為替



	■■■■■■■■■■■■■■■■
	 外国為替(Foreign Exchange)
	■■■■■■■■■■■■■■■■
	
	為替とは現金を使わずにお金の受け取りや支払いを行う方法
	外国為替とはドルと円、円とマルク、ドルとマルクなど異なる通貨を交換すること
	
	レート・・・・・建値
	 他通貨対自国通貨
	  邦貨(自国通貨)建て
	   外貨を自国の通貨で表示する方法
	   例えば、1ドル=120円
	  外貨(外国通貨)建て
	   自国の通貨が外貨でいくらかを表示する方法
	   例えば、100円=0.8333ドル
	
	 米ドル対他通貨
	  コンチネンタル・ターム
	   US$1=米ドル以外の他通貨
	    US$1=\118.00
	    US$1=DM1.6400
	  ニューヨーク・ターム
	   米ドル以外の通貨1=US$
	    £1=US$1.6950
	    A$1=US$0.6270
	    代表的なものは英ポンド、豪ドル、ニュージーランド・ドル
	
	主要5通貨
	 ドル、円、英ポンド、西独マルク、スイスフラン
	
	通貨
	 日本:円(¥)、米国:ドル(US$)、カナダ:ドル(C$)、英国:ポンド(£)
	 西独:マルク(DM)、スイス:フラン(SFr)、仏:フラン(FFr)、
	 オランダ:ギルダー(D.GI)、豪州:ドル(A$)、伊:リラ(Lit)
	 中国:元(RMB¥)、香港:ドル(HK$)、シンガポール:ドル(S$)
	 スペイン:ペセタ(Ptas)、タイ:バーツ(B)、インド:ルピー(IND.RP)
	 韓国:ウォン(W)、台湾:ドル(NT$)
	
	ビッド(Bid)・・・・・レート提示銀行の買値
	オファー(Offer)・・・・レート提示銀行の売値
	スプレッド・・・・・・ビッド(買値)とオファー(売値)の差
	クォート・・・・・・・銀行が建値を提示すること。その建値
	EBS・・・・・・電子ブローキング
	 人をかいさず通信端末をブローキング
	ブローカー
	 ブローキングするもの、つまり、金融機関同士の取引きの仲介する会社又はその従業員
	ディーラー
	 自己の判断で、相場変動のリスクを持ちながら外国為替や外国資金の取引を行う
	ポジション(position)
	 持ち高、保有高、売っている、買っている状態
	 外貨の買いを買持、外貨の売りを売持、売買が同額ならスクウェア
	
	カバー・・・・・・・・自分の持ち高を清算する方向で外国為替の売買を行うこと
	           買ったポジションを売ること。
	           売ったポジションを買うこと。
	カバー取引
	 例えば、自動車メーカが輸出代金をドルで回収すれば、そのドルを円に換えるために
	 銀行にドルを売ってきます
	 自動車メーカからドルを買った銀行は、通常ドルの値下がりリスクを避ける為に、市場
	 でそのドルを転売する。
	
	通貨当局
	 政府(大蔵省)、中央銀行(日本銀行)
	
	TTS(telegraphic transfer selling rate)・電信売相場
	 銀行がドルを売るレートのこと
	 米ドルの場合、仲値に1円上乗せしたレートで、
	 銀行が顧客に外貨を売る(顧客が銀行に電信送金を依頼する、
	 期限つき輸入ユーザンス手形を期日に決済するなど)ときに使う。
	
	TTB(telegraphic transfer buying rate)・電信買相場
	 銀行がドルを買うレートのこと
	 米ドルの場合、仲値から1円差し引いたレートで、
	 銀行が顧客から外貨を買う(顧客に送金があったり、
	 取りたてに出した輸出手形が電信で送られてきた)ときに使う。
	
	TTM・・・・・仲値
	 午前10時の銀行間市場の直物レートを基準に決められる
	 但し、米ドルの仲値より1円以上円高、円安に市場実勢が動いた場合、
	 10万ドル相当以上の対顧客取引きは公表相場は適用されず、個別に対応
	 2円以上のときは、公表相場停止となり、第2次公表相場が建てられる。
	 この場合、5万ドル相当の取引きについては各支店の窓口が
	 本店の外国為替担当部に個別に照会される形で顧客に対して相場の提示が行われる。
	 対顧客レートの基準
	 
