カードリスト:漢 Ver3.1


カードリスト:漢 Ver3.1

〇兵種バランスが良い。特にコスト1.5の層が非常に厚く、3兵種に加えて歩兵も強力。
〇「神速」「麻痺矢」「車輪」など各国の兵種独自計略を使用可能。
〇「妨害」「再建」「回復」といった各国の得意計略も使用可能。
国力というほかの国にはない、独自のシステムを持つ。
 「決起系計略」を使用することで国力ゲージが1つ増える(最初は0、最大で3つ)。
 ゲージが溜まった状態で使う決起系計略は士気対効果が高く非常に強力である。
 反面、ゲージが溜まっていないと効果が低い。簡単に言うと前半戦に弱く、終盤戦に強い。
 ただし、国力3の状態でさらに国力が増えると国力が0に衰退してしまう点は注意。
 どのタイミングで国力3状態の決起計略を打つのかは君主の戦略眼の見せ所といえよう。
△さらなる独自要素に戦乱計略がある。袁家の持っていた士気バックする計略も存在するが、
 計略発動と同時に最大士気が低下してしまうため、昔のように連発は不可。
●属性は「天」:15 「地」:13 「人」:14 (Ver3.10)。
 群雄勢力と同様に3属性揃っている。単色だと属性を揃えるのが難しいため、上昇速度の遅い奥義が若干使いづらい。
●前述の国力ゲージの関係もあり、開幕が非常に脆弱。序盤から押していけるタイプのデッキは非常に限られている。
●伏兵持ち武将の数が少なく、武力面や計略など、癖が強いものが多い。
 結果、組んでみたデッキに伏兵がゼロ、ということになりやすく、この事が開幕の弱さに拍車をかけている。
●コスト比能力の関係上、平均知力が高くないのでダメージ計略の餌食になり易い。
 位置取りを上手くする、封印計略(陣略)を使う、献帝で復活させるなど、ある程度は対抗できる。
●単体の速度上昇計略は揃うが、速度上昇号令が無いので速度低下の陣略や計略に脆い。
●カードの枚数が少ない。癖の強いカードが多いこともあいまって、取捨選択の制限が大きい。

武将カード

【漢001】R袁術

武将名えんじゅつ こうろ悪魔皇帝
袁術 −公路−袁紹の弟。名門・袁家の嫡男で、声望を集め大勢力を築き上げた。慢心した袁術は孫策から伝国の玉璽を取り上げ、配下の反対を押し切り皇帝と称した。この事で諸侯を敵に回し、呂布や曹操に大敗した。結果、雷薄や陳蘭等にも愛想を尽かされ、敗走中に病死した。

「俺は皇帝だ!誰にも従わないぜー」
コスト1.5
属性
兵種歩兵
能力武力7 知力1
特技勇猛
計略血の渇望自身に掛かっている妨害効果を敵武将の中からランダムに選び、効果を敵にうつす。
必要士気3
Illustration : 若杉公徳

デトロイト・メタル・シティ(Detroit Metal City)からクラウザーさんがまさかの参戦。
Ver3.10稼動時に店舗に張られたポスターでは漢軍の所で皇甫嵩たちを押しのけ、
ど真ん中で激しく自己主張をしている姿に唖然とした君主も少なくないだろう。
ポリゴンモデルの再現度が異様に高いともっぱらの評判。

漫画カードの例にもれずセリフ、イラスト、スペック、計略すべてにネタの臭いが漂う。
歩兵のため大活躍は期待できないが、地味に勇猛を所持しているので乱戦や攻城要員としてはそれなりに優秀である。
地属性のため、GSR盧植の持つ精兵集陣とも相性がいい。

計略は、自身の妨害効果を効果時間ごと敵に押し付けるというもの。
分解すれば自身のみの浄化+敵1部隊へランダムに反射ということになる。
自分しか浄化できず敵1部隊にしか反射できないため、浄化の計のように敵味方部隊が全てそろった状態で使っても効果が低い。
また武力7とはいえ歩兵1部隊だけに妨害を使う状況は滅多に無い。
妨害をまとめて食らった状態では、武力7の歩兵1部隊だけが浄化され敵1部隊だけが弱体したところで戦力差は覆しがたいだろう。
また当然ながら封印の計を喰らうと計略自体が使えず、計略効果が一瞬の雲散・反計などを相手には使用すら出来ない。
機略自在などは武力低下だけを移す事が出来る。
なお挑発計略を掛けられた時に使用すると、移された敵武将が自身へ向かってくる。

使い道としてはまず暴勇の報い、駆虎呑狼の計といった範囲が狭く効果が大きい妨害に対する牽制があげられる。
味方に援護してもらいつつこれらの計略持ちを押さえにかかれば相手も迂闊に計略は打てないだろう。
またメインアタッカーを妨害から守る護衛として配置するのも有効。
彼ら以外の部隊が敵の計略範囲に巻き込まれないように配置すれば、被害を最低限に抑えることが出来る。

  1. 移動速度低下などの長時間かかると戦略・戦術的に厄介なもの
  2. 超絶妨害などの瞬時に戦力が大きく低下するもの
  3. 毒などのいつ移されても困るもの

こういった風に基本的には妨害計略を選ぶ必要のある計略である。
もちろん攻城時に後1発が欲しい時などは、単なる自己浄化として使う事もあるだろう。

ちなみに計略の効果時間だが、このカードが受けている妨害効果の残り時間が、移した相手にそのまま反映されるというもの。
例えば知力1に23c続く連環の計を食らってから5c後に血の渇望を使った場合、23-5=18cの効果時間を対象となった相手に反射することになる。
相手の知力に依存せず自分の知力が低いほうが効果が高いという、妨害計略としては少々特殊な計略。
この点では高知力相手に移ると嬉しい所。

ちなみに、「マイナス効果だが強化扱いであるもの」は相手に移すことは不可能なので注意すること。
何進の大号令の知力低下、甘い色香の武力低下などは移せない。

号令デッキでは集団を治療できるSR華佗のほうが基本的に優先されがちだが、
決起計略を主軸とした消耗戦デッキに攻城要員として投入すると面白いかもしれない。

【漢002】R袁紹

武将名えんしょう ほんしょ高貴なる血統
袁紹 −本初−名門・袁家の出身で、曹操とは共に学問を学んだ幼馴染。反董卓連合軍の盟主をつとめた。董卓死後は、名門の力を利用して、河北に強大な勢力を持ち、曹操と対立したが、天下分け目の官渡の大戦で曹操に敗れ、天下統一を前にして失意のうちに病死した。

「孟徳、若きころからの因縁、決着をつけようか」
コスト2.0
属性
兵種槍兵
能力武力7 知力6
特技募兵
計略漢の大号令範囲内の漢の武将の武力を上げる。ただし最大士気が下がる。
必要士気5
Illustration : TOHRU

Ver2.0xR袁紹(栄光)の互換。
計略は栄光の大号令→漢の大号令に変更。
性能が全般に変更され、特技は魅力がなくなり募兵だけとなった。
Ver2.1xR袁紹(王者)と同スペックだが、そちらはVer3.5の憂国袁紹のほうの互換なので注意。

槍兵が充実する漢軍においてコスト2武力7槍兵はやや頼りないが、募兵を持つ槍兵であるため十分に強力な性能と言える。
同じく号令持ちのSR皇甫嵩と比べて見劣りする感はあるとはいえ、戦場に長く居られる募兵の方が勇猛より有用という意見もある。

漢の大号令は士気5で武力+6と英傑号令を上回る性能の号令で、効果時間は6.5cとやや短いが、いつでも使えるため頼りになる。
最大士気-3という非常に大きなリスクを持っているので、無計画に多用すると後半に泣きを見るが、
最大士気のリスクは戦闘そのものには微塵も悪影響を及ぼさないため、ある意味ではノーリスク号令。
特に最大士気が問題ではなくなる終盤のぶつかり合いにおいては完全な英傑号令上位互換と言っても過言ではない。

とはいえ漢軍は最高武力が8(覚醒を考慮しても9)のため、英傑号令に対し必ずしも有利がつくとは限らない。
またなんと言っても最大士気-3のリスクが大きく、使用後の士気運用を最後まで制限され続けてしまう。
武力上昇にかまけて漫然と使っても効果が薄いので、号令効果中や号令終了後の動きを事前によく考えておいたり、
また栄光の大号令の頃と同様に、序盤〜中盤を支えるための戦略やサブ計略を採用しておく必要があるだろう。
Ver3.5になり、士気上昇速度が上がったことにより、最大士気減少のリスクが高まった。
以前よりも士気が溢れやすくなっているので、より計画的に計略を使用しなければならない。

もっとも、リスクを恐れすぎて号令を撃たずにチャンスを見逃すのはナンセンス。
号令自体は理論上3回撃てるし、消費士気が軽いおかげで最大士気9の状態でも単体強化との併用はできる。
号令が撃てなくなっても、決起や逆境の単体強化をメインにした運用に切り替えて戦うこともできるので、
序盤から使っていっても使い手の戦略とセンス次第で十分にカバー可能である。
更にVer3.5で兵書同盟締結を兵力増援に付けられるGR司馬徽や、集中増援に付けられるGR逢紀が追加されたのも追い風。
これにより、神医+漢号令などの士気10使用する計略コンボを実戦的に2回撃てるようになったのは嬉しい。
また、逆境計略に向けての最大士気下げ計略として使うという選択肢もある。
惜しむべきは、最も相性が良いであろう逆境号令の使い手がSRの自分自身であるというところか。

漢には少ない序盤から使える全体強化であり、並みの英傑号令なら充分対抗出来るだけの性能はある。
士気管理に気を付けながら、他の計略も絡めて使っていきたい。


【漢003】C王允

武将名おういん ししなし
王允 −子師−「王佐の才」と言われた漢の司徒。大将軍何進の死後、権力を握った董卓の横暴に嘆き、美女貂蝉を使った「連環の計」で呂布に董卓を殺させることに成功する。しかし、董卓の元配下達に恩赦を施さなかった為、反乱を招き殺害された。

「ふっふっふ、あと少しで、わが計が成るわい……」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力2 知力8
特技なし
計略連環の小計範囲内の敵の移動速度を下げる。
必要士気5
Illustration : F.S

Ver2.0xUC王允の互換。
弓を槍に持ち替えて、群雄から漢に移った連環の小計使い。
無特技ながら文官で武力2・知力8となかなかのスペック。
新イラストだがポーズも顔も同じため、計略カットインでは違いが服の色ぐらいしかない。

Ver3.51Bで連環の小計に大幅な調整が入り、範囲縮小の代わりに速度低下が強化された。
効果時間はそこまで長くはないのだが(知力1に14c)、移動速度0.3倍となかなか強力。
3倍速騎兵がオーラ維持は可能だが再発動不可と、天下無双対策にもなりうる。
しかし計略範囲は挑発と同程度で、さらに挑発よりも射程が短いのがネック。
相手のキーカードを足止めするには接近する必要があるが、
低武力故に計略を使う前に落とされる危険性があると言うジレンマを抱える。

漢軍のコスト1妨害枠はR貂蝉やUC蔡邕と強力なライバルがいるが、槍兵は王允のみである。
デッキに槍兵と妨害計略が欲しい場合は有力候補に挙がるだろう。

【漢004】SR王美人

武将名おうびじんなし
王美人献帝の母。後漢十二代皇帝の劉宏を虜にするほどの美貌を持ち寵愛された。才色兼備という言葉が当てはまる女性で、息子の献帝も幼少時代に才気溢れる言動を見せたとという。しかし、霊帝死後に劉弁との跡目争いに巻き込まれ、何太后に毒殺された。

「どうか、皆が平和に暮らせる世がきますように……」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力3 知力8
特技魅力
計略決起の雷撃【国力】(国力により効果が変化する)範囲内に1本の雷を落とし、ダメージをあたえる。計略発動後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほどダメージが上がる。
必要士気5
Illustration : masaki

スペック的には余りに脆いが、漢軍では貴重なダメージ計略持ちの一枚。
国力3で知力10の兵力100%を倒せることもあるほどの威力がある。
もちろん脳筋相手には国力が低い状態でも十分な威力があり、かなりのプレッシャーを与えられる。

