パラメータ推計


http://www.btm.co.jp/report/focus2002/FotM_40.pdf

上述のNelson And Siegel モデルは、パラメータ変数βi,τj(i=0,1,2,j=1,2)を 決定することで様々なイールドカーブを表現することが出来る。次章では、各市場にそれ らを適用し、市場間の参加者の思惑や市場センチメントの違いを検証する。尚、パラメー タ推計の際には、次のような最小化問題を解くことで各々のパラメータを決定する。

Problem
Minimum f
Subject To f=Σ|U(m)‐R(m)|
R(m)=(式3 )
βi,τj (i=0,1,2,j=1,2) ∈ R
m=1wk,1ms,2ms,?12m

(最小化問題の補足説明):「実際のイールドカーブU(m)」と「モデルから算出 されるイールドカーブR(m)」の適合具合は、各期間(1wk 、1ms,…,12ms )の「実際の市場金利」と「モデルから算出される金利」の差分を絶対値で足し合わせた値の大小で測定することが可能である。 本稿では、目的関数として絶対差分を利用し最小化問題に帰着した。