人物紹介/傅カ - 三国志大戦wiki

傅嘏 †

魏の政治家。
最終的に曹氏を見捨て司馬氏についたことからか本作では晋所属となっているが、没年は晋王朝成立前の255年とされ、伝も「魏志」に記されているというれっきとした魏の人物である。

魏の中央に取り立てられたころ、ちょうど何晏や夏侯玄らが名を轟かせていたが、傅嘏は彼らを嫌い、交友を求められても断った。
友人の荀粲（荀彧の末子）はさすがに心配して「名士とは交際を持っておいた方がいい」と忠告したものの、傅嘏は「あいつらは口先だけだ」と断言して取り合わなかった。
また鍾会とは親しかったものの、かなりの野心家であることも当然のように見抜いており、早くから行く末を心配していたという。何晏・夏侯玄・鍾会の末路はご存知の通りであり、伯父にあたる傅巽譲りの人物眼と意思の強さを若い頃から持っていた人物と言える。
こういった見識の高さは司馬懿の目にも止まり、曹爽一派が失脚すると要職を任され、的確な進言と堅実な統治で大いに活躍することとなる。

政治だけでなく戦略眼にも優れており、孫呉討伐に関して意見を求められると、急戦は避けてまずは守りを固めて様子を窺うべきと進言。
しかし将軍たちは聞き入れずに遠征の軍を起こし、諸葛恪に惨敗してしまう。
また諸葛恪が反攻の動きを見せると、青州・徐州への動きは陽動で本命は合肥だと見抜いている。

曹髦の代には武郷亭侯となり、毌丘倹・文欽の反乱に際し、司馬師自ら出陣するよう強く進言。
数々の献策の甲斐もあって反乱鎮圧には成功するが、司馬師はほどなくして死去してしまう。
すると曹髦は司馬師の軍権を傅嘏に全て継がせて司馬昭を牽制しようとしたが、傅嘏はガン無視して司馬氏への忠誠を貫き、司馬昭と共に洛陽に帰還した。
やがて傅嘏も死去してしまうが、彼の忠誠がなければ司馬氏の栄光もここで終わっていたかもしれない。

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