登場初期は武力3・消費士気5と採用するハードルが高かったがVer3.50にて転機到来。
士気上昇量が増えたため、以前ほどの士気の重さをあまり感じなくなった。
さらに超絶強化の流行により、それのメタとなりえる環境も追い風になっている。
ダメージ変動幅はあるが、大体国力0→知力1、国力1→知力3、国力2→知力5、国力3→知力7を倒せる。
Ver3.50では確実性に欠けていたが、威力が上昇した3.51であればまず一撃だろう。
むしろこの威力なら兵力を削った高知力を狙うケースが増えるかもしれない。
Ver3.51Bでは低コストが弱体化され高コスト武将を多く採用するデッキが増えてきた為、活躍できる場面は以前より増したといえる。

反面、仕様変更により高国力で決起雷撃を使える回数に制限が入ったため、良いことばかりとは限らない。
国力3雷撃で武将を落としたはいいが、その後には威力不足の雷撃しか使えない状況が発生する。
特に知力上昇を伴う超絶強化や中知力大軍持ちと、ダメージ計略耐性が高い超絶強化が増えた為、低国力の雷撃は少々頼り無い。
さらには通常の落雷よりも範囲が小さい反面、かなり前方にあるので、接近されると範囲に入れられなくなってしまう。
蜀R徐庶のように敵に突撃を仕掛けてから雷撃を落とすといった事はできないので注意。
計略範囲の関係上、突撃による味方の援護はできないので孤立することが多く、武力も低いので狙われやすい。慎重な立ち回りが必要である。
また騎兵なので敵に突撃しなければならないが、姫として一騎討ちが発生してしまうのも悩みどころ。

漢軍には貴重な超絶&脳筋キラーであるが、慎重な立ち回りと計略使用を要求されるのは今までと変わりないので、
上記の欠点を上手く補えるデッキ構築、立ち回りを行うことが重要である。

【漢005】C王累

武将名おうるいなし
王累劉璋の従事。劉備を蜀に迎え入れる事に反対し、自らを門に逆さ吊りにして劉璋に懇願した。しかし、劉璋は聞き入れるどころか激怒し王累の言うことを聞かなかった為、吊っている縄を斬り自害した。

「殿ぉぉぉ!お願いです!私の言うことを聞いてくだされぇぇぇ!!」
コスト1.5
属性
兵種攻城兵
能力武力3 知力7
特技伏兵
計略時限式自爆【ため計略】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。この計略は反計されない)範囲内の敵に炎によるダメージをあたえる。ダメージはお互いの知力で上下する。効果後、自身は撤退する。
必要士気3
Illustration : RARE ENGINE

まさに吊るされた縄を切ったところなのだろうか。インパクト最強のイラストが映える。
劉璋陣営きっての気骨の文官ではあるのだが、やったことがあまりに派手すぎたか。

Ver3.59現在、排出カード中唯一の伏兵持ちの攻城兵。ただ武力は3とかなり低い。
しかし知力7の伏兵はそこそこ威力があり、またステルス攻城はそれ以上のプレッシャーとなる。

そしてなにより強力なのが計略。
士気3でため時間3カウント後に、戦場の3分の1近くを自身ごと焼き払う。
自身の機動力が低いものの範囲が巨大な円形で死角がなく、守りで使えばマウント部隊ごと吹き飛ばしてしまえる。
若干基礎威力が高いようで、知力3まで確殺が取れる模様(本来知力7の火計の確殺は知力2まで)。
その為、知力上昇の恩恵も大きく知略陣の上などでは予想以上の威力を見せることもある。
ため時間は短かめで範囲も広いが、ただ使うだけでは逃げ切るには十分な時間。
乱戦なり陣略・計略なりで相手の足を止めて使いたいところ。
場合によっては相手を追い払う為の計略として使うなど、溜め時間を駆け引きに使えればなお良いだろう。

漢のコスト1.5枠は層が厚いので積極的に選ばれるようなカードではないが、混成デッキなら選択の余地はあるだろう。
とりあえずはC劉璋と共に大量生産デッキに投入されることが予測される。
消費士気が低いので常に計略を打ち続ける大量生産デッキでも運用でき、撤退しても即復活可能と相性は良好。
また計略を当てに傾国などの防衛デッキに投入することも。
広範囲+低士気のダメ計を持つので、機動力という欠点を補える防衛時には非常に頼りになる。

【漢006】UC王烈

武将名おうれつ げんほうなし
王烈 −彦方−霊帝時代の名士。知識と道徳を兼ね備え、義を重んじる性格であった。董卓が都にのぼり実権を握ると仲間と共に遼東地方に避難した。教化に励み遼東の人々に慕われ続けた王烈だが、最期は病に罹り政府で活躍することなく生涯を終えた。

「もはやこの国に正義はないのか!」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力2 知力7
特技防柵
計略防柵小再建壊れた柵の中からいずれかひとつを復活させる。
必要士気3
Illustration : MAr

漢で唯一のコスト1柵槍かつ防柵小再建持ち。UC張昭に比べ知力が1低いが使い勝手はほぼ同じ。
漢のコスト1槍兵には他に武力が高めで決起戦法のC鄭泰や、連環の小計のC王允がいるので
それぞれの特徴を踏まえて自分のデッキに合った武将を選択しよう。
序盤の伏兵処理や柵を使った舞姫護衛・国力ループ対策での士気調節など、いろいろな場面で役に立つであろう。

ただ漢軍の号令持ちは槍兵が多く、またR劉備やUC高覧など高スペック槍兵の存在もありコスト1槍兵の需要は非常に低い。
混色としても他の勢力にも優秀な槍兵は多く選ばれづらいので、なんとか単色デッキで居場所を見つけていきたい。

一応、正史に記述があるものの、KOEI三国志シリーズにすら殆ど出ない超絶マイナー武将。
UC蒋義渠(排出停止)と並ぶ大戦シリーズの「なぜこの武将が選ばれた」筆頭候補である。

【漢007】UC蒯越

武将名かいえつ いど荊州の賢人
蒯越 −異度−後漢の賢師。何進に仕え横暴する宦官を誅殺するように進言をしたが聞き入れられなかった為、見切りをつけて中央から退いた。後に劉表の相談を受け、江南で猛威をふるう宗賊の首領を誘い出し、一網打尽にして荊州を平定した。

「治世には仁愛を。乱世には策謀を用いることです」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力4 知力8
特技防柵
計略決起の弱体化【国力】(国力により効果が変化する)範囲内の敵の武力を下げる。さらに計略使用後に、国力を上げる。この計略は、発動時の国力が高いほど、効果が上がる。
必要士気5
Illustration : 那知上陽子

大戦1で凄まじい範囲を見せた蒯越が帰ってきた。
大戦3では魏軍から漢軍に移籍し、コスト・スペック共に上昇。
計略は以前同様の弱体化の計だが、決起計略に変化した。

決起の弱体化は国力0で武力-3。
以後国力が1増加ごとに-1ずつ強化され、国力3では国力0に戻る代わりに武力-10と超強力。
国力2でも英傑号令を相殺、国力3なら桃園、天啓すら差し引きゼロと、単純な武力低下だけ見ればトップクラスの効果。
計略範囲は離間の計よりも一回り広い程度。

決起計略単体として士気5は重く、国力が低いと頼りない性能なので国力上げとしてはあまり向かない。
また、単に武力を下げるだけの効果なので対号令では相手の知力によって効果時間が左右される上に、
神速号令などの追加効果付きや知力高め編成の号令相手では不安が残り、これさえあれば安心とはいかない。
活用するには他の決起計略との連携が必要不可欠だろう。

一方で試合最終盤で士気と国力に余裕がある場合、蒯越がいるだけで相手にかなりのプレッシャーをかけられる。
特に決起の大号令デッキでは、国力3状態から低知力中心の相手や雲散・反計を持つ相手にはUC蒯越を使い
妨害無効計略や浄化持ち・高知力中心の相手にはSR皇甫嵩で対抗と、非常に強力な二択で攻められる。
憂国計略を交えた、または憂国の戦計デッキのような国力が下がるデッキでも、
国力2からの二度掛けで武力-15という妨害効果を投げかけることができる。
ここまで来るとオーバーキルとなってしまう事がほとんどなので、使い所には注意が必要ではある。

UC張任・SR献帝・C陶謙に比べ特技や武力の面で通常戦闘での戦力としては物足りないものの、
舞台さえ整えておけば勝負どころで覆しがたい戦力差を生み出せる一枚である。

VerUPごとに徐々に強化されていたが、度が過ぎたのかVer3.51Bで計略範囲が縮小された。
範囲は縮小されたがまだまだ実用的な範囲で使いやすさは変わらない。
ライバルであるR曹操の範囲は拡大されたが兵種、属性、計略効果、特技が違うので住み分けは出来ている。
R曹操同様相手に固まる事を抑制出来ることが強みと言えるだろう。


【漢008】C蒯良

武将名かいりょう しじゅうなし
蒯良 −子柔−蒯越とは同郷の文官。蒯越と共に劉表に仕え、荊州平定に大きく貢献した。孫堅が荊州に攻めてきた時、黄祖に計略を授け孫堅を討ち取らせるなど、軍略にも秀でている人物であった。

「平和に暮らすためには、非常の手段も必要ダスよ」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力2 知力6
特技なし
計略士気集積効果終了時に士気が上がる。(撤退や計略による効果消滅のときには上がらない)
必要士気4
Illustration : 塚本陽子

Ver1の蒯越が魏から漢に移って士気集積の使い手となって復活…じゃなくてその同郷の軍師が初登場。
蒯越の兄という説もある。

武力2で無特技と能力的にはかなり物足りないが、士気をプールしつつ増加させられるというロマン溢れる計略の使い手。
士気4使って士気6が戻ってくるので、単純に士気が2も増える。わずかな士気差で勝敗が分かれることも多いこのゲームで2の士気増加は大きい。
計略の性質としては「武力+0、効果終了時士気+6、効果時間20c」の士気バックつき強化計略である。
生き延びて効果終了を迎えないと士気が戻らず、撤退や雲散による無効化は厳禁なので慎重な立ち回りが求められる。
しかし20cという微妙な長さがネックで、試合中3回使用が限度であり手間の割に得られるリターンはかなり低めなうえ、
その間は無条件で相手に4も士気差をとられた状態での戦闘を強いられるというリスクがつきまとう。
所属する漢勢力が士気バック計略を得意とする点も、このカードにとっては不幸な点。
デメリットや消費士気の違いがあるが、戦乱系計略や戦功の荒稼ぎなど、
武力を高めつつ、デッキ戦略の下地(最大士気削り等)作りや、爆発的な士気増加を見込める物が揃っている。

それでも士気上昇計略の中ではもっともリスクに比してリターンが高い計略である。
激励の舞いなどの舞い計略と違い本人が行動可能であり、戦力として機能させることもできるし城内に退避させることも可能。
また国力も必要なく最大士気量を減らしたり撤退したりといったデメリットもないため、デッキを選ばず混色でも採用しやすい。
中知力の弓兵のため、ダメージ計略でも撤退しづらく後方から比較的安全に援護でき(ただし武力差ダメージ計略には注意!)
万一撤退させられても、本人のみであれば士気消費4+コスト1武将の損害で済むのも大きい。

あとは20カウントに及ぶ効果時間のあいだ、士気差をつけられたままどうしのぐかが課題となる。

士気集積の用途は以下の3通り。

  1. 普通に使って士気を増やす
    士気を増やすために、特に工夫もせずただ使って士気バックを受けるという方法。
    防柵や伏兵が大目のデッキ、低士気での強力な強化計略などを持つデッキなら開幕でも積極的に使用していける。
    また両軍がぶつかりあっての引き際に使うのも有効。
    うまく戦況の隙間を狙って使用し、次の項目につなげたいところ。
  1. 士気プール効果を生かし、事実上の最大士気上昇を狙う
    士気が潤沢な状態から使用し、自然増加で士気をさらに溜めて大型計略を使用、その直後に士気バックを受けて追加の計略を撃ち込むことを狙う。
    これにより、1勢力なら最大18(12+6)の士気の使用が可能で、通常では不可能な大型計略コンボが狙える。
    ただし狙ったタイミングで士気が戻ってくるように立ち回れるだけの戦術眼がなければ活用するのは難しい。
  1. 計略コンボで士気バック速度を上げる
    知力を下げてバックまでの時間を短縮し、使用回数を増やすことを狙う。
    Ver3.59現在、蒯良の知力を自発的に下げることができるのは、UC何進の「何進の大号令」とR夏侯惇の「知勇一転号令」がある。
    これ以外には群雄のSR祝融の「暴乱の悪霊」をかけた上で、「寡愚の乱」と「速愚の乱」を使う方法もある。
    知力2だと約12c、知力0だと約4cにまで短縮できる。
    計略コンボのページに解説があるので、興味がある人はそちらを参考に。
    また、敵計略ででも知力が下がっていれば計略時間を大幅に減らすことができる。
    そうそう狙えるものでもないが、離間の計など知力を下げる妨害計略使いが敵軍にいる場合はいちおうチェックしておこう。

