特定サービス産業実態調査


■〜情報サービス業 うんちく王クイズ〜■

 「特定サービス産業実態調査」ってご存じですか? これは経済産業省が調査し て いる統計で、われらが情報サービス業の動向が把握できる資料です。先日、平成15 年 度調査結果の速報値が発表されました。この中からトピックをクイズとして出題 し てみましょう。

■問題

 Q1.情報サービス業の年間売上高は、トヨタ自動車の連結売上高を上回っている  Q2.SE、プログラマの人口は前年(H14年)を下回っている  Q3.受注ソフトウェア開発業の売上は、システム運用管理業の売上の約4倍であ る

■解答

 A1.「No」トヨタ自動車の方が情報サービス業より売上があります。    情報サービス業:約14兆円、トヨタ自動車:約17兆円。    とはいえ、H7年以降9年連続で情報サービス業の売上高は伸びています。

 A2.「No」SE、プログラマ人口は増えています。    H14年は約34.5万人で、H15年は約35.5万人と2.9%増えています。    H15年の内訳は、SE:約24万人、プログラマ:約11万人です。    ただし、全国の事業所数は、H9年から減少していて、特に就業者300名未満 の事    業所数の減少が顕著です。

 A3.「Yes」受注ソフトウェアの売上は、運用管理の4倍以上です。    受注ソフトウェア開発業:6.6兆円、システム運用管理業:1.7兆円。    ただし、H15年の対前年比は、前者が−3.4%、後者が+39.1%と、システム 運    用管理業の拡大が顕著です。

 いかがです、何問正解しましたか? なぜ私がこんな統計値を気にしているか とい うと、アットマーク・アイティの転職支援サービス「@ITジョブエージェント」 を担 当しているからです。

 転職先を決めるには「これからどうありたいか」「自分には何ができるか」と いっ た自分軸が最も大切です。しかし外的環境の把握も欠かせません。転職希望の方 に最 適なアドバイスをするためは、このようなマクロ的な情報も欠かせないのです