ビルドは、以下の要件を満たしていなければなりません。
このビルドに添付されたリリースノートにビルド番号が書いてあるだけでは、ビルド番号が付加されているとはいえません。最初のビルドからビルド番号をリソースという形でプログラム中に埋め込んでおき、これを確認する手段を用意しておくことを強くお勧めします。 例えば、コマンドラインで動作するプログラムであれば、ビルド番号を表示する-versionオプションを用意しておくとか、Windowsアプリケーションならバージョン情報ダイアログ(aboutbox)を用意するといったことです。サーバサイドアプリケーションであれば、このビルド番号をクライアント側からでも確認する手段があるとなおよいでしょう。QAは必ずビルド番号を確認してからテストを実施するようにします。
QAは、新しいビルドが出るたびに、古いビルドをアンインストールして、新しいビルドをインストール(デプロイ)し直さなければなりません。また、どこをテストすべきで、どこをテストすべきでないかを知っておかなければ、テストの作業に着手できません。リリースノートは、QAの作業が滞りなく行えるようにするためのインプットを提供する文書であることが、お分かりいただけると思います。
顧客にリリースするのと同様の体裁を整えるべきです。というのは、ユーザーが正しくソフトウェアをインストール(デプロイ)できるかどうかも、QAによるテストの対象とすべきだからです。そうでなければ、ウォーターフォールモデルでいうところの「結合」が、正しく行われているとはいえません。また、正しい手順でインストールされたソフトウェアをテストするのでなければ、品質の悪い不具合報告書が記述されてしまうことにもなります
どこまでの機能を実現するか、ということが決められていなければ、QAは何をテストすればいいのか分かりません。