人物紹介 / 成済


成済

曹髦暗殺の実行犯にして、晋朝きっての奸臣・賈充の犠牲者のひとり。
元々は太子舎人(皇太子の親衛隊のようなもの)を務めていたと記される。

曹髦が司馬昭を倒すべく挙兵すると、兄・成倅と共に賈充の配下として迎撃。
しかし曹髦が自ら剣を手に取って応戦したため、将兵は皇帝を手にかけることを恐れて手を出せずにいた。
成済は賈充に対応を尋ねると、賈充に
「お前たちを養ってきたのは今日のためだ、今日のことは不問にする」
と手を下すよう唆されたため、自らの剣で曹髦を刺殺した。
しかし司馬昭と賈充はこの口約束をあっさり反故にし、皇帝殺害は成済の独断であったと皇太后に上奏。
三族皆殺しの極刑に処されることとなった成倅・成済はもちろん納得せず、
肌脱ぎになって屋根に上り司馬昭と賈充を大声で罵り続けたが、矢で射殺された。

正史『三国志』は晋代の史書であるため司馬氏に都合の悪いことは書けず、
「曹髦は皇太后暗殺を企んだが失敗した」との公式見解が記されるのみ。
事件の詳細は『漢晋春秋』『晋書』など、少し後の時代の文献に残されている。

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