	公表相場
	 対顧客取引における外国為替相場
	
	相場表
	 SELLING(セリング)・・・売り(銀行が売る)
	 BUYING(バイイング)・・・買い(銀行が買うレート)
	 MIDDLE RATE(仲値)
	 TT(電信)、ACCEPT,A/S(一覧払手形)
	
	為銀主義(外国為替公認銀行制度)
	 外国為替業務は旧外為法に基づいて大蔵大臣の許可を受けた銀行のみができる制度
	 平成10年4月廃止
	
	買為替・・・・・銀行が顧客のもつ対外貨権を、国内通貨と引き換えに買い入れる取引き
	 被仕向送金
	 輸出手形の買取り
	
	売為替・・・・・銀行が自己の持つ対外貨権を、国内通貨と引き換えに売却する取引き
	 仕向送金
	 輸入為替の決済
	
	並為替(送金為替)・お金を支払う人(債務者)が銀行に依頼して、
	          お金を受け取る人へ送金する
	 送金為替
	  電信送金(T/T telegraphic transfer)
	  郵便送金(M/T mail transfer)
	  送金小切手(D/D demand draft)
	
	逆為替(取立為替)・お金を受け取る立場の人(債権者)が、銀行に依頼して、
	          お金を支払う立場の人(債務者)からお金を取りたてる方法
	          つまり、債権者が銀行から取立て、銀行が、支払う人から取りたてる。
	          通常、輸出取引きなどで起こる為替がこれにあたる。
	 荷為替
	  輸出代金を取り立てるために、為替手形に貨物の引渡請求権のある船積書類
	  (輸出貨物を担保にしたということ)を添付した為替
	  D/P(documents against payment)
	   為替手形の支払いと引き換えに船積書類を手形支払人に引き渡す「支払渡し」条件
	  D/A(document againsts acceptance)
	   為替手形の引受けと引き換えに船積書類を引き渡す「引き渡し」条件
	  我が国ではD/P、D/Aを信用状のない取引を指す用語として使用されるケースが多い
	  ※信用状(L/C letter of credit)
	    発行依頼人の依頼にもとづいて銀行が発行し、信用状条件に合致する書類の提出を
	    条件に、発行銀行が手形の支払いを確約する証書
	
	直物(じきもの Actual)相場
	 外国為替の取引き成立後、2営業日以内に受け渡しを行うもの
	 (顧客取引では依頼当日、市場取引では契約の二営業日後に実行される取引に適用される)
	
	一覧払手形買相場(sight buying rate)
	 電信買相場から郵便日数分の金利を差し引いた相場
	 (郵便日数分必要なのは荷為替を銀行から銀行へ郵便で送る為)
	
	期限付き手形買相場(usance buying rate)
	 銀行が期限付の荷為替手形を買取るときに適用される相場
	 電信買相場から郵便日数と手形期間に応じた(手形が一覧後60日払いなら60日立替分の)
	 ユーザンス期間の金利を差し引いた相場
	 ※60日とか90日の支払い猶予期間をユーザンス(usance)期間と呼ぶ
	
	一覧払輸入手形決済相場(acceptance rate)
	 信用状にもとづく外貨建一覧輸入手形を決済するときに適用される
	 電信売相場に郵便日数金利を加えた相場
	
	直物相場の体系
	
	現金売相場<−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−<−−−−−−
	(+現送・保管コスト)      | 電信売相場   |  | 仲値|
	一覧払(輸入)手形決済相場<−−−| (+銀行手数料)|  −−−−−
	(+メール期間立替金利)     −−−−−−−−−−−
	
	−−−
	仲値|−>電信買相場−−−−>一覧払(輸出)手形買相場−−−>期限付手形買相場
	#NAME?
	 |−−−−−−−−−−−−>現金買相場
	              (△現送・保管コスト)
	