ちなみに、逆に知力を上げると効果時間が延びてしまう。
知勇兼陣を敷いた上で使うとバックまでの時間が+4c、知略昇陣上だと+12cもされてしまう。
強化陣上で使用しなければいい話だが、兵書で知力上昇をつけている場合には逃れようが無いので注意。

【漢009】UC何進

武将名かしん すいこう暗愚な大将軍
何進 −遂高−霊帝に寵愛された何太后の異母兄。食肉の解体をする仕事をしていたが、何太后の権力を笠に着て大将軍の位まで昇った。しかし、優柔不断な性格で部下の献策を実行せず、愛想を尽かされることが多々あった。最期は宮中で敵対していた宦官に殺害された。

「何もかも、ワシの思い通りよ!」
コスト1.5
属性
兵種歩兵
能力武力6 知力2
特技募兵
計略何進の大号令範囲内の味方の武力が上がり、知力が大幅に下がる。
必要士気5
Illustration : RARE ENGINE

元肉屋の大将軍、自身の名前入りの号令そのままに堂々の復活。
実は、大戦の歴史で初めての募兵持ちの歩兵である。
コスト1.5のサブ号令持ちと考えればそれほどスペックは悪くないが、歩兵というのが最大のネック。

その何進の大号令は、範囲内の味方武将に武力+5、知力-10、効果時間は6c。
英傑号令に匹敵する武力上昇値で、敵が妨害やダメージ計略を撃てない状態ならリスクはほぼゼロ。
しかし効果時間が短いので、これ一本に頼るのは少々厳しい。

クセのある計略だが、それでも漢軍にとって国力も必要なく最大士気も削らない号令は貴重であり、
序盤に弱くなりがちな漢軍において、いきなり号令で押し込まれたときに対抗できるだけでも評価できる。
勢力を問わないので、蜀や群雄の魅力持ちと組み合わせて、募兵と人属性を活かして回復奮陣内で延々と粘ったりもいい。
相手の足並みと士気が万端だと使いづらいが、士気が無い、足並みが崩れている状況だと軽めの士気なので充分に強力である。
大戦では数少ない「能動的に味方武将の知力を下げられる」計略なので、そちらを利用したコンボもいろいろと考えられる。

ただ、漢軍のコスト1.5は全勢力屈指の激戦区。優良スペックか優良計略を持たない限り候補にすら挙がらない。
しかも、超ハイスペックで浄化+号令を持つSR華佗が大きなライバル。

3.59_2で効果時間が5cに戻って範囲も拡大。
何太后が弱体化されてしまったが、知力0時の回復量は変わらないのでコンボで使うなら問題なし。
号令範囲については、最盛期を誇ったVer3.13の横長範囲に比べると
厚さがある代わりに横幅が平均程度でバラけにくくなっており、ダメージ・妨害計略の餌食になりがち。
端攻めからの号令も出来ないので当時よりやや扱いにくいか。

とは言え、Ver3.5になって以来、ほぼ全ての号令が1c縮小された関係で
相対的な効果時間の短さは緩和されている。今後の動向はどうなるであろうか。

【漢010】SR華佗

武将名かだ げんか超医師
華佗 −元化−伝説の名医。薬の調合や灸、鍼などあらゆる医術に通じ、麻沸散(まふつさん)という麻酔薬を使って開腹手術まで行った。全土で治療を行い、「百歳を超えている」と噂されていたが、常に外見が若々しく、実際の年齢は不明だった。

「中華にはびこる病は、この俺が排除する」
コスト1.5
属性
兵種歩兵
能力武力6 知力8
特技勇猛
計略神医範囲内の味方の武力が上がり、敵から受けている計略の効果を消す。
必要士気5
Illustration : 真船一雄

Ver2.0xSR華佗の互換。
スーパードクターが帰ってきた!
更に、原作補正(三国志ではなく、スーパードクターKの方)により勇猛をゲット。
水準以上のスペックに加えて、号令持ちのうえに特技持ちと、伝説の超医師に恥じない優秀カード。
歩兵のため戦力として一段劣るとはいえ、足が早く知力も高いので伏兵踏みや囮や避雷針として使ったり、
武力6勇猛を生かして乱戦させたりできるので、入れて損になるようなことはまったくない。

神医は全体強化+浄化の計を組み合わせたような計略で、武力+4&浄化効果、効果時間7.5c(Ver3.595_B)。
武力上昇が地味に高く、属性号令クラスの性能を持つので、サブ号令としてのみならず主軸としても活用しうる。
浄化の計のUC張鉱より武力が高いため、耐久力があって浄化する機会を逃しにくいと言う点で評価できる。

しかし先掛けで使う機会の多い号令と、後掛け必須の浄化とが微妙に噛みあわないところがある。
また自身を含む計略のため、号令効果中には連発ができないので、神医後にふたたび妨害を掛けられる恐れもある。
また、ただ単に浄化するだけに使うには士気5は少々重く、特に特殊な計略システムが多い漢では特に見た目以上に負担になる。
さらに、自身が乱戦しかできない歩兵なので、神医のプレッシャーを与え続ける事と戦闘をこなす事の両立が難しい。
便利ではあるのだが範囲が狭めなこともあり、運用にはひと工夫する必要があるだろう。
浄化と号令の両方を同時に生かす立ち回りだけでなく、時には浄化効果は無視して号令として使っていく選択も求められる。

以前の他軍時代と違い、漢軍には「漢の大号令」や「決起の大号令」といった十分に実用的な号令が存在することも見逃せない。
これにより神医をサブ号令として運用することも可能で、その場合、前述の先掛け後掛け問題が簡単に解決できる。
号令→神医のコンボは桃園クラスの火力を誇り、相手が号令→妨害コンボで対抗してきても妨害を見てから神医で完封できる。

計略・スペック共に優秀だが、漢の主流である国力や逆境と言った特殊システムに係わらない普通の号令なので敬遠されがち。
また漢軍のコスト1.5は主力級が揃う超激戦区なため、歩兵である彼はやはりどうしても選ばれづらい部分がある。
しかし漢の大号令デッキや、決起号令にこだわらないタイプの決起デッキ、低国力で運用する憂国デッキなどでは比較的採用されやすい。

Ver3.5では妨害計略が全般的に弱体化を受け華佗の需要は低下。
更に歩兵の乱戦力が低下された為ぶつかり合いでは足を引っ張る傾向があるため使用率はランキング外まで落ちてしまった。

【漢011】C何太后

武将名かたいごう甘い美貌
何太后大将軍・何進の異母妹。甘い美貌を持っていた何太后は霊帝に気に入られ後宮に入り、息子の劉弁を生んだ。霊帝の死後、劉弁を帝位につかせようと献帝の母である王美人を毒殺した。しかし、都にのぼった董卓の策により劉弁と共に李儒に殺害された。

「もうダメよう、兄様も十常侍も仲良くしてぇ〜ん」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力1 知力4
特技魅力
計略甘い色香範囲内の味方の兵力が回復して、武力が大幅に下がる。
必要士気2
Illustration : F.S

兄ともども漢軍として復帰。イラストのエロさも心なしかパワーアップ。
歩兵から弓兵に変わったことで多少はマシになったとはいえ、戦力としては厳しい低スペックなのも相変わらず。

計略はVer1時代同様、低士気で高い回復量と巨大な範囲(とリスク)を誇る回復計略で、兵力+50%、武力-5、効果時間8.5c。
『士気2で自身を含めた複数の兵力を50%回復』まで見れば非常に強力なのだが、同時に武力が5も下がる。
考えなしに使うとせっかく回復してもそのまま押し潰されてしまって意味がないので、運用に一工夫が必要。
武力低下も8.5c(Ver3.15B)と長く、自身を含むため効果中の再使用不可なので連用して凌いだりなどもできない。
とりあえず、交戦しない状態、あるいは武力低下がリスクになりにくい状況を強引に作って使うのが基本となる。

他の計略と併用して使用するなら、兄の何進の大号令で知力0にする方法がもっともメジャー。
回復量が若干下がるが武力低下が0.25c程(Ver3.13)で終わるので、士気7で武力+5に兵力回復が得られる計算になる。
何兄妹の低スペックやら知力ダウンのリスクやら、諸要素考えると実用的かは難しいが、Ver1時代からの伝統コンボである。
なお敵が離間の計など知力減退効果がある計略・陣略があるようなら、彼女が効果範囲に入るように牽制するのもいい。
ほかにも武力差を緩和・無効できる計略との組み合わせが効果的なので、
防護戦法・河賊の粘りなど防御力上昇計略や、敵味方問わず強制的に武力0にするGR諸葛瑾の諸刃劣陣、
武力知力に関わらないダメージを与えられる暗殺の陰謀・妖毒の舞いなどと組み合わせれば、膨大な回復力を生かせる。
しかし中途半端な工夫で士気やコストを食ってしまうと、色香ならではのうまみがなくなるので難しい。
素直にC劉表を使った方が早い、とならないような使用者のデッキ構築力と運用力が問われるといえよう。

武力-5というデメリット効果があるが、これは自軍の計略の効果、言わば武力-5&回復量50%の号令を自軍に掛けるという物であり、
敵の計略の効果を消す浄化の計・神医・天照の神託等の計略効果では無効化出来ない点は注意しよう。
逆に呉軍お得意の自軍の計略の効果を消す計略であれば対象内になる。
UC小喬江東の小華やR大喬(排出停止)の江東の大華等がそれにあたる。
特にEX大喬の会えてよかったは防護効果も付いてくるため相性も抜群である。

Ver3.51AでUC鄒の妖毒の舞いとのコンボが流行。
しかし、Ver3.51Bにて甘い色香の回復量増加(90%→120%)効果時間延長(7c→8.5c)の修正をうけ、
回復出来る間隔が延びてしまったため、運用が厳しくなった。
更に、Ver3.59_2にて甘い色香の回復量減少(120%→50%)武力低下値減少(-10→-5)となった。
武力低下が下がったため高武力であれば武力0を免れるようになったが、回復量が半分以下になってしまった。

【漢012】UC顔良

武将名がんりょうなし
顔良文醜と並ぶ袁紹配下の猛将。曹操との戦いでは、先鋒を務め、曹操軍の魏続、宋憲を一撃で討ちとり、さらには援軍の徐晃をも破った。しかしそのころ曹操のもとにいた関羽と戦い、一騎討ちに敗れて討たれた。

「ふふふ、曹操軍の将、どれも物足りん。このまま曹操の素っ首、頂いて帰ろうか!」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力8 知力3
特技勇猛
計略戦乱の誉れ自身の武力を上げる。さらに効果終了後に士気が上がる。ただし、最大士気が下がる。
必要士気5
Illustration : 伊藤サトシ

Ver2.0x R顔良、Ver2.1x LE顔良の互換。
計略は先陣の誉れ→戦乱の誉れに変更。
主君と共に復活を果たしたイケメン。英傑伝ではその容姿と名前だけで呉軍に出張するという偉業(?)も成し遂げている。

高コストに槍兵が多くなりがちな漢においては兵種と武力だけで貴重な存在。
相方のUC文醜が槍兵に変更されたので、これからのデッキ構成次第でバランスを補うカードとなるだろう。

戦乱の誉れは以前同様の士気バックつき強化計略。武力+5が10c続き、効果終了時に士気が4上がる。
最大士気-1のリスクが有るとはいえ、士気バック計略としてはなかなかの性能。
効果中の撤退や雲散されると士気が戻らない。士気バックしてこその計略なので丁寧な操作を心掛けたい。
運用としては昔と同じく、陽動・遊撃が基本となる。
極力ラインを上げてから誉れを使って暴れ回り、相手の計略を見てから引くことで、
士気差を作りつつ漢軍が苦手な序盤をやり過ごし、中盤〜終盤にかけての大型コンボに持ち込む、というのが理想の流れ。
敵軍からすれば、武力13騎兵を士気なしで倒すのは困難だが、計略を使って倒し損ねると士気差を取られるジレンマとなる。
士気が戻ることは決起計略、最大士気が下がることは逆境計略とも相性が良いので、採用枠は広い。
あまりデッキを選ばず、うまく運用できれば強力なカードではある。

