項目 | 見られるポイント |
プロジェクトの時期 | 流れの速いIT業界でいつ、どんなシステムに携わっていたか? |
プロジェクトの内容 | 強みの業界、強みの業務スキル・業務知識 |
開発環境 | OS、言語、ソフトなど、求める経験はあるか? |
プロジェクトの規模 | 全体の人数、チームの人数で規模感を確認する |
マネジメント経験 | サブリーダー、チームリーダー、リーダー、マネージャなどと、マネジメントした人数 |
A氏は当初、以下のようにまとめた書類を作成され転職活動をしておりました。
3社経験している中で、経験は1社目が一番長く8年間、中小規模のプロジェクトをプログラマ、SEとして経験しました。2社目、3社目は1年ずつで短いのですが、3社目では大規模なプロジェクトのリーダー経験があります。
大手のシステムインテグレータ(SIer)への転職を狙うに当たって一番アピールしたい、そしてすべきなのは3社目になります。具体的にいえば、大規模システムでのプロジェクトリーダーの経験を訴えるべきです。
しかしA氏が書いた職務経歴書は、1社目から順番にこれまでの職務が記載されていました。その結果、最も勤続年数の長かった1社目の記載が目立っていました。最もアピールしたい3社目の経験は、3番目であり、1年ということで一番短く、最後に記述していたのです。
A氏の転職活動は、当初うまくいきませんでした。大手SIer数社に応募したのですが、どこも書類選考で落とされていたのです。私はそのタイミングで相談に来られたA氏と面談することになったのです。その際に見せられたのが、A氏が書いた職務経歴書です。 それに対して、2点のアドバイスをさせていただきました。
それは、
A氏はそのアドバイスを受け、職務経歴書を修正しました。その結果、ボリューム(書かれている文字数)は全体としては以前と同程度ですが、アピール度が非常に高くなったのです。その後、この書類で応募したところ、以前書類選考で落ちていた企業と同レベルの企業数社から面接のお話がくるようになってきたのです(図2)。
鉄則としては、経験の長さにとらわれず、一番アピールしたい個所をボリュームを持たせて書く。そして、ファイルを開いたときに一番初めに目に付くのは1枚目の上半分だと認識し、そこにインパクトを持たせるよう工夫することだと思います。