BTRONとは?


現代は情報の時代とも言われている。
さまざまな情報がメディアを通して洪水の様に流され続けている。
情報を記録したはいいが、なんのためにその情報を集めたのかを忘れる事もあるほどである。
また、コンピュータの発達も目覚ましく一般の人にも広く使われるようにはなった。
だが依然として使えない人も多い。
迷路のようなインターフェースで目的と手段が入れ替わる本末転倒な結果もある。
流れる情報をリアルタイムに思考といっしょに記憶としてをまとめたいと思う人は少なくないだろう。
一部の人の中にはコンピュータが使えるのにも関わらず紙でアイデアをまとめる人がいる。
既存のインターフェースは余りにもコンピュータ寄りで思考を呪縛される窮屈さを感じるからだと思われる。
情報を集める目的は多々あるだろうが、自分の周りの世界をどうとらえるかを映す事にあると思う。
日常やネットに溢れる情報を記録して抽象化し関連する情報と一緒にリンクしする。
更に多面的な視点で再構築して複数の世界観を浮かび上がらせる。
情報を紙感覚でデッサンする事のできるインターフェースこそが
これからの時代に求められているのではないだろうか?
紙の特徴を分析して、さらに紙に無いハイパーリンクやコンピュータの特徴をうまく融合させる。
それがBTRONの実身仮身モデルである。
このポストイットの様なファイルシステムは三種の基本機能である文章、図形、表計算によって構成され
可能な範囲で操作性が統一されている。
それらのシンプルで自由度の高い特徴の組み合わせによって
直感的な操作で多様な表現や機能を可能にしている。
BTRONの操作はまさにハサミと糊感覚と言ってもよい。
データをハサミと糊感覚で使い回す事こそBTRONの醍醐味である。-堀田