しかし、効果時間が長いためダメージ計略や雲散計略・速度上昇付きの超絶強化などの、
「天敵計略がいない隙を付く運用」が難しくなり、効果時間が長い事によるデメリットが目立ちやすい。
また、効果時間の長さ故連発できず、逆境計略を活かすために誉れだけで最大士気を削り続けるのは難しい。
中でも知力ダメージ計略は相性最悪で、コスト2と士気4バックが失われてしまうのは非常に痛い。
かと言って味方の後ろに隠れながら戦乱の誉れを使っても意味が無く、お手上げ状態。
そのためか使用率は低迷している。


【漢013】SR献帝

武将名けんてい希望の象徴
献帝後漢王朝最後の皇帝。霊帝と王美人の息子で、才覚溢れる言動を幾度と無く見せた。宦官と何進の争いが起き、張譲らに連れ出され王允に助けられた時、董卓の大軍に遭遇したが、臆することなく董卓を下馬させた。

「逃げるわけにはいかない。たとえどんな運命が待っていようとも」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力4 知力6
特技防柵 魅力 募兵
計略漢王朝の希望【国力】計略使用後、国力が上がる。
国力0:撤退している漢の武将を復活させる。
国力1:さらにその部隊の兵力が上限を超える。
国力2:さらにその部隊の武力が上がる。
国力3:さらにその部隊が撤退した場所に出現する。
必要士気4
Illustration : okome

国力0:兵力10%で城内に復活
国力1:兵力110%で城内に復活
国力2:兵力110%かつ武力+2で城内に復活、約7c
国力3:兵力200%かつ武力+2で撤退した場所に復活。敵陣で撤退した場合は敵陣最手前で、城内で撤退した場合は城内で復活。

平たく言えば、漢勢力限定の五斗米道。最終的には再起の擁護者と戦線復活の性能まで付加される。
この効果の豪勢さはVer3.1までは漢軍にコスト2.5以上が存在しなかったからであろう。
計略テキストではわかりづらいが、当然復活する部隊は1部隊のみなのであしからず。
自身が弓兵・防柵持ちと復活計略のおかげで、守りに強い。

武力4と低めだが弓兵で豊富な特技を持つため、Ver2までの武力1歩兵だったころに比べれば格段に役立つのも好印象。
スペックだけで考えても弓兵に有用な防柵と募兵、決起デッキに嬉しい魅力にSR皇甫嵩と揃っての天属性…と無駄がない。

ゴリ押ししてくる相手には効果的であるが、使用後に相手に逃げられては自ら士気差を作ってしまうことになる。
部隊を復活させたら、相手に士気を使わせるか攻城を取るかしなければ、体勢を立て直した相手の号令に押しつぶされてしまうだろう。
国力が1になるとはいえ、士気差4で相手に攻められるのは士気6即号令より対処しづらいことが多い。
ただ単にやられたら使うという漫然とした運用ではなく、適切な状況を考えて(または作り出して)使っていきたい。
具体的な例としては高いラインで相手に士気を使わせた後、殿として適当な武将を時間稼ぎと兵力削りに使い潰し、
その部隊を復活させて国力を溜める…と言ったような運用が出来れば理想的である。

国力1、2は破格の性能なので、憂国計略を使いつつ性能の高い国力1以上を維持して、消耗戦に持ち込んだり、
国力3までは普通に使った後に血判状やその他の計略から、ほかのバースト効果の大きい決起計略に繋ぐ運用が無難といえる。

国力バーストが無い時代は、激戦区の漢コスト1.5枠でも有力な選択肢だったが、
国力システムの変更等やカード追加により漢軍に決起以外の選択肢が増えた事で、使用率が低下していた。
Ver3.594_B現在、決起計略が微妙に持ち直したため、再びランクインするようになった。

Ver3.594_B現在、国力3の敵陣撤退時における復活地点が自陣最前から敵陣最後になっている。(戦線復活と同じ)

【漢014】C黄祖

武将名こうそなし
黄祖劉表配下の武官。袁術の命で攻めてきた孫堅を迎え撃ち敗れたが、蒯良に策を受け見事孫堅を討ち取った。最期は孫権との戦いで、孫権に降った元配下の甘寧によって討ち取られた。

「ふふふ、あいつが孫堅か。狙い通りよ」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力3 知力4
特技なし
計略戦乱の一番槍自身の武力を上げる。さらに効果終了後に士気が上がる。ただし最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : 池田宗隆

かつては他軍の中で強い独自性を持っていた黄祖が主君とともに漢軍からVer1.x以来の参戦。
なお、これによりVer1.0スタメンでありながらその後一度も登場していないのは南華老仙だけとなった。

漢軍は弓兵の層が若干薄いが、これもまた非常に地味なカード。

三国志大戦2でもC高覧がほとんど使われなかったように、一番槍はコスト1には向かない計略であったが、
Ver3.5で逆境計略が追加され、コスト1の戦乱の一番槍持ちであることに価値が出てきた。
Ver3.59にてC潘鳳が登場したため、このカードの独自性は消えたが、C潘鳳は騎兵なので事故死する確率が黄祖より高い。
生き残ることに意味のある計略なので、相変わらず使いやすい事に変わりはないだろう。

余談だが裏書にある没年:218というのは誤りで正確な彼の没年は208年である。
もし218年没というのが正しいなら周瑜より長生きしていることになり、各種甘寧やUC呂蒙の裏書とも齟齬が生じてしまう。
ちなみにVer1.xのときのカードではちゃんと没年:208と表記されており、
最近では裏の没年を208年と刷り直してあるものもある。

【漢015】SR皇甫嵩

武将名こうほすう ぎしん漢の烈士
皇甫嵩 −義真−後漢の将軍。「黄巾の乱」では左中郎将として討伐に参加し、張角の弟である張梁を討ち取り数々の手柄をあげた。涼州で韓遂などが反乱を起こすと討伐軍を率い見事鎮圧している。この討伐に参加していた董卓とは、お互いにライバル意識を持っていた。

「賊軍ども、貴様らが勝てる道理はないぞ!」
コスト2.0
属性
兵種槍兵
能力武力7 知力7
特技魅力 勇猛
計略決起の大号令【国力】(国力により効果が変化する)範囲内の漢の武将の武力が上がる。さらに計略発動後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、武力が上がる。
必要士気6
Illustration : 成庵

決起の大号令デッキのキーカード。
知力が高く、特技も魅力・勇猛とふたつも持っており、号令持ちとしてはなかなかのハイスペック。
貴重な勇猛持ちの号令役であり、武力要員としてもそれなりに頑張れる。

肝心の号令は、Ver3.594_C現在、国力0だと+2、国力1だと+3、国力2だと+4と物足りない性能だが、
国力3のときには雷のエフェクトと共に武力+10となり、破格の性能の号令となる。
効果時間は8c、範囲はカード横6枚×縦3.5枚分。
知略昇陣に知昇+知昇が付いた知力12で12c。知力+1につき0.8c延びる。

Ver3.5になり決起計略は国力がループする仕様となり、代わりに国力3での威力が増強された。
普通のデッキでは国力3からの号令は1回しか使えないため、意図的に憂国計略で国力を減らしたりなど
号令を放つまで国力を維持した状態でどう戦うか、試合全体での計略使用の判断がかなり難しくなっている。

また、Ver3.59以降は士気上昇速度が速くなり、ただ決起計略だけで脇を固めると、
試合終盤に至る前に、国力がバーストしてしまうようになった。
そのため、国力調整のための憂国系計略を持つ武将や、
R袁紹(漢号令)やSR田豊など、国力に左右されないキーカードを採用するなどといった
デッキ構築には一工夫が必要となっている。

漢に様々な号令が追加される中、号令の爆発力は1・2を争う漢軍の顔ともいえる一枚。

【漢016】UC皇甫酈

武将名こうほれきなし
皇甫酈皇甫嵩の甥。董卓の死後、李傕と郭汜が権力争いをいている時、争奪に苦しむ献帝の使者として二人の和睦を進言した。聞き入れられず李傕に斬られそうになるが、李傕を罵り、李傕兵の士気を大きく下げた。

「オレだって、負けてられねぇ!」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力3 知力3
特技覚醒
計略決起戦法【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、さらに武力が上がる。
必要士気4
Illustration : hippo

覚醒持ちで後半は4/4になるという、コストパフォーマンスのいいコスト1の騎兵。
魏のUC楽進、蜀のC廖化などのように、地味ながらも戦力として役立ってくれるだろう。

決起戦法は武力上昇のみであり効果時間は約5c(Ver3.59A_2現在)。
孫堅や劉備のような派手さはないが、国力がたまるので伯父さんの号令を使うために布石にはなる。
もともと決起の大号令デッキは後半戦向けなので、特技の覚醒も相性が良い。
覚醒後に国力3で決起戦法を使えば武力20、国力2で使っても武力12になるので超絶強化とまでは行かないまでも
他の決起・憂国計略との組み合わせや、ここ一番の局地戦などで意外な活躍を見せてくれる。

もとよりコスト1騎兵が武力4になり、なおかつ強化戦法でないという時点でハイスペック。
他の決起持ち武将と比べ、汎用性、爆発力は幾分見劣りはするものの、コスト1の出来る働きとしては十分であろう。
またR劉備(漢)やR曹操、SR朱儁など覚醒持ちが数多く同デッキにいる時は後半の総武力が30近い、なんて事もある。
漢は全体的に武力上昇が優秀な勢力であるので、たかがコスト1と舐めてかからないように。

漢はコスト1.5が優秀でコスト1のカードの使用率は全体的に低いのだが、その中ではトップである。
今後は同じコスト1騎兵で復興戦法持ちの楊彪あたりと少ないパイを奪い合っていくものと思われる。。

【漢017】UC孔融

武将名こうゆう ぶんきょ なし
孔融 −文挙−儒教を創始した孔子の子孫。人並みはずれた才能と博識を持っていた。しかし、国家の理想を追うばかりで政治手段が現実にはそぐわなかった。最期は曹操の政治を痛烈に批難した結果、怒りを買い処刑された。

「まったく、僕を誰だと思ってる!?」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力2 知力8
特技なし
計略官軍の援護範囲内の最も武力の大きい味方の兵力を回復する。
必要士気3
Illustration : 堀彩乃

友人(禰衡)に似て口の悪い孔子の子孫も参戦。いや、寧ろ類友と言うべきか。
高知力のコスト1騎兵と言うことで、端攻城や伏兵掘りなど、雑用面で人並みはずれた才能を期待できる。
漢軍の騎兵の計略要員は柵+封印のUC蔡邕、伏兵に魅力と誘惑のR貂蝉という強力なライバルが存在するのだが
武力2で一騎討ちを起こさず、局地戦に強い低士気計略持ちという独自性から一定の地位を保っている。

計略は名前こそ違えど、効果自体は蜀の伊籍らが持っている「的確な援護」と一緒。
約66%回復と高い効果を持つので、ここぞと言う時の一押しに便利だろう。
特に士気バックが得られる戦乱計略や、耐久力に優れる車輪計略とは好相性だと言える。

Ver3.50においては乱戦における武力依存度増加、および攻城におけるコスト依存が追加されたため
結果ワントップ型のデッキが台頭しており、その補佐に回れる彼の使用率は上昇している。
士気上昇速度が速くなり国力がループする仕様になった事もあり、漢軍の主だったデッキのいずれにも馴染んでくれるだろう。


【漢018】C蔡夫人

武将名さいふじんなし
蔡夫人劉表の妻。荊州に身を寄せていた劉備を追い出すよう、劉表に吹き込み、劉備殺害を企んだ。劉表死後、弟の蔡瑁と共に、子の劉琮を後継に立てようと画策。劉表にとって次子の劉琮に、家督を相続させることに成功する。

「我が子を跡継ぎにするためなら……私は何でもやるわよ」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力2 知力5
特技魅力
計略暗殺の陰謀計略効果中、部隊が接触している間、接触した敵部隊を毒状態にする。
必要士気4
Illustration : F.S

スペックとしてはそこそこ。騎兵であるので伏兵踏みや端攻城のほか、戦力としても最低限の仕事はしてくれる。

計略は1cにつき25%兵力を削ってゆくと強力。
効果時間は7c。
毒は武力差に関係なく効果があるので、攻城時or相手の攻城阻止として相手の兵力を削るのに使える。
またUC淳于瓊と違い騎兵なので、対象の兵力を減らした後こちらが乱戦ダメージによって撤退する前に離脱したり、
死にかけた敵を追いかけて突撃で止めをさしたりといった運用も可能。

