えているようです。
また、カレイも多いようでこの冬の漁獲が楽しみです。
これは、アマモ場ならぬアオサ場の効果や黒潮の蛇行の影響なのでしょうか。
地球規模での海洋循環の変化も感じさせます。
毎年違った顔を見せる海。
今年も、"観察会史上、新たな生き物"が記録されました。
5月のセジロムラサキエビ、8月のコメツキガ二とサヨリの稚魚です。
もちろん会員にも新たな人々が加わり、新しいアイディアも生まれています。
さて、まるごとの開始から5年目の観察会は各回に明確にテーマを持たせました。
これまで以上に毎回違った生き物や環境が楽しめ、日の出がどんな場所であるか、
海での新しい遊び方、生き物の変化、多くの人の思いや意見
などの情報がどんどん蓄積されていきます。
(たけ)
【8月12日観察会に参加しました!】
かねてから、ゴカイを間近で見てみたいと思っていましたが、この日の観察会でその願いが120%叶ってしまいました。赤と青の色をしたカラフルなゴカイ、いつになったら最後尾になるんだってくらい長いボディのゴカイなど、いろんなものが見れました。ゴカイの卵が袋のようなものにたくさん入っていること、そしてその袋は干潟に無数にあったこと。そこに「いのち」がいっぱいあるのを感じて、うれしくなりました。
干潟は、足で歩いていけるくらい短い距離の中で、たくさんの種類の生物に出会えてしまうことに驚きます。まるで、小さな生物の水族館にいるみたいです。「発見・感動のある場所」ってとても素晴らしいと思います。いつまでも変わらず、そのままの姿でいてほしいと思いました。 (あやこ)
まずは、春になった様子を見てみようということで、干潟を護岸からおりて、沖まで歩いて見ました。 アオサは少なく綺麗な緑色をした若いものがおおかったようです。 谷津干潟では例年数センチも積もって腐臭を放っていたものがなくなっていたとの情報。 どうやら東京湾奥全体の規模の環境変化のようです。 海藻の間には、ワレカラ・ヨコエビなどの小さな短脚類の仲間が多く見られました(このあとの時期には殆ど今年は見られませんでした!)。 "稚魚も沢山見られ、今年の秋のハゼの釣れ具合が予想できそうです。"
浦安市主催のクリーンアップ大作戦は参加者300人以上の結構大きなものでした。 開始早々、ゴミは結構目に付き、特に燃えないゴミ(カン・ビンはもちろん、用途不明のホースとか、プラグ、ライター、発泡スチロールなどなど)たくさんのゴミを拾いました。 拾いながらも、クラゲ、ボラ、カニ、カメ、などなどいろんな生き物たちに遭遇したので、ワイワイ言いながら楽しくゴミ拾いができました。
その日の観察会で目立った生き物は、アカエイ。尾に毒をもっていて、刺されると痺れがとまらなくなるとのことで隊員の方に気をつけてと注意を受けました。エイが水族館以外でも見ることができるんだーと感動しました。それから、横ではなくまっすぐ歩くマメコブシガニ。蟹は横に歩くものと偏見を持っていたので感動でした。そのほか、透明ボディのカレイの赤ちゃんなども見ることができ、感動三昧の観察会でした。楽しかったです。 (あやこ)
アナジャコを筆でとる熟年技は難しく、今年はアナジャコの穴が減少したこともあって、エビちゃん観察会となりました。これまで見られなかった「セジロムラサキエビ」という、ピンクの綺麗なエビちゃんが発見されました。さて、今年はアオサが驚異的に少ないです。例年と生き物にも変化があるでしょうか?一方、数年前からアオサがたまりできてきた市川との間にある島はアオサがなくてもさらに浅くなってきたようです。
(たけ)
今年はめずらしくみられなかったアオサが護岸周辺の貝殻についてようやく出始めていました.ボウアオノリもよく成長しています.マメコブシガニは1cm程度のこどもから2cmもあるお年寄りまでいて世代更新が進んでいます.カレイは5cmを超え,擬態の色を変える様子に見ごたえがでてきました.
そして目玉はなんといっても アオリイカらしき卵です.それもただの卵ではなく中のつぶつぶの中に小さなイカの子供が既に孵化して泳いでいるのです.今年はサンショウウニも多く,ヨウジウオも見られました.いつもよりも南の生き物が増えてきているのでしょうか?
