人物紹介/荀ギ - 三国志大戦wiki

荀顗 †

荀彧の六男。荀惲ら兄たちが全て早世してしまったため、父の家督を受け継ぐこととなる。
幼い頃から義兄（姉の夫）にあたる陳羣や司馬懿に実力を評価されており、
特に司馬懿は「さすがは荀彧の子だ」とまで言っている。

司馬懿に高く評価され可愛がられたことから、魏王朝ではかなり司馬氏寄りの立場をとっており、
司馬師、司馬昭に協力し、毌丘倹の討伐で功績を上げるなど武官としても活躍。
また父が不穏な死を遂げているためか、司馬氏による帝位簒奪にも極めて協力的で、その態度を甥に当たる陳泰から非難されたことも。
文官としても司空にまで昇進するが、母の死に伴い一時的に辞職していた時期がある。

晋王朝成立後は臨淮公に封じられる。
晋の中央では賈充派として暗躍し、司馬衷の妃を迎える際に賈南風を「貞淑で品性にも優れたお方」として強く推薦。
実際の賈南風は陰謀と粛清を好む残酷な人柄だったため、司馬炎によって廃されそうになったが、その時も荀顗は真っ先に大反対している。
司馬攸を斉王として中央から遠ざけ、他の皇族も各地に配置し権限を与えて統治させる、という賈充の政策にも大いに賛同。
過去の悪例を持ち出して諫める者もいたこの政策が、後に八王の乱を引き起こすことはご存知の通りである。

血筋に恥じぬ才気と政治力を持ちながら、その能力は父には似ても似つかぬ方向に発揮され、
司馬懿・司馬師・司馬昭・賈充と権力者の手元を渡り歩き、太鼓持ちを繰り返す立ち回りで出世を重ねた。
こういった彼の動向は当時の人々からも評判が悪かったらしく、『晋書』には
「『三礼』に通じ大義を心得ていたが筋を通すことをせず、ただ権力者にへつらっていただけ」
と厳しい評を記されている。

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