BDST28という形式のミクニ製負圧キャブレター(ダウンドラフトタイプ)
悪評!?が高く、オーバーフローを結構な頻度で発生させるようです。
タンク内の錆やゴミが
フロートバルブに付着してオーバーフローする場合。
フロートバルブのOリングが劣化してオーバーフローしている場合。
ジェットブロック部接合面パッキンが劣化して余分に燃料吸い上げる場合。
大抵この3種類暗いかと思われます。
フロートバルブにゴミなど付着してる場合。まずフロートカップのドレンボルト緩めて
中を空にします。綺麗ならそれで大抵直るはず。2〜3回繰り返してゴミが出なければ
大丈夫ではないかと?
燃料が汚い場合だと、タンク清掃(錆取り)+燃料フィルター交換は必須です。
フロートバルブのOリングやジェットブロックのパッキンなどヘタってオーバーフローなら
両方交換したほうが得策です。何回もバラすのは面倒ですし。
作業自体は慣れていれば大して難しくは無いですが、いかんせん古いので固着などに要注意
特にジェットブロックを止めるスクリューは真鍮製で割れやすいのでご注意を。
これでオーバーフローについては改善できるかと思います。
せっかくオーバーホールするので各種ジェットや経路などしっかり清掃して詰まりなど
無いようにリフレッシュしましょう。
あと、パイロットスクリューですがパッキン破損だとAssy交換になりますので要注意
キャブの分解方法や掃除の方法などは、FZR250RキャブOHとかでググってください。
取りあえず必要になるパッキンとか部品
3LF-14147-00 O−リング ¥599x4 ←ジェットブロック用(3LN1)
3LN-14147-00 O−リング ¥578x4 ←ジェットブロック用(3LN3)
3EN-14147-00 O−リング ¥147x4 ←フロートバルブ用
3GM-14997-00 シール ¥389x4 ←フロートカップ用
12R-14105-00 パイロツトスクリユセツト ¥1,449 ←相当痛いので要注意
この場合電装なども関わってきますが、電装やエンジンが正常な場合でキャブもOHしてある
という状況だと、ダイヤフラムが破れている可能性があります。
キャブレターオーバーホールでトップキャップを外したときにダイヤフラムが変形してるときは
良く確認してください。破れているもしくは穴が開いていることがあります。
基本的に修繕不可能なもの(直してる方はいますが・・・)なので交換です
3LN-14940-00 ダイヤフラムアセンブリ ¥10,101(1個単価)
鼻血吹きそうな位高いので取り扱い要注意。
分解したときにシリコングリスを塗ってゴミを除去した後薄く塗りなおして組みなおすだけでも
多少は安心かと。次回ばらして破れてたら泣けるTT
正圧取り出し用のフィルターの汚れが酷いとキャブ内部にゴミを吸い込むようです。
一度は掃除したほうが良いかも
基本的に出来ません。
ジェット交換とかは出来ますが、負圧バルブの開け閉めの調整が一筋縄ではない。
3LNのキャブはニードル段数が5段あるので段数換えるだけでも燃調はかなり変化する
ニードルで微妙な調整はワッシャー追加でできなくもない
極低開度はPSで調整。
やはり純正キャブは偉大!
まずは同調。あまりにもバラつきが酷い場合はSHOPなどで調整したほうが吉
何番がおかしいって分かる人は自分で調整できます。
適度にオーバーホールすること。やはりゴムパーツですから3年〜5年に1回くらいはパッキン交換を
したほうがいいかも。(10数年そのまま乗っても大丈夫かもしれませんけどね)
タンクの内部処理や燃料フィルターの交換を。
製造中止してはや6年。3LN1登場以来17年経過しています。
キャブパーツも例に漏れず価格が上昇してます。その上欠品も出てる始末です
調子悪いかな?と思ったら早めにオーバーホールを。