	郵便日数金利=電信売相場X(プライム・レート+1%)X12÷365
	
	ユーザンス金利=電信買相場X(BAレート+2.5%)X(郵便日数+手形期間)÷365
	
	プライムレート
	 米国における一流銀行向け貸出金利
	
	BAレート
	 銀行引受手形割引レート
	
	先渡し相場(フォワード Forward)−>為替先物取引
	 3営業日以降に受け渡されるもので、将来に為替の受け渡しをするという前提
	 に取引きされる業者間の相対(あいたい)取引き。期日や金額が自由<ー>先物相場
	
	先物相場(フューチャーズ)−>通貨先物取引
	 取引所で取引きされるもので、不特定多数の参加者を前提に、将来の特定日に特定の通貨を
	 特定の価格で、特定の額だけ取引きする
	 ディスカント(割引)、プレミアム(1・割増、2・オプション料)
	 金利の高い国の通貨は、低い国の通貨に対してディスカウントとなります。
	
	通貨先物
	 将来の特定日に特定の通貨を特定の価格で、特定の額だけ取引きする契約
	 先物取引の利用目的
	  投機(スペキュレーション、アウトライト取引)
	   ※アウトライト取引
	    利ざやを目的に先物市場で売買を行い、価格の上昇又は、
	    下落により利益を追求する取引です
	    簡単に言えば、通貨先物を単純に売買する取引
	    (外国為替取引で、売ったり買ったりの一方のみを行う取引)
	    先物取引は、約定時は保証金のみで大きい額の取引が行えるため、
	    投資効果が大きい反面、リスクも大きい取引です。
	    いわゆる投機(スペキュレーション)と呼ばれる取引
	    投機取引(資金取引)とはもっとも利益が多くなると思われる取引に
	    積極的に運用しながら、状況がかわるとすぐ回収して別の投資に切り替えるなど
	    動きが早く為替相場を乱高下させる
	
	  ヘッジ
	   ※ヘッジ取引
	    現在保有していたり、将来発生が予定されているポジション(資産や負債)が、
	    金利や為替など相場変動によって被る損失を防ぐため先物で反対ポジションを作る
	   (例えば、現物の買持に対して先物の売持を作る)取引といえます
	    すなわち、金融先物取引を利用したリスク・ヘッジ取引です
	    簡単に言えば、例えば、ドル預金をすでに持っている場合に、
	    ドルが下がりそうなので、通貨先物で売るといった方法
	    ヘッジ・・本来リスク回避の手法
	
	  裁定(アービトラージ)
	   ※裁定(アビトラージ)取引
	    現物取引と先物取引の間、または異なる先物取引の間には、
	    市場間や瞬時の時間差で、相場のゆがみやかい離が生じることがあります
	    このわずかな相場のずれを利用して売買を行って利ざやを抜くのが裁定取引です
	    例えば、先物市場が、理論値より高すぎる場合、
	    現物の外国為替市場で買って先物市場で売り、その利ざやを稼ぐといった方法
	
	    ベーシス取引
	     先物価格が理論値より安い場合に、現物売り、先物買いにより資金調達を行う
	
	    スプレッド取引
	     異なる限月(決算月)間の価格差を利用して行う
	     カレンダー・スプレッドの形で行われる
	
	    ベーシス
	     先物価格と現物価格の差
	
	スポットレート・・・銀行間(インターバンク)取引きの直物取引きのレートで
	          翌々営業日渡しのレートのこと
	          100.10-15
	            買値-売値
	スワップ
	・スワップは交換するという意味ですが金融取引では資金の受取りや支払いを交換するという意味
	 この資金の動きをキャッシュ・フローと表現して、スワップ取引とは将来のキャッシュ・フロー
	 を相互に交換する取引であるという説明がよく使われる
	・受け渡し日の異なる反対方向の売買を同時に行うこと
	 (売買の両方を同時に同額行う取引)
	 