さて,今日のテーマは 「触ってみよう〜スライム?」 ということで,普段触ってみる機会の少ない生き物を 触ってみるコーナー。謎の袋が登場し,みんなオソルオソル手を突っ込んで、生き物当てクイズを行いました. 日ごろ目に頼ることが多いですが,五感を研ぎ澄まして観察したいものです. (たけ・ゆきこ)
七夕に設置した、短冊を回収しました。短冊にはお願い事がびっしり ・・・と思いきや、秘密兵器の虫眼鏡で見てみるとフジツボがたくさんついています。 高いところと低いところでだいぶくっつく生き物が違うようです。 護岸についた不思議な模様がバーバーリーのようなチェックではなくて、ポールスミスのようなストライプになる秘密が少しわかったようです。
(たけ)
浦安市中心部における絶滅危惧種ニホンアカガエル(千葉県ランクA最重要保護生物)の今年度の産卵状況と個体数を調査しました。産卵は気温が10度を上回り、降水のあった日にはじまることが発見されました(暖かかった2月16日は雨が降らなかった)。その後数日のうちに集中して増加したことがわかりました。
個体数は昨年10個体以上見られたのに対し、今年は当初5個体以下でしたが、4月には10個体以上見られています。
(以下の観察記録を参照)
その後のアカガエル・・・
3月にはヒキガエルの卵も見られ、アカガエルに遅れて孵化しました。浦安市のご協力の元土嚢によって水をため、順調に行っていたかに見えたオタマジャクシですが、5月に市内の幼稚園に引き取られたようです。自然のままに残しておいたほうが良い気もしますが、大切に育ててください。
なお、この観察はメンバーのほかに、市川市の佐野さんのご支援のもと行われました。来年は個体マーキング調査でしょうか?
1月17日 夜 3匹 by達 2月 3日 夜 1匹 by達 2月 7日 夜 2匹 by達 2月10日 夜 1匹 by達 2月11日 夜 1匹 by達 2月15日 夜 4匹♂ by佐 2月16日 昼 3匹 by小、久 2月22日 昼 卵塊0 by佐 2月22日 昼 卵塊2 アカガエル1 by小、清 2月23日 朝 卵塊8 by島村さん 2月27日 夕 卵塊30+ by佐,達 3月 5日 昼 ヒキガエル卵 アカガエル卵 三者会議 by上、清 3月 8日 夜 ヒキガエル2 アカガエル8+ by松 3月29日 昼 ドジョウ アカガエル by小 4月 4日 夜 ヒキガエル1 アカガエル10+ オタマ by達 5月 9日 昼 オタマ 幼稚園で全部捕獲 by松(たつお・たけ)
今年はついに浦安の営巣場所がすべて無くなってしまったコアジサシ.それでも浦安に数羽餌を取りに来ている様子が見られました.実は,すぐ隣の行徳の空き地で営巣していたのです.今年は検見川の公園で順調に行っていたものがが立ち入りによって,壊滅してしまったこともあり,6月ごろからの遅めの営巣.さらに,8月中旬にはいってからは周辺全部のねぐらとなっていたようで1000羽以上もユニディの傍にあつまっていました.28日に野鳥観察舎に出かけたときはもう,見当たらなかったので,その前の週末くらいにいなくなったようです.
新浜湖にブイをいくつか浮かべておいたら,若鳥が20羽近く集まって,親からまだ餌をねだっていて,面白かったです. ちょっとした工夫で鳥を見せやすくすることもできるのだなぁと感心.浦安にも餌をとりには常に数羽きていたので,ちょっとした工夫で呼びよせられるかもしれませんね. (よしみ・たけ)
2月11日(土)ニホンアカガエル作業(他多数) 2月11日(土)夜の干潟観察会 3月18日(土)総会 市民活動センター 4月01日(土)NTT新入社員研修.クリーンアップに協力. 4月02日(日)スタッフ下見観察会 ミニクリーンアップへ協力 4月15日(土)日の出干潟観察会 テーマ:干潟のこどもたち 5月14日(日)クリーンアップ大作戦/レイチェルカーソン協会観察会へ協力 5月28日(日)松戸市青少年会館主催観察会への協力 6月11日(日)日の出干潟観察会 テーマ:アナジャコ釣り復活 6月??日(土)浦安市環境フェア出展 6月24日(土)舞浜シーブルー観察会 7月09日(日)日の出干潟観察会 テーマ:触ってみよう〜スライム 8月12日(土)日の出干潟観察会 テーマ:護岸の生き物〜ストライプ 8月17日(木)日航財団助成事業への協力
秋以降の活動については、会員用MLにて随時日程を決定します。飛び入り企画も歓迎です。
毎月第一日曜日 ミニクリーンアップ時に野鳥観察会の協力 10月21日 会員限定・夜の干潟観察(21:00- ) 10月24日 浦安市役所三番瀬水槽設置(10:00-) 11月04日 会員限定・夜の干潟観察会(21:00-) 11月18日 市民活動センターフェスタ(ポスター展示) chiikishien@city.urayasu.chiba.jp 12月 忘年会 1月 ニホンアカガエル調査 2月17日 会員限定・夜の干潟観察会(22:00-) 2月 海苔の試食会 3月 干潟観察会開始・宣伝・資料作成
送り状:
◆浦安自然まるごと探検隊ついて
浦安自然まるごと探検隊では,浦安の身近な自然を
発見し楽しみながら知っていくことで、地域の自然を地域に
住む私たち自身がまもっていくことを目標として活動しています。
詳細は同封の会の紹介もしくは下記websiteをご覧ください.
http://urashizen.at.infoseek.co.jp/