プロフィール
張遼 字：文遠
- ちょう りょう 字：ぶんえん
- （169年〜225年）
- 雁門郡馬邑県
魏の武将。元々は呂布の配下だった。呂布の死後、曹操に投降する。
中でも合肥に襲来した呉の大軍を僅かの軍で追い払い、呉の人々に恐れられるようになったという話は有名。
魏の五将軍に数えられる。
正史
- 丁原?に仕える。
- 何進に仕える。
- その命を受け、河北で傭兵を募って帰還。
都に戻ると何進は宦官によって殺されていた。
- 董卓に仕える。
- 呂布に仕える。
- 下ヒの戦い
- 関羽を説得し、曹操の客将とする。
- 200年 官渡の戦い
- 208年 赤壁の戦い
- 合肥に駐屯。
- 215年 合肥の戦い
- 寡兵を率いて孫呉軍の出端を挫き、20日にも及んだ猛攻を耐える。
敵軍が兵を退くと、これを追撃。孫権をあと一歩まで追いつめる。
- 225年 死去。
演義
- 丁原に仕える。
- 何進に仕える。
- その命を受け、河北で傭兵を募って帰還。
都に戻ると何進は宦官によって殺されていた。
- 董卓に仕える。
- 呂布に仕える。
- 下ヒの戦い
- 関羽を説得し、曹操の客将とする。
- 200年 官渡の戦い
- 208年 赤壁の戦い
- 合肥に駐屯。
- 215年 合肥の戦い
- 寡兵を率いて孫呉軍の出端を挫き、20日にも及んだ猛攻を耐える。
敵軍が兵を退くと、これを追撃。孫権をあと一歩まで追いつめる。
- 225年 死去。
- 死因は病死。
ただ２年前の呉遠征時に丁奉?の矢を受けてそれが死に繋がったとも
Pick Up
「関羽と張遼」
関羽は蜀漢の、張遼は曹魏の柱となる武将である。
しかし、彼らには互いに命の恩人同士であり、敵味方を越えた交流があった。
下ヒで敗北した張遼は、処刑されるために引き出された曹操の前で彼を罵倒した。
その武勇と忠義を惜しんで助命を訴えたのが関羽である。
そして、劉備とはぐれた関羽が自殺するのを止め、一旦投降するように説得したのが張遼である。
結果、関羽は曹操の客将となり、ふたりは官渡の戦いでともに先鋒を務めている。
のちに曹操の元を退去する関羽を見送り、通行手形を届けたのも張遼だ。
お互いに武人として尊敬し合っていた張遼と関羽。
その後、張遼は合肥に駐屯することとなり、ついに関羽と戦うことはなかった。
「遼来来！」
張遼最大の見せ場といえば、やはり215年の合肥の戦いである。
孫権の率いた軍は総勢10万。それに対して合肥にいる魏軍はせいぜい7000。
圧倒的不利な状況の中、曹操の策により張遼は精鋭騎兵800を持って奇襲をかける。
それで呉軍の出端を挫いた後、固く守って撤退させることに成功。
そして、追撃に出れば多くの将兵をなぎ倒して孫権の喉元にまで迫り、あわや仕留めるところまで進攻する。
この活躍から、孫権は「張遼がいる限り合肥は奪えない」と言ったという。
そして、この武勇は孫権の本拠・江東まで響き渡り、泣きじゃくる子供に「遼来来！（張遼が来るぞ！）」と云えば、その場で泣き止むほど恐れられた男、それが合肥の戦神・張 文遠なのである。