	 金利スワップ
	  固定金利と変動金利など、同一通貨で異なる金利を交換する取引
	 通貨スワップ
	  ドルと円など異なる通貨の元利金の支払いを交換する取引
	
	コマーシャル・ペーパー(commercial paper)
	 企業が短期の約束手形を発行して、金融市場から資金を調達する方法
	 
	スワップレート
	 スポットレートとフォワードレートの差
	 =直先スプレッド
	 
	スワップ・スプレッド
	 金利差によって決まる直物相場と先物相場の開き
	
	スワップ・コスト
	 金利差によって決まる直物相場と先物相場の開きを年率でなおしたもの
	 スワップ・コスト(%)
	 =((直物相場−先物相場)÷直物相場)X(365÷日数)X100
	
	 ドル金利−円金利=スワップ・コスト
	 円投入金利=円金利+スワップ・コスト
	 円転換金利=ドル金利−スワップコスト
	
	スワップション
	 スワップにオプション機能を付けた取引。金利の見通しが難しいときに有効
	 たとえば一年後にスワップを取り組むかどうかを決められる取引
	
	クロスレート・・・・本来は、日本からみたポンド対ドル、ドル対マルクの相場、
	          つまり円が絡んでいない他通貨の対ドル相場ですが
	          実際は、マルク円、ポンド円などのこと
	為替予約の変更
	 ロールオーバー
	  顧客が、締結した為替予約を当初結んだ決済日より、遅らせること
	 ロールバック
	  早めること
	
	通貨オプション(通貨オプション付為替予約)
	 通貨を売買する権利
	
	 買う権利や売る権利を売買する取引がオプション取引です
	 そして権利を行使するときの価格が行使価格、
	 オプションを買うときに支払う対価がオプション料です。
	
	 予約相場が期日の市場相場と比べて不利になったら、予約をキャンセルできる
	
	 ある通貨を買う権利をコール・オプション、売る権利をプット・オプション
	
	 ある一定の期日に権利の行使がなされるものをヨーロピアン・タイプ
	 ある一定の期間内に権利の行使がなされるものをアメリカン・タイプ
	 
	 ドルコール・円プットの買い
	  ドル買い、円売りをする権利を持つこと
	 ドルコール・円プットの売り
	  ドル買い円売りをする権利を相手に与えること
	 ロング
	  市場で一般に買っている状態、買い持ち
	 ショート
	  売っている状態、売り持ち
	
	ゼロコスト・オプション・・オプション料が必要でないオプション
	 レンジ予約
	  為替予約の予想相場に一定の相場幅(レンジ)を設定する予約
	
	 変額予約
	  通常の為替予約と同じように予想相場は一つで確定されます
	  ただし、現在の為替相場が140円のときに例えば、143円の輸出予約ができるなど
	  現在の市場相場に比べて、よい条件で予約が可能となります
	  ただし、このケースで期日の市場相場が143円を超える円安になったっ場合には、
	  為替予約の実行額が、たとえば3倍になるなどの条件がつく
	  100万ドルの為替予約を結んで、レートが143円までなら実行額は100万ドル
	  ですが、143円を超えた円安になると実行額は300万ドルになる
	  つまり実勢より有利な相場で予約ができるが為替実行額が変化する場合がある。
	
	ストップション
	 オプション料を安くして、利用しやすくしたオプション。相場が一定範囲を超えると消滅する
	
	キャップ
	 金利に上限を設定する
	フロアー
	 下限を設定する。
	
	デリバティブ(derivatives)
	 金融先物、オプション、スワップを三つの柱とする、金融の新しい取引
	 金融派生商品(主製品に対する副産物)と訳される。
	 <特徴>
	 オフバランス性
	 デリバティブは取引しても貸借対照表(バランス・シート)に載らないオフバランス取引
	 レバレッジ効果
	 取引に際して必要とする資金を基準とすれば、損益の比率はオンバランス取引と比べると
	 何倍にもなる。これをてこの原理になぞらえてレバリッジ効果とよんでいる
	
	円インデックス
	 貿易相手国ごとの日本との貿易額のウェイトで加重平均した円の価値
	
	ディーラー用語
	 ダン・・・取引き成立
	 ナッシング・ダン・・・取引き不成立
	 バリュー・デート(value date)・・・受渡日、為替がその価値を持つ日
	
