袁紹、袁尚や曹魏に仕えた武将・牽招の次男。
曹奐の代で隴西太守に就き、鄧艾の蜀征伐に従軍すると綿竹関の攻略などで活躍する。
蜀を滅ぼした後は事態の収拾に尽力したことが評価され、振威将軍に昇進している。
晋の成立後は揚州刺史に就くが、上司の陳騫とは不仲であり武帝に
「牽弘と胡烈は勇猛だが思慮分別に欠けるので、刺史としては使えない」と讒言されていた。
二人の不仲を知っていた武帝が別の任地に分ければいいと考えたことで涼州刺史に任命された後、鮮卑との戦いに赴くこととなる。
しかしこの頃の鮮卑は晋の方針に反発して禿髪族が蜂起し、力をつけ荒れに荒れており、任命中に樹機能の一味との戦いで戦死している。
大戦シリーズには本作が初参戦となるが、名前のせいで健康=ラジオ体操をしている武将という、ある意味インパクトの強いキャラ付けでデビューしてしまった。
ちなみに、彼の父である牽招はかつて劉備と「刎頸の交わり」と誓うほど親しい仲であると書物に記されている。
その盟友の子が自らの建国した蜀を滅ぼすのに貢献することになるとは劉備も思わなかっただろう。