プロジェクトの遅れを防止する早め早めの進ちょく確認


システム構築のスケジュール遅れを回避するには、早めの対処が必要だ。そのためには発注者側が気を使い、業者側のリーダーと打ち解けて何でも相談できるようにする。

システムの出来具合と進ちょく状況を、適宜、業者から報告を受けるのは、リスク管理の面から当然である。悪い知らせを早めに聞き出し、素早い対策を取ることも重要である。

やはり重要なポイントでは、レビューが必要だ。レビューによって、品質と進ちょく状況の両方をチェックできる。システム構築では、レビューを基本設計で2回、詳細設計で1回、統合試験で2回行うことを推奨する。

レビューのポイントは、要求仕様書に基づいた確認だ。あくまで顧客からの観点に立って確認する。漏れや抜けのほかにも過度の設計や試験にも目を光らせ、要求事項を満足するために「なぜ」そのような設計やプログラムにしたのか、あるいはその試験内容で良いといえるのかを確認する。

レビューは、必ずしも専門知識がなくとも、仕事が順調に進んでいるか、この先に問題が発生する可能性がどの程度あるかを知ることができる。