人物紹介 / 呂布


呂布

三国志を題材にした作品では、大抵は最強の武力を誇る人物として描かれる。もちろん、本作も例外ではない。
「寡兵で万を超える張燕の部隊を打ち破った」「劉備と袁術が争っていた時、遠くに置いた戟に一矢で命中させて袁術軍を退かせた」
という逸話は正史に記載されている。
なお、「飛将」とは元々前漢の猛将・李広の二つ名であり、その武勇から呂布もこの通称で呼ばれるようになったという。
また董卓殺害後に拝領した爵位「温侯」も、後世の中国においては呂布の代名詞となっており、
明代に書かれた「水滸伝」には、呂布に憧れて方天画戟を学び武芸を磨く「小温侯呂方」という人物が登場する。

呂布の代名詞として武勇と同時に語られるのが裏切りで、当初仕えていた丁原を裏切って董卓に就き、
王允に唆されるとその董卓を殺害し、流浪の末に劉備を頼るがこれも裏切って徐州を乗っ取るという裏切りの人生であった。
この裏切りについて陳寿は「古今東西、彼のような人物が破滅しなかったためしはない」と評している。
演義では赤兎馬に釣られて丁原を裏切り、美女連環の計に乗せられて董卓を裏切り、さらには劉備と盟友関係になっておきながら劉備不在の隙を見逃せずに徐州を乗っ取る、という目先の私欲に流れやすいキャラ付けになっており、
最期は呂布以上に流浪を繰り返す劉備にすら「あいつは一切信用できない」と評されてしまっている。

こんな演義での扱いもあってか日本では知力には悪い意味で定評のある彼だが、中国では「実戦戦術や裏切りには頭の切れる小賢しい悪党」というイメージもあるという。
実際、日本での脳筋イメージに反し、実は文官(主簿・当時における会計係)出身である。
当時の主である丁原に気に入られて与えられた役職ではあるが、文官に任じられる以上、武勇一辺倒の脳筋ではなくそれなりの教養はあったと推測される。
数々の裏切りの途上において度々手紙を書いているがそれらが直筆で、しかも一部の人間を感じ入らせていることからも少なくとも士大夫として十分な読み書きができる程度にはインテリであることが伺える。

彼の出身は并州五原とされるが、この地は現在のモンゴルとの国境近く、内モンゴル自治区にあたり当時から民族間の交流や衝突が絶えなかった地域である。
そのため、あまりに卓越した武力と馬術・騎射の腕からモンゴル系民族の血を引いているのではないかと言われることもあるが、史実では彼の血筋は特に記録なし。
これを踏まえてか、各種創作では混血設定を与えられてエキゾチックな風貌に描かれる事が多い人物でもある。
旧シリーズでもコラボした「天地を喰らう」では妹の貂蝉共々シルクロードを通ってきたヨーロッパ人の血が流れているという設定などがその代表格といえよう。

三国志演義では、張飛と互角の打ち合いをし、さらに関羽・劉備が加わってもなお持ちこたえる「三英戦呂布」が描かれた虎牢関の戦いが有名であるが
その話を元に、三国志大戦の呂布は「天下無双(・飛)」を使用すると、劉備・関羽・張飛の武力の合計値と同じになる、という慣例がある。
今回もご多分に漏れず、第一弾は劉備(大徳)(6)+関羽(武神)(9)+張飛(雷槍)(9)で武力24、第五弾からは劉備(漢中王)(7)+関羽(神槍)(10)+張飛(虎髭)(9)で武力26となっている。

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