後漢末期の名士の一人。豫州刺史。
中央を牛耳る董卓に対し反撃の兵を挙げた諸侯のひとりで、演義では反董卓連合の第三鎮として名を連ねる。
反董卓連合結成以前にも董卓との折り合いが悪くなって逃亡した許靖を匿っており、
元より董卓のことは信用していなかった模様。
清談を得意とするが軍事の才能はないとする評は、当時董卓配下の鄭泰によるもの。
しかし鄭泰は当初から董卓を警戒し、後に董卓暗殺を企んだ人物であるため、
董卓を油断させるためにわざと過小評価をしたのではないかという指摘がある。
反董卓連合解散後の事績は正史・演義ともに記述が無いが、
その後に袁紹と袁術が互いに自身の従属者を豫州刺史に任命しようとして対立し、
また許靖も豫州を去っていることからそれまでに死去しているものと推測される。
コーエーテクモ(旧光栄・コーエー)の『三國志』シリーズでは超弱小名物君主のひとり。(初登場は「3」)
周囲の曹操や袁紹らもまだそれほど強くない時代で知力や政治がそれなりにあって登用もできるため、厳白虎や後期シナリオの弱小君主よりはだいぶマシな環境にあるのだが、
配下武将がゼロな上、上記の説を採用しているためか寿命設定が短く、その存命中に中華統一を果たすことは非常に難しい。
作品によっては許靖が配下にいたりする。