上面発酵 †
発酵の間にビールの上面に塊となって浮かび上がってくる
性質を持つ、上面発酵酵母によって造られるビール
この酵母は常温(約20℃)で最も活発に発酵活動が行われる
そのため冷却の手間もなく、また下面発酵酵母より発酵時間が短いのが
イギリスでは現在でもこのタイプが多く残っています
風味的には上面発酵のビールは、フルーツ臭に似たエステルや
花の香りに似た高級アルコールなどの香気成分が多く、
香味がつよく個性が豊かという特徴
イギリスのエールやスタウト、ドイツのバイツェン、ベルギーのランビックなど
下面発酵 †
4〜13℃の温度で最も活発に発酵を行う下面発酵酵母を使って造られます
発酵が終わると酵母がタンクの底に沈降するのでこの名が付けられています
このように低温発酵で発酵終了後、更に低温で貯蔵熟成されて仕上げられたもの
すっきりとした味わいが特徴です
通常ラガービールと称されています
19世紀以降、世界的に主流となっているビール
いまでは世界の生産量の9割
明治のはじめ頃から造られるようになった日本のビールも下面発酵の熟成ビール
日本のビールは、ピルスナー型と呼ぶ「下面発酵の淡色ビール」
ホップの苦みと香りをきかせ、色も淡く明るいのが特徴
各社の主力商品もほとんどがこのタイプ
これは日本人の嗜好が温和ですっきりした味のビールを支持したことや、
本の水の硬度がチェコの水質と似ていて、
この型がうまく醸造できたためともいわれています
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