気になる毒の効果は、サシの乱戦勝負であれば武力差が10あっても相手を撤退させてしまうほどの威力。
超絶強化でうろうろしている武将に乱戦をしかければコスト1だけで対応できてしまうことも。
ただ武力は上昇しないため、乱戦中に遠くから弓を当てられたりするとひとたまりもない。
相手を毒殺しても自分も撤退寸前のことも多いので、敵部隊が密集しているところでの使用は控えよう。
1対1の状態で作用する、変形の「自爆」のようなものと考えたい。

かつては何太后とペアを組んで、回復しつつ暗殺というコンボで活躍した。しかし何太后の弱体化と共に活躍の場を失ってしまい、現在に至る。

コスト1にしてはかなりの破壊力を持つカードだが、漢軍全般と噛み合わせが微妙に悪い。決起系なら決起計略、逆境系なら戦乱計略や逆境計略が欲しいが、彼女には関係がない。
漢軍の計略枠にはUC蔡邕やR貂蝉といった強力なライバルがいる。むしろ苦楽デッキのような多枚数デッキでの採用が妥当だろうか。

【漢019】UC蔡邕

武将名さいよう はくかいなし
蔡邕 −伯喈−後漢を代表する学者。隠棲していたが、董卓が権力を掌握すると、恫喝されやむなく出仕した。しかし董卓が呂布に討たれた際、厚遇され恩義を感じていた蔡邕は、涙ながらに悲しんだという。司徒・王允はこれを怒り投獄し、史書を記そうとする蔡邕を処刑した。

「この国の行く末、もう私にも見通せぬ……」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力1 知力8
特技防柵
計略封印の計範囲内の敵は計略が使用できなくなる。
必要士気3
Illustration : 山本章史

Ver2.0xC蔡邕の互換。
西涼勢がほとんど群雄に組み込まれた中で、娘共々漢勢力に入った封印の士。
董卓の下で仕えた時期もあったという程度で、元々は漢王朝の儒学者だったので、この勢力が本道と言えるが。
レアリティ以外の基本性能は一切変化なしだが、絵師変更の影響か、台詞が微妙に変わっていたりする。

武力1ながら高知力文官の柵持ち騎兵と、計略を含めサポート役としてなかなかのスペック。

封印の計は挑発と同じような前方小円の範囲で、効果時間は士気3とは思えないほど長め。
同士気・同性質のR劉篶の封印の睨みに比べると狭いが、キーカードを封じるには十分。
騎兵であるため範囲に収めやすく、ある程度まとまっていればキー計略持ちとお伴の1〜2人程度は封印できる。
先がけ必須とは言え、重要な場面では存在だけで相手のキー計略を威圧でき、その圧力から計略の先打ちも誘える。

計略頼みの低武力デッキや、決め手を複数持たないデッキに対しては無類の強さを誇り、計略コンボを阻止する事も出来る。
Ver3.5からは士気量の増加・国力の仕様変更で、封印に士気を回しやすくなったのも追い風。
漢の数少ない妨害計略として活躍するだろう。

また、各種舞いデッキでの柵+補助計略要員として採用されることもあるほか、
反計持ちを封印してしまえば反計が使用不可になることから、反計対策としてもひそかに注目を集めている。
相手としては、封印の計を反計することもできるが、士気3の軽量計略を反計しても士気差がつきにくく、
Ver3.5で追加された「局地」反計の場合は、反計したら使用終了となるため反計するわけにはいかない。

一方、先掛け必須の計略である点と、計略を使用できなくするだけで他の戦闘能力を下げる効果は一切ない点に注意。
当然、既に使われてしまった計略、計略とは関係のない基本戦力(素武力、兵力や部隊差など)には影響を与えられない。
また、士気3と軽いとはいえ、見た目以上に消費士気の重みがあるのも注意。
封印は使った側は士気を必ず消費するが、使われた側は士気を温存することが比較的容易であるため、
士気3とはいえ漫然と使うと、一時的にリードを奪えても士気差を衝かれたカウンターを食らいがち。
封印したキーカードを確実に撤退させて足並みを崩すなど、先を見据えた運用が必要となってくる。

システム上、計略が相手と同時発動だった場合たとえUC蔡邕が先にカットインしても相手の計略が発動する点に注意。
完全に士気3を無駄にすることになるので、その後の士気差で圧倒的に不利になってしまう。
お互いにキー計略を「封印される前に使用」「使用される前に封印」と考えている状況が多いため、
上記現象が発生する頻度が決して低くなく、封印使いの悩みの種となっている(オズマるの語源)。

計略の使い勝手は良いが、漢勢力の主力である決起系デッキは国力増加に士気を使いたい為、
又、奥義封印縛陣の存在もあって使用率は伸び悩んでいる。

【漢020】SR朱儁

武将名しゅしゅん こういなし
朱儁 −公偉−各地の黄巾の乱を皇甫嵩らとともに鎮圧した後漢の名将。その功で車騎将軍に任ぜられた。剛直な性格で、董卓が朝廷に君臨した時も、董卓が推し進める長安遷都に反対し続けた。

「俺がこの混沌を切り裂き、国を救うぜ!」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力7 知力5
特技覚醒
計略傍若無人自身の武力と知力と移動速度を上げる。効果中に敵部隊を撃破すると最大士気が下がる。
必要士気5
Illustration : 獅子猿

肩を並べる同僚がVer1.1で登場したのに長らく無視されていた男が、Ver3.1にて堂々の参戦。

覚醒はあるものの覚醒後も武力8どまりであり、勇猛も持たないため素のスペックは多少物足りなく感じる。
とはいえ覚醒すれば8/6となり、数値上ではコスト2最高ランクのスペックと言えるだろう。
特に知力がそこそこあるのが大きく、武力担当の脳筋傾向が強い漢軍でダメージ計略に耐えられる知力のアタッカーは貴重。

計略は武力+9、知力+7、移動速度1.8倍速、効果時間7.5c(知力6時、知力+1につき+0.84c)。(Ver3.59_D_3時)
何気に知力上昇が大きく、素の知力も高めのため計略中は赤壁だろうがピン落雷だろうが余裕で耐え切ってしまう。
ちなみにVer3.59x現在、単体の計略としてはもっとも知力上昇効果が高い計略でもある。
小覇王の蛮勇と同じ士気でこの効果は破格で、武力16(覚醒後は17)の高知力神速騎兵は、そう簡単には止められない。
しかし1部隊撃破ごとに最大士気-2と非常に大きなデメリットがあり、調子に乗って暴れるとあっと言う間に最大士気が0になる。
突撃や乱戦で兵力をミリまで削ってから離脱し、とどめを他部隊に任せれば最大士気減少は回避できるが、
直接の撃破ダメージを別部隊やダメージ計略が与えたとしても、朱儁が乱戦していれば最大士気が下がる
だが朱儁の操作に集中しすぎて別の部隊がおろそかになっても意味がないので、使うには慣れと技術と度胸が必要。

またうかつな使い方をすると、連環などで足を止められたところに相手の低コスト部隊が突っ込んできて
撃破させられてしまい、最大士気が恐ろしいことになることもある。
とはいえ漢軍にとっては貴重な「序盤から使える超絶強化」であり、序盤に攻め込まれたときの防衛に頼りになる。
またゲーム最終盤の局面ならば最大士気に大した意味はなくなっているので、遠慮なく暴れまわることができる。
このように自分で使う分にはメリットとデメリットが同居しており、敷居の高いカードではあるのだが、
最大士気低下以外に戦闘に関わるデメリットは無いため、相手としても対処は困難。

Ver3.5では試合中盤以降に向けて、最大士気を減らすことに意義のある逆境の大号令デッキが登場。
後のVer.でも各種逆境系計略持ちが追加されたが、彼の使用率は振るっていない。
最も士気効率よく最大士気を減らせる計略ではあるのだが、効果が敵の撤退数に依存するため
敵の構成や所持する計略などによってはなかなか思うように撤退させてくれなかったり
逆に撤退させすぎ(させられすぎ)てしまったりとなかなか安定した試合運びが出来ない。
Ver3.59では最大士気を上昇させる計略として締結の戦略と希望の舞いが登場。
その恩恵は大きく朱儁が暴れた後の後処理に最適な計略である。
C田豫、UC張楊、SR劉曼共に天属性な事も相性の良さが伺える。
しかし減った分の最大士気回復には更なる士気が必要になる為、あくまで保険と考えるべきであろう。
つまりはこの計略をもってしても彼の「戦果が安定しない」という欠点が完全に克服されるわけではないので、
漢(戦乱)・決起(憂国)・逆境いずれの漢主体型デッキでもなかなか採用に踏み切られないのが実情。

とはいえ本人のスペック・計略の性能ともに、全勢力のコスト2騎兵中最強の超絶強化持ちであることは疑う余地は無い。
敷居はかなり高いが、扱いこなすために修練を積むだけの価値はあるだろう。

【漢021】UC淳于瓊

武将名じゅんうけい ちゅうかんなし
淳于瓊 −仲簡−袁紹配下の猛将。元は曹操や袁紹と並び、エリート集団・西園八校尉のひとりであった。官渡の決戦で兵糧を守っていたが、曹操軍に奇襲され兵糧庫を守りきれず、袁紹軍の敗北を決定付けた。最期は、曹操に「勝敗は天にあり」と毒づき、顔を削がれて殺された。

「おのれ曹操、この恨み忘れんぞぉぉぉ……ウグッ」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力6 知力3
特技勇猛
計略暗殺の陰謀計略効果中、部隊が接触している間、接触した敵部隊を毒状態にする。
必要士気4
Illustration : 夢路キリコ

Ver2.0xUC淳于瓊の互換。
計略は「烏巣の断末魔」→「暗殺の陰謀」に変更。
別名「袁家の食糧番」と呼ばれた男が、以前よりも更に恐ろしい形相になって帰ってきた!

新計略「暗殺の陰謀」の毒効果は「暗殺の毒」とは比べ物にならないほど強く、兵力100%の相手を4cで毒殺できる。
武力上昇こそないが、お互いが同兵力なら武力差9まで撃破、武力差10を相討ちにまで追い込める。
乱戦し続けさえすれば武力知力防御力に関わらず、計略ステルス効果さえ無視して毒殺できるのが強み。
漢軍の豊富な兵力回復計略と組み合わせれば、武力差のある相手にも甚大な被害を与えられるだろう。

ただし乱戦しないといけないため、自身が槍兵であることもあり戦場中央での叩きあいには不向きの計略。
逆に乱戦することが重要になる攻城戦・守城戦ではかなりの決定力を発揮できるが、
その場合でも自身の武力…すなわち防御力はいっさい上がらないため、射撃や突撃、槍撃を無防備に受けるとあっさり落とされてしまうし、
乱戦でも強化された複数部隊が殺到してくると、たいした被害を与えられないまま踏み潰されてしまう。
また乱戦し続ける兵力がないとほとんど被害を与えられないので、追い込まれてから使っても効果が低い…
と、使いどころはかなり選ばなければいけない計略。

それでもコスト1.5でありながら、強制撤退などのリスクも部隊数や国力などの制約も無く同クラス以上の相手に乱戦で押し勝てる計略持ちは全勢力中でも貴重。
超激戦区の漢軍コスト1.5武将の中では戦乱・決起計略持ちに押されがちだが、採用すれば彼らには無い押しの強さでデッキの穴を埋めてくれるだろう。

【漢022】R甄洛

武将名しんらくなし
甄洛袁紹の子、袁煕の妻。幼い頃から聡明で美しく、乱世にあって周りのものをよく気づかい、慈愛をもって接した。袁家が曹操軍に敗れた際、攻め込んできた曹丕に見初められ、寵愛を受け、後に皇帝となる曹叡を産んだ。

「儚き世なれど、必ず希望はあります」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力2 知力4
特技防柵 魅力
計略憂国の舞い【舞い】(使用すると移動できなくなるが、自身が撤退するまで効果が続く)攻城ダメージを軽減する。軽減効果は、攻城された時の国力が高いほど大きい。
必要士気4
Illustration : 風間雷太

Ver2.0xSR甄洛の互換。絵師も変更された。
計略は浄化の計→憂国の舞いに変更。
UC/SR甄皇后とは同一人物なのでデッキに共存させる事は出来ない。

知力とレアリティを犠牲に柵を取得した姫。
コスト1とはいえ武力2弓兵は戦力としてはさびしいが、柵持ちなので無駄にならない。
自身の踊り場を自力確保できることに加え、魅力もあるので国力の上昇にも一役買える。

