右代宮家(うしろみやけ)の老当主. 余命わずかと宣告されながらも,意気 軒昂. 莫大な財産を築いたが,相続について やきもきさせている. 西洋かぶれにして,大のオカルトマニ ア.書斎は怪しげな魔術書で溢れかえ っている.
いつの間にか書斎から姿をけしていた. 金蔵は書斎に,寝床からトイレ,風呂 までを持つため,表に出ることは極め て希である. しかし,誰にも断らず気まぐれに散歩 に出ることはたまにあり,家人たちを 大騒ぎさせたことは何度かある. 平時ならば,腹が減れば帰ってくるだ ろうとなるところだが….
額にアイスピック状の凶器が突き立て られた状態で,焼却炉で焼かれていた. 老いた魔術師の願いは届かずに散る. 元よりわかっていた分の悪い賭のm これはひとつの顛末