人物紹介/趙儼 - 三国志大戦wiki

趙儼 †

後漢～魏の政治家。
若い頃から有能だったようで、出身の同じ辛毗や陳羣と並び称されていた。
中原の戦乱を避けて劉表統治下の荊州に避難していたが、曹操が献帝を擁すると自ら参じて曹操配下となる。

善政を布きながらも法には厳しく、恩寵と刑罰をきっちり使い分けて民心を掴んだとされる。
朗陵県令を務めていたころ、李通の妻の伯父が大罪を犯し、趙儼は処刑を断行。
李通は恨むどころか、むしろ趙儼の公正な態度を信頼するようになり、以後は親交を結んだという。

曹操と袁紹の対立が決定的となると、袁紹から豫州の各郡に内応工作が仕掛けられる。
李通・趙儼らが統治する陽安郡にもその手が及ぶと、李通は曹操のために急いで徴税をしようとするが、趙儼はむしろ民心が離れるとして断固反対し、さらには荀彧に手紙を送り助言を仰いだ。
荀彧も「税は民に還してやって構わない」と返答したため、民は大いに感謝し、陽安郡は袁紹になびくことが無かった。

これらの功で出世した後も、趙儼は主に最前線近くで武将たちの統括・調整や民心の慰撫に活躍。
カード裏書の通りに荊州では張遼・楽進・于禁らの間を取り持ったほか、関中方面では潼関戦後の羌族の侵攻に対処し、
樊城では徐晃と共に出撃して曹仁の補佐を行い、曹丕の時代には曹休の軍師として従軍している。
曹芳の治世まで存命で、驃騎将軍・司空にまで出世した後、75歳で大往生。諡は穆侯。

演義ではなぜか献帝の側近として登場。
曹操が魏王の座に満足せず帝位も奪うつもりだ、と献帝に告げるが、これが曹操に露見し処刑されてしまう。
あまりに史実無視にも程があるためか、演義で登場するのは史実の彼とは全く関係ない同姓同名の別人であるとも言われる。

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