	アセット・アプローチ(ポートフォリオ・アプローチ)
	 ある時点でのストック量(資産)の需給関係に注目する
	 簡単に言えば、比較的少額の資本の流出(フロー)よりも
	 蓄積された金額の利子(ストック)の変化のほうが外国為替相場への影響が大きい
	
	フロー
	 ある期間の資産の量のこと(バケツに流れ込む水の量にたとえられる)
	
	ストック
	 ある時点の資産の量のこと(バケツの中の水にたとえられる)
	
	ファンダメンタルズ・・・・経済の基礎的条件(経済成長率、物価、国際収支、失業率)
	
	ヘッジ・ファウンド
	 政府の規制を避けるため、100人未満の投資家から私募形式で資金をあつめ
	 高利回りの運用を目指す投資信託の一種
	
	テクニカル分析
	 過去の価格から将来の価格を予測する手法
	
	トレンド(傾向)
	
	T/R(輸入担保荷物貸し渡し trust receipt)
	 銀行が輸入貨物の所有権、担保権を保有したまま輸入者に貨物の引き渡し、
	 倉入れ、売却などを認める手続き
	L/G(輸入荷物引取保証 letter of guarantee)
	 船荷証券が未着の段階で、輸入者が輸入貨物を受け取るために船会社に差し入れる
	 保証状
	 銀行が連帯保証人となり、銀行が保証する行為もL/Gと呼ばれます。
	
	船積み前金融
	 船積みが完了して荷為替の買取りが行われるまでの金融のこと
	 輸出前貸
	  輸出企業が輸出商品の集荷や生産のために必要とする資金を金融機関から
	  借り入れるもので多くは約束手形による手形貸し付けの形をとります
	  この貸し付けの返済は輸出企業が輸出実行後、荷為替手形を為替銀行に買取って
	  もらって回収した代金で行われる(輸出一件ごとに輸出前貸しを組む)
	 輸出当座貸越
	  輸出企業が集荷や生産の為の資金を必要とするつど、当座預金を貸越
	  (残高以上に小切手を振り出すことで、貸越残高はいわゆる赤残となる)
	  とすることができる貸し出し方法
	  (一定の枠内で輸出企業が必要に応じて資金を利用できるようにしたもの)
	 つなぎ融資
	  船積み前金融のうち、売買契約が成立する前に取り組むもので
	  生産や加工の関係で、契約成立前に見込み生産などに入る必要がある場合に
	  利用される
	
	船積み後金融
	 輸出者が船積後荷為替を銀行に買取ってもらう形でおこなわれる
	 荷為替の買取りとは輸出貨物を担保とする船荷証券などの船積書類と、
	 輸入者(または信用状発行銀行)宛ての支払い請求書である為替手形
	 を呈示することにより、輸出者が為替銀行から為替手形の取立て完了前に
	 その代金を受け取る
	 この荷為替の買取銀行は買取った荷為替手形を輸入地の銀行を経由して
	 輸入者に呈示し、代金の回収を図る。
	
	コルレス契約
	 外為店舗の新設の許可や外国為替業務を海外の銀行などに委託するための契約
	
	コルレス銀行
	 海外で自行に代わって外国為替業務を代行してくれる銀行
	 その契約をコルレス契約という。
	 コルレス銀行に代行してもらう主な業務として、送金の支払い委託、信用状の通知・確認
	 手形の取立委託、債権・債務の決済などがあります。
	
	相殺決済(ネッティング)
	 相互に支払いと受取りがある場合、その差額のみを一方が他方に支払う方法
	
	バイラテラル・ネッティング
	 二つの当事者間で、相互の受取・支払いを相殺決済する方法
	
	マルチ・ネッティング
	 多数の当事者の間の受取り、支払いを一括相殺して、それぞれが差額を決済する方法
	 (すべての決済をネッティング・センターとの間の決済に置き換えて決済するしくみ)
	CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)
	 企業のネッティングセンターを代行するのが銀行のCMS
	円投入
	 円を外貨に換えて利用する
	円転換
	 外貨を円に換えて利用する
	名目為替相場
	 為替市場で成立した相場
	実質為替相場
	 名目為替相場を、物価上昇率で調整した相場
	
