人物紹介 / 楊艶


楊艶

晋王朝初代皇帝・司馬炎の皇后。「武元皇后」と諡される。
美貌に優れ、司馬炎が恐妻家だったため夫婦仲は良好で多くの子を産んだが、一国の皇后としてはあまり良妻とは言えなかったようで、
・嫉妬深く、司馬炎が後宮に美女を入れようとすると激しく妬んだ
・実子の司馬衷が暗愚なため太子の座から降ろされそうになると、全力で司馬炎を説得し阻止
・司馬衷の妃を選ぶ際、賈南風の母から賄賂を受け取り、司馬炎も推す最有力候補だった衛氏を押しのけて賈南風をゴリ押し
といった逸話が知られている。

274年に36歳の若さで死去。
司馬炎は胡奮の娘・胡芳を寵愛し、楊艶の次席の待遇を与えていたが、剛直な胡芳は楊艶に激しく嫌われており、
従妹の楊芷を次期皇后に迎えるよう司馬炎に強く懇願して息を引き取ったとされる。

楊駿(楊芷の父)や賈南風を晋の皇族に迎えてしまったことにより、
後世からは八王の乱のそもそもの原因という不名誉な扱いを頂戴することもある人物。

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