黄忠 - sangokushiss

資料
三国志とは
 演義と正史の違い
 地名一覧

正史
正史概要
 正史年表
正史合戦年表

演義
演義概要
 演義年表
演義合戦年表

大国・勢力
魏
 蜀
 呉
後漢・群雄?
その他

武将辞典
あ～お
 か～こ
 さ～そ
 た～と
 な～の
 は～ほ
 ま～も
 や～よ
 ら～ろ
 わ～ん

 リンク

プロフィール †

黄忠　字：漢升

こうちゅう　字：かんしょう
（生年不詳～220年）
荊州南陽郡

蜀の武将。
演義初登場時すでに齢60を越えていたと言われる老将軍。弓に優れる事でも知られる。
その名は「老いてなお壮健な人」を示す言葉となっている。
五虎大将のひとり。

正史 †

劉表に仕える。
韓玄?に仕えることに。
劉備に帰順。
益州攻略
- 常に先駆けて敵陣を攻め落とすなど、勇猛さが目立つ。
- 平定後、討虜将軍となる。
219年漢中争覇戦
- 定軍山で夏侯淵を討ち取る。
  - この功績で征西将軍に。
220年死去。
- 息子は子がないまま早世していたため、黄忠の家系は断絶。

演義 †

劉表に仕える。
韓玄?に仕える。
劉備の荊州南郡平定戦
- 関羽との一騎打ち。
  - 互角だったが、お互いに恩を返しあう為に命を取らないでいた。
    そのため、黄忠は韓玄に疑われることになる。
劉備に帰順を示す。
- このとき60歳を超えていた。
219年 漢中争覇戦
- 魏軍猛将・夏侯淵を討ち取る。
222年夷陵の戦い
- 戦死。享年75歳。

しかし、220年に死んだはずの黄忠が221～222年の夷陵の戦いに出陣できるはずがなく、
このエピソードは創作である。

PickUP †

「三国一の棚ぼた男」 †

正史での黄忠は一言で言えば「一発屋」である。
魏の名将夏候淵を打ち取るという大殊勲を上げているが、それ以外特筆すべき事は一切無いのである。

弓の名手、関羽と互角に渡り合える武勇等は全て演義の創作であり、正史での記述は一緒に伝を立てられている他の四人（関羽、張飛、馬超、趙雲）に比べて悲しくなるほど少ない。
その唯一の大殊勲にしても、夏候淵が不用意に小人数でいた所を思いがけず打ち取った物であり、居合わせたのが誰であれ同じ結果は得られていたと思われる。

たった一度のチャンスを物にした事で二千年の後にまで名を残す事が出来た黄忠。
数多いる三国志の登場人物の中で一番幸運に恵まれた男かもしれない。

「老将の神弓」 †

彼の弓の腕前はすさまじく関羽との一騎打ちで彼の烏帽子のみを射抜いたほど。
また定軍山で陳式と夏候尚の人質交換が行われたとき、はるか遠くから夏候尚の背中に矢を当てている。

黄忠