	ユーロ市場、オフショア市場
	 国際的な資金の貸借市場、すなわち国際的なお金の貸し借りの市場
	 ユーロ市場
	  ユーロとは自国の外で使われる通貨でロンドンで取引されるドル(ユーロ・ダラー)や
	  シンガポールで取引される円(ユーロ円)などが、その取引対象になります。
	 オフショア市場
	  自国の国内市場とは区分して、外国との取引のみを行う市場
	
	ユーロ取引
	 自国の外で取引される自国通貨建取引
	オフショア取引
	 実態的にはユーロ取引とほぼ同じ意味
	 オフショアという言葉は陸地から離れた沖合いという意味で
	 オフショア取引とは、非居住者から調達した資金を非居住者に貸し付けるなど
	 原則として運用・調達とも非居住者と行う取引
	
	外貨預金
	 外国通貨建て預金のこと
	
	インパクトローン
	 外貨建ての貸し付け
	 使途に制限のない外貨貸し付け
	
	シンジケートローン
	 複数の銀行が協調融資団(シンジケート団)を組んで行う中長期貸し付け
	 大規模事業が主な対象
	
	プロジェクト・ファイナンス
	 資源開発などに対する融資で、事業を行うプロジェクト会社への貸し付けの形がとられる
	
	スタンドバイ・クレジット
	 海外進出企業などが現地で借り入れを行う場合に、日本の銀行が発行する借入保証のこと
	
	NIF(note issuance facility)(証券化)
	 短期の資金調達を繰り返し利用できる枠を、中長期間保証する取引のこと
	セキュリタイゼーション(securitization)
	 銀行借入や金融資産を証券の形に変えて流動性をもたせること
	 企業が銀行借入に代えてCP(コマーシャル・ペーパー)を発行して金融市場から
	 直接資金調達するなどのケース
	
	ダイレクト・ディーリング
	 ブローカーの仲介を経ず、銀行同士が直接取引すること。
	
	変動相場制(フロート制)
	 外国為替相場が外国為替市場の需要と供給により日々変動する体制
	自由変動相場制(クリーン・フロート)
	 通貨当局が為替市場に原則として介入せず、市場の動きにまかせる体制
	
	リスク(危険)
	 金利変動に伴う金利リスク、必要な資金が取れなくて資金繰りに困ったり、高金利の支払いを
	 強いられる流動性リスク、事務処理上発生するオペレーション・リスク、
	 為替相場の変動から生じる為替リスク、取引相手の国の国家的リスクであるカントリー・リスク
	 円や外貨を受払いするときに時差の関係で生じる受渡リスク(ヘルシュタット・リスク)、
	 一つの支払不能が連鎖的反応をおこして多数の市場関係者をパニックに陥れる
	 システミック・リスク
	
	為替マリー(exchange marry)
	 例えば、輸出で回収した外貨を円に換えずに、そのまま輸入の支払いに充当する
	 このように、外貨建ての債権と債務を個別に決済せずに、双方を相殺させるかたち
	 でヘッジする方法
	
	建玉
	 先物取引の売買で、まだ決済していない取引のことをいう
	
	値洗制度
	 それぞれの建玉の変動証拠金を計算するための時価評価を値洗いという
	
	変動率(ボラティリティ)
	 
	LIBOR(london inter-bank offered rate)
	 ロンドン・ユーロ・ダラー市場の出し手金利のこと。
	 国際的取引の基準金利として使用されている。
	 出し手金利
	  資金を貸出するときの金利
	 取り手金利
	  調達するときの金利
	 同じロンドン市場の金利を基準にする場合でも、取り手金利を使うものをLIBID、
	 出し手と取り手の平均金利を使うものをLIMEANといいます。
	 取引によってロンドン市場以外の金利も使われますが、出し手金利を基準とするものには
	 東京市場のTIBOR、シンガポール市場のSIBOR、香港市場のHIBORなどがあり
	 そして新しい、EURIBOR(ユーロの金利指標)が加わります。
	
	ヘッジ・ファンド
	 投資家から預かった資金を、株、債権などに投資して収益を目指す投資信託の一種ですが、為替や
	 デリバティブなどを駆使して高収益をねらうところに特徴がある。