計略は、自分の城が喰らう攻城ダメージを軽減するという舞い。名前は憂国だが国力は減少しない。
国力が高いほど効果が上がり、国力1でも城ダメージを通常の1/5程度に抑え込める。
国力MAX時はいかなる攻城もダメージを0.3%に抑え、一見攻城が無効化されたかにすら見えるほどで、
臥龍4度がけの攻城兵の城門攻城ですら、城ダメージ3%程度(騎兵の壁一発以下)に抑えてしまうという脅威の軽減率。
また国力0でも効力はあり、その場合でも攻城力を1/2に抑える事が出来る。
国力は城ダメージを食らったときに参照するので、先に舞って後から国力を上げる使い方も可能。
舞いさえ守れば城は鉄壁なので、舞いデッキにありがちな「攻め込まれた時に姫を守るか城を守るかの二択を迫られる」ことがないのは強み。

戦力自体には影響がない舞いだが範囲が画面全体の守成の名君だと考えれば強力だろう。
ただし名君と違って舞姫を敵から守りきる必要があるため、肝となる「名君かけて全員城に逃げて号令をやり過ごす」というような従来の使い方はできないのが致命的な欠点。
守るべき点が攻城ライン全体から舞姫の1点に絞れる事のみが事実上のメリットと言える。

加えて、国力依存計略である以上、決起計略との併用が大前提となるため、士気配分が非常に難しい。
漢は守りに強い連環の小計や防柵小再建などもそろっているが、それらと決起系計略とが噛み合わないのも悩みどころ。

またいくら城ダメージを極小にしたところで、相手の城が無傷ならこちらの負けに変わりないため、守りだけを考えるわけにはいかない。
いかにして舞姫を守りつつ攻城を考えるか…研究が待たれる一枚。

Ver3.50への移行に伴い、国力ゲージの仕様変更と士気上昇速度増加、攻城力のコスト依存という大掛かりな仕様変更が行われた。
これにより使える士気にある程度の余裕が出来た上、決起を主軸としたデッキにありがちな
「国力3で決起計略使いたくはないが、計略使わないと守れない」というような状況を緩和することが出来る。
また漢軍はコスト1.5の武将が主軸になりがちで、敵の高コスト武将の城門攻城を端攻めで取り返し難くなったため、
攻城ダメージを大幅に減らせるこのカードの価値は上昇したと言える。

終盤敵が全部隊で攻めこんできたら、いっそ端攻めして敵城で舞ってしまってもいいかもしれない。
ちなみに流星系計略や決死の攻城、各種舞いなどの計略による攻城ダメージは軽減されない事には要注意。


【漢023】R曹操

武将名そうそう もうとく覚醒する奸雄
曹操 −孟徳−魏王となった、三国志の英雄。董卓が朝廷を支配した際には、私財を投じて兵を募り、旗揚げする。董卓の死後は、黄巾軍を自軍に吸収し、着実に勢力を伸ばした。官渡の戦いで、覇権を争っていた袁紹にも勝利し、中原の覇者となった。

「どうやら、俺の時代がやって来たようだな」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力4 知力7
特技覚醒
計略奸雄の謀略【国力】範囲内の敵に効果を与え、国力が上がる。
国力0:武力を下げる。
国力1:さらに知力を下げる。
国力2:さらに移動速度を下げる。
国力3:さらに計略を使用できなくする。
必要士気5
Illustration : Wolfina

黄巾討伐や反董卓連合時代の青年期曹操が漢軍所属で参戦。
大戦史上初の号令以外の計略所持、かつ特技に魅力がない曹操である。

基本スペックは平凡だが中盤以降は5/8になるので、計略要員に限って見れば騎兵である事もあって破格と言ってよい数値。
単純なぶつかり合いや一騎討ちに不安が残るため漢のコスト1.5枠ではやや見劣りは否めないとはいえ、
漢軍では貴重な高知力騎兵+妨害計略持ちであるため、そこに着目すればかなり優秀なカードである。

その計略「奸雄の謀略」は国力が高くなるごとに効果の種類が増す妨害計略。
国力0の状態では武力-4のみだけだが、国力上昇に応じて知力-3、移動力0.6倍が追加されていく。
そして国力3では封印効果が追加され、反撃の手を潰せるうえ浄化での対処も封じることができる。
計略範囲は戦場横幅の2/5程度とかなり広く、よほど分散されない限りは3部隊ぐらいは簡単に捉えられる。
消費士気5は決起としては重め、しかし妨害として見るならば高国力時の高い効果にしては破格の低さ。
国力1以上なら知力-3があるので、広範囲な事もあって二度掛けは凶悪。
またバーストからの二度掛けは計略を封じた上で武力-8なのでこれも充分な決定力があり、
バースト→国力0という他の決起計略では珍しい使い方でも実用的である。

号令との組み合わせ、プレッシャーで敵を分散させての消耗戦、必殺の二度掛け狙いなど活用は多岐に渡る。
漢の天敵である超絶強化やダメージ計略に対しても、封印効果まで行かずとも知力減少や移動力ダウンだけでも有効な対策になりえる。

しかし決起計略カードとして考えると、士気5という重さと低国力時の効果の微妙さがかなりのネックになる。
国力貯めに向かないため、本人が覚醒持ちである点も含めて、漢軍らしく序盤に弱い。
号令/強化と妨害との組み合わせが強いことは、後に自分が建てる国が証明しているとおりであり、
ほかの漢武将にはない強さを持つカードではあるのだが、他の決起持ちに比べるとスペックといい計略といいやや扱いづらく、
デッキ構築時に候補から外されてしまいがちな位置であり、登場当初からいまいち使用率は振るわないのが実情。

Ver3.51Bにて最大のライバルだった同じ妨害系決起計略のUC蒯越が下方修正を受け、一方の曹操は範囲拡大という上方修正を受けた。
Ver3.59では決起の神速号令デッキという追い風が吹き、彼の時代が来るか注目である。

【漢024】C曹豹

武将名そうひょうなし
曹豹陶謙配下の将。曹操が徐州に侵攻すると、劉備とともに迎え撃つが敗れる。陶謙の死後、劉備が袁術と対陣している隙に寝返り、呂布を城に迎え入れる。しかし、張飛と喧嘩を起こし、殺されてしまう。

「ひぃっ!か、かんにんしてください〜」
コスト1.0
属性
兵種歩兵
能力武力2 知力5
特技なし
計略虚言流布範囲内の敵の武力と知力と移動速度を下げる。ただし、最大士気が下がる。
必要士気4
Illustration : 三好載克

ごく一部では非常に有名なこの人も参戦。
その見た目はおよそ一般兵である。援護兵の方が強そうとか言ってはいけない。
演義では夏侯惇と互角に打ち合ったとされているのに、その面影はまるでないスペックである。

兵種も基本能力もパッとせず、計略要員と見るにしても厳しいスペックである。
これなら柵なり伏兵なり特技の1つ位はあっても問題はなさそうだし、無特技ならせめて計略要員らしく知力7くらいは…。
どちらにせよもう少しアクセントになるものが欲しかったところである。

計略「虚言流布」は、武力と知力と移動力を下げるところだけ見れば「離間の計」と同性能で非常に強力。
範囲は若干狭いが、士気4と非常にリーズナブルなうえに複数を範囲に入れる条件がない点は勝ってさえいる。
ただし、知力5と中途半端なため効果時間が短いのと、最大士気-2のリスクがある点は見逃せない欠点である。
知力0相手にも12C程しかもたないので、重ねがけでは放置せずに迅速な殲滅を心がけよう。

Ver3.5からは逆境系計略が数多く追加された事により、最大士気-2というデメリットが
手っ取り早く逆境計略の威力を上げる手段として使えるようになったため、今後の編成次第では有力な選択肢となりえる・・・かも?
妨害計略使いにして知力5が泣き所であったが、漢に知略昇陣がやってきた事も追い風である。

Ver3.51Aにて最大士気低下が-2になり、武力低下値も-4から-3に変更された。
最大士気低下の軽減は普通に考えれば強化なのだが、ほぼ逆境デッキ専用武将であった彼にとってはなかなか微妙なところである。
Ver3.59_3で知力低下値が-3から-4に強化された。

【漢025】R孫堅

武将名そんけん ぶんだい呉国の祖
孫堅 −文台−呉に勢力を築いた孫策、孫権の父親。兵家として名高い孫武の子孫といわれる。私兵を率い、黄巾の乱など各地の反乱鎮圧で戦功を挙げた。朝廷を支配した董卓との戦いにおいても、弱腰の連合軍を尻目に孤軍奮闘し、洛陽の地を奪還するという活躍を見せた。

「孫堅文台、江南の地より天下へ切り込むぜ!」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力6 知力4
特技勇猛
計略決起の神速行【国力】(国力により効果が変化する)武力と移動速度と突撃ダメージが上がる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、突撃ダメージが上がる。
必要士気4
Illustration : 成庵

漢王朝の為に馳せ参じた若かりし頃の孫堅。
コスト1.5騎兵としては最高クラスのスペックで、コスト1.5武力6勇猛の神速持ちは魏にもいない。
特に漢ではコスト1.5の武力6騎兵はR孫堅のみなので、騎兵に素武力を求める場合はR孫堅一択である。

計略は読んで字のごとく、決起版の神速戦法。
国力0からそれぞれ、武力+3、+4、+5、+10。効果時間5c、速度1.5倍。国力+1ごとに突撃ダメージも上昇する。
国力3で計略を使用すると、国力が0になる代わりに突撃オーラがド派手な音を立てる金色のオーラとなり、
突撃ダメージボーナス+50(推定)と、「白銀の獅子」を上回る性能に跳ね上がる。
国力バースト時に上手く突撃を決められれば英傑号令はおろか天啓レベルの全体強化ですら跳ね返すことが可能。

しかし、白銀同様突撃オーラをまとっている敵には効果が半減するので、如何に国力3神速行と言えど
無双呂布などの3倍速騎兵や、神速号令などの速度上昇のかかった複数部隊との突撃合戦にはとても適わない。
効果時間もあまり長くないため、城内突撃や味方部隊との連携を意識して丁寧な突撃を心がけたい。
国力3決起神速が最も有効なのは守城時で、国力3から攻め上がる時は決起の大号令などに任せた方が効率はいい。
もちろん低国力の段階では局地戦の様々な局面で扱っていける。

シンプルゆえに完成しつくされたカードといえ、文字通り漢軍の屋台骨といえる存在であり
常に漢のあらゆるデッキで主力を担ってきたので、VerUPのたびに下方修正されているカードでもある。
Ver3.59_A_1では速度上昇が1.5倍にまで抑えられ突撃できる回数が減り、速度上昇合戦でも不利がつきやすくなった。
じわじわと強化されたUC劉虞に低国力では大幅に負けてしまっているため、低国力で回すデッキでは劉虞、裏の手でバースト神速が必要なデッキやスペック採用が必要なデッキでは孫堅と必ずしもR孫堅がベストというわけではなくなった。

【漢026】UC張任

武将名ちょうじん忠義の勇士
張任劉璋配下の勇将。若い頃から大胆かつ勇敢で、強固な意志を持っていた。益州を目指す劉備との戦いでは、落鳳坡で軍師・龐統を討ち取る活躍を見せた。最後は張飛に捕らえられ敗北し、降伏をすすめられるが、聞き入れずに忠義を全うして斬られた。

「俺は、真っ直ぐに己の道を貫くだけよ!」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力6 知力5
特技なし
計略決起の麻痺矢【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がり、麻痺矢状態になる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、麻痺効果が上がる。
必要士気4
Illustration : 牧野卓

Ver2.xC張任の互換。

他軍だから許されていた超絶スペックの持ち主も、主君の劉璋ともども漢勢力に移籍して復活。
伏兵が無くなり知力-1となったがそれでも優秀なスペックであり、計略も強化戦法から卒業を果たした。

決起の麻痺矢は国力が上がるほどに武力上昇と速度低下が大きくなる麻痺矢戦法。
Ver3.51A現在、国力0:武+3&0.7倍、国力1:武+4&0.5倍、国力2:武+5&0.3倍、国力3:武+9&0.1倍で、効果は6c。
国力0の速度低下はマイルドだが、国力1で速度上昇なし騎兵の、国力2で神速騎兵のオーラが消せるようになる。
国力3ともなれば連環の計をも超える速度低下となり、3倍速の天下無双ですら攻城兵並の速度に落とし込む。
武力上昇もほどほどに高く、素武力の高さとあいまって、かなり高い火力での後方支援が可能な計略である。

コスト1.5の中では最上級のスペックなので、どんなデッキにいれても足を引っ張るどころか総武力の引き上げに役立つうえ、
計略の汎用性が非常に高く、攻めに守りに、序盤から終盤まで、あらゆる状況で使えるので国力上げ計略としてもってこい。
国力2以上ならほとんどの単体強化計略を無力化できるのも超絶優勢のVer3.50以降では見逃せない要素。
士気4と軽いうえ、仮に多少不発に終わっても国力はしっかり増えるので決して損にはならず、ダメージ計略や妨害などへの囮にも使える。
とにかく全般に隙がない1枚である。

ただし、麻痺矢計略全般に言えることだが、足止めできるのは1部隊だけなので多数の敵が迫ってくると対抗しきれない。
また、移動速度低下が意味をなさない展開ではその効果も半減する。
正面から弓を撃ち合ったり、攻城している敵を妨害するにはあまり向かない計略である。
単体で活躍するタイプのカードではないので、他の部隊との連携を活かした立ち回りが求められる。

スペックが優秀な上に汎用性と爆発力を兼ね揃えた計略を所持しているため、頻繁に計略調整が入る事でも有名。
一時はコスト1.5でありながら使用率1位に輝くほどの躍進を見せたこともあったが、
効果短縮、麻痺矢効果低下などの調整を受け、Ver3.51B現在では落ち着いた使用率となっている。
しかしそれでも、ランキング100位圏内常連の地位はしっかりキープしている辺り、底力が伺えるところである。

【漢027】R貂蝉

武将名ちょうせん天授の美貌
貂蝉後漢の司徒・王允の養女。王允は養女である貂蝉をかわいがり、歌や踊りといった諸芸を学ばせた。董卓が漢の実権を握ると、董卓とその養子である呂布を仲違いさせるために自らを犠牲にし、董卓の愛妾となり呂布を誘惑。呂布に董卓を殺させることに成功した。

「こんな世だからこそ、私は強くありたい・・・・・・」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力1 知力6
特技伏兵 魅力
計略誘惑戦場にいる敵部隊のうち、最も武力の高い部隊の武力と移動速度と知力を下げる。
必要士気5
Illustration : 冬目景

ぴったりの計略を携えて登場した、漢勢力の貂蝉。
これで彼女は在籍した勢力が通算4ヶ所目となり、呂布達を超えて単独最多となった。
誘惑は魏のUC甄皇后も持っているが、コストが軽い分デッキに投入しやすい。
序盤に弱い漢軍においてはコスト1の伏兵&魅力は貴重。

誘惑は武力-9、知力-4、移動速度0.6倍と武力重視のデッキにはなかなかの牽制になり、ワントップ型デッキには無類の強さを誇る。
中でも漢軍では対処が難しいSR呂布(無双)に対して絶大な抑止力になる点が大きい。この辺は演義通りという事か。
また戦場全体が範囲のため、武力1が無理をして標的へ近付く必要がなく、反計されにくいという点もメリット。
Ver3.59_3になって修正を受け、やや効果が増したが効果時間は短めなので、やはり余程の脳筋でない限り使って放置はご法度。
とは言え敵計略後の後掛けでは相殺しきれないことも多いので、使いどころでセンスを問われることになるだろう。

一方でいつでも特定の相手を妨害できる利点が、逆に見ると常に特定の1部隊しか対象にできないという欠点にもなる。
号令や妨害を所持しているキーカードを狙えないので攻めるには向かず、また守りで使うにも号令が相手の場合、
1部隊しか妨害できないので、使ったところで残りの部隊に押し切られてしまうため汎用性は低めである。

超絶強化のデッキ採用率は高いので、とりあえず入れておいてもそれなりの活躍はしてくれるが、
漢軍のお家芸である国力を扱う決起・憂国系デッキとも最大士気を管理する逆境系デッキともかみ合わせは良くない。
デッキの穴を塞ぐのにマッチした場合や、端攻城などで一発入れて守りに徹するデッキで使うのが良いだろう。


【漢028】R張邈

武将名ちょうばく もうたくなし
張邈 −孟卓−董卓討伐に参加した将の一人。曹操とは友人であり、強い信頼関係で結ばれていた。しかし袁紹とは不仲であり、そのことから曹操がいずれ袁紹の圧力に屈して自分を殺すのではないかと不安に駆られ、陳宮の誘いに乗り、曹操を裏切った。

「友情だけでは、この乱世は行きぬけん」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力5 知力3
特技防柵
計略決起の不動車輪【国力】計略使用後、国力が上がる。
国力0:武力が上がり、大車輪状態になる。移動が出来なくなる。
国力1:さらに武力が徐々に上がる。
国力2:さらに兵力が徐々に回復する。
国力3:さらに移動可能になる。
必要士気4
Illustration : 戸橋ことみ

随分格好いい張邈である。
ここまでイケメンな張邈は大戦以外ではそうそう見られない。

数値的には、漢の優秀なコスト1.5はもちろん他国の普通のコスト1.5と見比べても少々残念なスペック。
特に知力3というのが厳しいところで、伏兵・妨害計略・ダメージ計略に非常に脆い。
漢の精兵属性と柵を持ってはいるものの、それを含めて考えてもやや物足りないので、計略を生かせるかが生命線。

その計略「決起の不動車輪」は読んで字の如く、移動ができなくなる大車輪戦法である。
国力0の時点ですら武力+5が7.5cと「大車輪戦法」より強力だが、移動できないのはかなりのデメリット。
そのため、基本的な計略の使いどころは攻城中など「動く必要のない場所」である。
二重城門攻城や挑発対策など、不動を逆手にとる立ち回りができればベストだろう。

不動のデメリットを解消できれば国力0でも大車輪戦法を上回るが、やはり真価を発揮するのは国力1以降。
国力1で武力上昇効果、国力2で兵力回復効果が追加され、どんどん粘り強くなっていく。
国力3になると自由に移動できるようになるが、それ以外の性能は上がらないので国力を失う価値があるか微妙なところ。
「国力2の不動車輪が連打できる」程度に考えた方がいいだろう。

高武力の回復+車輪状態は非常に強力で、英傑号令相手でも武力がある程度上がった後なら2・3部隊ぐらいは軽く凌いでしまう。
士気4で、国力を貯めながらちょっとした超絶強化ができると言うのは、かなり破格の待遇である。
また、武力や兵力が「徐々に上がっていく」という性質上、効果時間を延長すると加速度的に破壊力が増していく。
VER3.594_D現在、知略昇陣に秘伝書知昇+知昇で12c。
素(知力3)だと武力18まで、「知略昇陣」(知力6)だと21まで、「知略昇陣」+「命がけの推挙」(知力11)だと27まで上昇する。

計略の性質上、彼をメインに据えるならば国力をバーストさせず国力2の状態を維持し、
城門に張りついて不動車輪を連打するという使い方が効果的。
そのため相方として国力調整を行う憂国計略持ちが必須になる。
士気バック効果を持つR王允、R顔良、EX夏侯惇&夏侯淵あたりが好相性か。

総合的に見ると汎用性のR劉備、決定力のR張邈といった所だが、
基本スペックや扱いやすさでR劉備の人気が高く、張邈はあまり選択されないのが実情である。

3.51Bの攻城力修正が入った頃から、本人の決定力低下に加えて雲散・ダメージ計略が大流行。
厳しい環境が続いていたが、3.59_2現在では雲散系計略の使用率が大きく低下した上に、
R王允をはじめとした消費士気の少ない憂国計略も多数登場、環境は前向きになっている。

【漢029】C陳琳

武将名ちんりん こうしょうなし
陳琳 −孔璋−建安七子の一人。最初は後漢の大将軍・何進の主簿として仕える。何進が宦官一掃のため、諸侯を都に呼び寄せたことに対し「動乱をまねく」といさめたが、何進は聞き入れなかった。後に袁紹に仕え、官渡の戦いでは檄文を書き、その文才は曹操を感心させた。

「この筆ひとつで、天下は動くか・・・・・・」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力4 知力7
特技なし
計略扇動の計範囲内の最も武力の高い武将の武力を上げ、徐々に兵力を減らす。兵力が減る効果は、城に入ることで消滅する。
必要士気4
Illustration : 三國恵美子

絵師は変わったが檄文のVer2.0xR陳琳が互換で使える。
コスト1.5と幅を取るわりに低武力無特技と、計略要員ある点を踏まえてもかなりの低水準スペックで、戦力としては厳しい。

扇動の計は範囲内の最大武力の敵武将1体の武力を上げ、毒状態にする計略(毒は城に入ることで消滅する)。
武力上昇は+2、毒は0.4cで約7.5%?。(Ver3.59_3)
暗殺の毒と比べ物にならない程に兵力減少速度が速く、兵力100%に対しては約5cで撤退。
兵力100%削り切れるのは知力3までで(知力4はミリ残り)、知力7に5割強。
2度がけに至っては約2cで撤退と、戦場中央では騎兵すら帰城できない。ワントップ型のデッキに特に有効。
士気4と軽く計略効果で敵武力が上がるので2度がけもやりやすい。
また毒が帰城で消えることを逆に利用し、相手の主力を実質強制的に帰城させる計略として使うことも可能。
敵部隊の武力を上げてしまうものの効果時間が短く、帰城→出城としている間に効果時間切れてしまう程なので
武力上昇が相手のプラスに働くことは余りないだろう。

計略はなかなか強力なのだがやはりスペックが足を引っ張る上に、何より国力や最大士気関係の計略がメインの漢勢力所属というのが致命的。
決起や逆境といった漢勢力の主流戦略に全くマッチしておらず、混色で使うにも漢軍がそもそも混色に向いていないのが難点。
また、R貂蝉やSR王美人などの対脳筋の使い易いライバルの存在も大きい。

なお相手の武力を上げる計略は大戦初にして唯一なので、敵武力依存や敵武力参照の計略とのコンボも一応可能である。
とはいえ現状ではそこまでして狙いたいほどのコンボは存在しないので、この点は今後に期待というところか。

【漢030】C丁原

武将名ていげん けんようなし
丁原 −建陽−荊州刺史で、呂布の義父。武勇があり、戦争では先頭に立って戦った。王朝を支配しようとする董卓に反発し、呂布らを率いて大勝するが、董卓に赤兎馬を贈られたことで裏切った呂布に殺害されてしまった。

「へっ、俺には呂布がいるんだ。怖いもんはねえよ!」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力5 知力4
特技防柵
計略戦乱の一番槍自身の武力を上げる。さらに効果終了後に士気が上がる。ただし最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : 仙田聡

やたらと自信満々な態度が鼻につく呂布の義父も参戦。
どちらかと言うと正史の「武芸に長けていても学は無く、役人としての能力も大してなかった」姿に近いか。

非常に地味なカードだが、全勢力でも数少ない柵持ちの武闘派騎兵。
特に後半の一発勝負となりがちな逆境デッキにおいては、序盤〜中盤のしのぎに使える柵はかなり貴重な特技である。

計略は、実質消費士気1で武力+3というだけで、最大士気-1の出費に足るほどの効果かは疑問が残る。
特に速度上昇もなければ勇猛もないため、一騎討ちで負けたり追いまわされて潰されたりして大損になる危険性が怖い。
普通に使っていくよりは、逆境計略の布石として最大士気を下げるためのものと割り切ったほうがいいだろう。
士気下げ要員としてだけ考えるなら、同じコスト1.5のC陶謙のほうが安全に攻撃できる弓兵なので使いやすいが、
逆境デッキでは不足しがちな騎兵である点は強みであり、機動力と戦闘力を優先するならリスク覚悟で採用する価値はある。

しかし漢軍のコスト1.5は様々な強力カードがひしめく超激戦区。
単純な武闘派騎兵としてみると、優良スペックで決起の神速計略持ちのR孫堅やUC劉虞が人気を集め、
逆境デッキの最大士気下げ要員としても、前述のC陶謙やVer3.59_1で計略にメスが入ったR田豊などが立ちはだかる。
追加当初からVer3.59_1現在にいたるまで、脚光を浴びることなく埋もれているのが実情。

【漢031】C鄭泰

武将名ていたいなし
鄭泰後漢の将。何進が宦官を討つため、董卓の力を借りようとしたとき、鄭泰は「董卓は残忍で野望に満ちている」と止めようとしたが、何進は聞き入れなかった。何進死後、鄭泰は荀攸らと結託し、董卓誅殺を企てたが失敗、袁術の下へと逃げ延びた。

「董卓を止めねば、国は滅びてしまいます」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力3 知力4
特技なし
計略決起戦法【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、さらに武力が上がる。
必要士気4
Illustration : 金田榮路

コスト1武力3、特技もなく知力もほどほどと、武力要員としては可もなく不可もないスペック。
高コストに計略要員が多く総武力が低くなりがちなお国柄、コスト1に武力槍が欲しい場合は選択肢になるだろう。
計略もこれまた地味だが、いちおう、士気があふれそうなときに使えば国力を上げられるということと、
国力が3あれば計略で武力19(Ver3.59_B_2)まで上昇するので窮余の一手にならないこともないことは覚えておきたい。
しかし、Ver3.5以降は国力バースト・士気上昇速度などの仕様変更や復興戦法の追加で、決起戦法は相対的な価値が低下している。

Ver3.10では一騎討ちで勝利しても勝利台詞がなく文字の欄も空白であったため
台詞を設定し忘れたのか、はたまた文官仕様にし忘れたのか、などと言われたが
Ver3.11ではきちんと文官設定となり、一騎討ちは起こらなくなった。
文官設定の武力型武将というのはなかなか稀な特性で、一騎討ちリスクを減らしつつ総武力を上げられるが、
コスト1が一騎討ちしないぶん他の高コストにお鉢が回ってくるということでもある点は注意。
漢は勇猛持ちの武将で固めたデッキを組みやすいので、デッキ構築と運用でうまく利点に変えていきたい。

【漢032】R田豊

武将名でんほう げんこう悲運の名参謀
田豊 −元皓−博学多彩で権謀に富んだ、袁紹配下の軍師。公孫瓚との戦いでは、その知略を発揮して袁紹軍を勝利へと導いた。しかし袁紹と折り合いが悪かったため、徐々に遠ざけられ、曹操と決戦を挑もうとする袁紹を、時期尚早としつこく諌めたことで、最後は投獄された。

「獄中にて、殿の天下をお待ちしておりますぞ」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力3 知力9
特技伏兵
計略戦乱の攻勢範囲内の漢の武将の武力を上がる。さらに効果終了時に士気が上がる。ただし最大士気が下がる。
必要士気5
Illustration : RARE ENGINE

Ver2.0xR田豊の互換。
計略は隙無き攻勢→戦乱の攻勢に変更。
武力は下がったものの、騎兵になったことで使い勝手は向上し士気バックつきの号令は相変わらず強力だが、
安易に連発していると最大士気が減っていくため、肝心な時に行動が縛られることになる。ご利用は計画的に。

計略は漢限定で武力+2、効果時間8c(Ver3.595_B)、最大士気減少値1、生存部隊1部隊につき士気1バック(最大4)。
範囲は方向指定可能な自身を含む前方円で、そこそこの広さを持つため前線でのかけなおしもしやすい。
実質消費士気1で全部隊をしばらく武力+2と考えれば、強力な効果と言える。
しかし実際の運用では士気5とそこそこ高めの初期投資があるので、考えなしに撃つと大型計略で迎撃されて全滅もありうる。
敵の反撃をうまくのらりくらりとやりすごし、相手を消耗させて後半戦に有利を積み立てていく立ち回りは必須である。
決起の大号令、憂国の戦計、逆境の大号令などの使用場面は選ぶが爆発力がある号令を撃ち込むための前線上げ計略としても機能する。
最大士気を下げたり、帰ってきた士気で決起を撃って国力を貯めたりという動きが号令威力を高める布石にもなるので相性がいい。

しかしどうにも中途半端である。
範囲は狭くはないが足並みを揃えなければならない大きさなので、消耗戦には不向きで総力戦になりがち。
当然相手はその様子を見てすぐに逃げるか大型計略で迎撃してくるので、こちらは追いかけるだけか逃げ帰るだけのどちらかになる事が多い。これではあまり必要性を感じられない。

効果終了と同時に士気が返ってくるが、そのときに最大士気を超えて溢れてしまうとそのぶんの士気は無駄になる。
戦乱効果で最大士気が下がるうえ、効果時間が長くその間に自然に士気がたまっていることが多いので、こういう事故が起きやすい。
漢には国力システムのほかにも、復興や締結のような時間差効果の計略もあるので、それらで上手に士気運用し、優位を保っていこう。

計略の性質上転進と相性が良いのだが、UC劉備の憂国の転進は費用が高く運用は難しい。
軍師C十常侍の転進防柵は兵書同盟締結が装備でき、最大士気を回復できるが1度切り。最後の攻防で発揮するか。

Ver3.59_1にて武力上昇値が3。最大士気減少値が2。更に士気バック最大量が5に変更。
これにより、戦乱の一番槍などよりも効率よく士気を減らすことが可能になり、逆境の大号令デッキのパーツとして再評価を受けていた。
しかし、Ver3.59_2にて効果時間12cから9cに更に士気バック最大量が4に変更。
Ver3.59_3で最大士気減少値が1になったことで、逆境との相性が悪くなった。決起や憂国ではおよそ見かけないので、田豊の居場所が狭まってしまった。
さらに士気バック号令を持つEX夏侯惇&夏侯淵が追加され、獄中にて殿の天下を待つしかない現状である。

【漢033】C陶謙

武将名とうけん きょうそなし
陶謙 −恭祖−反董卓連合に加わった諸侯の一人。曹操の父である曹嵩を殺害した疑いをかけられ、曹操の侵攻を受けることになる。このとき、劉備が救援に駆けつけたものの大敗し、陶謙は病に倒れ、劉備に徐州を譲るよう麋竺に言い残してこの世を去った。

「貴様らに、私の考えなどわからんよ」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力5 知力5
特技防柵 魅力
計略戦乱の一番槍自身の武力を上げる。さらに効果終了後に士気が上がる。ただし最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : hippo

右目が不気味に光って怖い徐州牧。
好々爺とされている演義ではなく、感情にまかせて行動したと評される正史をイメージしたイラストなのだろうか。

5/5柵魅・文官設定と、基本スペックは優秀な部類に入り、粒ぞろいの漢1.5枠でも見劣りしない。
高武力武将が少なく、計略システムも中盤以降に特化したものが多い漢軍にとって、防柵と魅力はどちらも非常に有用。

計略内容は、武力+3が約10.5C、最大士気-1、効果終了時に士気+2(ver3.594_C)
武力上昇値は控えめで、弓という兵種の特性もあって他の漢1.5に比べて派手さに欠ける印象が強い。
しかし実質消費士気1で武力8になれるのは地味ながらそこそこ使いやすく、漢軍が全般に苦手とする序盤戦で重宝する。
弓兵であるため安全な後方から運用でき、また他の一番槍使いと違って文官扱いで一騎討ち事故の危険もないのも強み。
帰ってきた士気から他の計略に繋いでいけるので、決起計略全般との相性も悪くなく、
また最大士気を効率よく下げる必要がある逆境デッキにおいては、士気下げ要員として非常に有用な一枚になっている。

しかし採用するにあたって一番の問題は、超激戦区である漢のコスト1.5枠であることだろう。
特に3.59以降は最大の活躍の場であった逆境デッキの弓枠に、UC麹義というライバルが登場。
崩射の需要が高い事もあり、現在は若干押され気味になっている。
それでも決起系の計略ではない漢の武将の中では見かけやすいカードの一つとなっている。

【漢034】UC武安国

武将名ぶあんこくなし
武安国孔融配下の将。怪力の持ち主で、鉄槌を武器にした。董卓との戦いで、虎牢関を守る呂布に一騎討ちを挑んだものの、数十回打ち合ったところで腕を切られる。あわやというところで助けが入り、命はとりとめた。

「ウォレノ強サ、思イ知レェェェ!」
コスト2.0
属性
兵種弓兵
能力武力8 知力4
特技なし
計略戦功の荒稼ぎ自身の武力が上がる。さらに自身が効果中に撤退させた敵部隊数に応じて、効果終了時に士気が上がる。(撤退や計略による効果消滅のときには上がらない)
必要士気6
Illustration : hippo

漢軍では最高の武力8を誇る弓兵。演義でのかませ犬っぷりはどこへやら。

戦功の荒稼ぎは、武力+6が7cで、効果終了時に士気バック3+撃破数*3。(Ver3.59_D_3)
無事に効果終了を迎えられれば、1部隊倒すだけで士気を使用前より増やせる計算になる。
撃破出来ずとも士気3で武力+6と考えれば優秀で、戦乱計略と比較しても最大士気低下が無いという利点がある。
これだけなら非常に士気効率が高いが、計略使用士気が6と英傑号令並みに重いのが問題で、
計略使用を見てから、号令やダメージ計略、雲散で対処されやすい。
効果そのものは、短時間の単なる武力強化であり、士気バックが無いと全く割に合わないので、
効果終了時まで、戦闘による撤退はもちろん、ダメ計・雲散から武安国を守らなければならない。
また弓兵という兵種の問題から、単体で活躍するのはやや厳しい。

荒稼ぎ中にも時間経過による士気蓄積があるため、2部隊撃破すれば終了時にほぼ士気MAX。
(荒稼ぎで士気が完全に0になっても、そこから6c経過→約2+10=約12の士気が貯まる)
3部隊撃破すれば確実に士気が溢れる。
総力戦で一斉撃破を狙うより、局地戦の節目節目で、1部隊〜2部隊を確実に撃破できる場面で相手の足並みを崩しつつ、
戻った士気でさらに相手の戦線を崩すような形や最も無駄が無いだろうか。
自軍側としては荒稼ぎ終了後に、貯まった士気差、もしくは開いた部隊差で、すぐに追撃に移るのが理想的であり、
強引に攻城している敵を荒稼ぎで排除して、増えた士気でカウンターを仕掛けられれば最上である。
もちろん、号令勝負となった際、号令とあわせて荒稼いで、さらに号令+増援系奥義で畳み掛けたりなど、
ハマったときの威力を加速させる使い方もアリである。

なおこの撃破数は攻撃判定が及んでいれば、とどめとなったダメージが別カードのものでもカウントされる。
乱戦中だけでなく弓で攻撃中の相手でも同じなので、弓サーチを上手に行えば意外と容易に撃墜数を稼げるだろう。

何度も大きな修正が入っているため、バージョンアップの度に文字通り戦功を荒稼ぎできたりかませ犬に戻ったりする、要チェックのカードである。
Ver3.59_3で士気獲得量が増えたため、一部隊でも倒せる局面なら、
「とりあえず使ってOK」的な用法で、士気差・部隊差を得られるようになった。
その為、決起・憂国計略を多用するデッキでの需要が高まり、ランキング上位に顔を出すようになった。

【漢035】UC伏皇后

武将名ふくこうごうなし
伏皇后献帝の皇后。伏皇后が父に、「かつて献帝の忠実な臣である董承が処刑されたことで帝が恨んでいる」という内容の手紙を書いた。それが原因となって謀反を疑われ、父とともに処刑された。

「陛下にはもっとがんばってもらわないと。私のためにもね」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力2 知力6
特技伏兵 魅力
計略埋伏の計移動速度が上がり、伏兵状態になる。ただし、一定時間知力が下がる。伏兵状態が解除された時、効果が終了する。
必要士気3
Illustration : 中村博文

献帝の皇后もついに参戦。顔の半分を覆った仮面はポリゴンモデルでも見事に再現されている。
名前に「伏」という文字が付いていただけでこの計略を持たされた様な気がするのはきっと気のせい。
ちなみに、カード名は「伏皇后」だが、裏面には本名である「伏寿」の記載がある。

コスト1武力2で特技2つとスペックは優秀。
武力2と戦闘時も邪魔にはならず、伏兵は計略があるので惜しむ必要が無いのも利点。

計略は「一度伏兵を解除した部隊は、伏兵状態に戻ることはない」という今までの原則を覆してしまうもの。
効果時間は7c。
計略効果中は知力-10で伏兵状態になり、伏兵の速度になった上で移動速度が3倍に上がり、伏兵とは思えないスピード(通常時並み)で移動が可能。
ただし知力減少も大きいため知力0相手にすら15%と、事実上伏兵ダメージはほぼゼロになるので、効果終了までは移動に集中するのがよいだろう。
効果終了後は知力6に戻るが伏兵解除は無く、開戦時の様に伏兵状態による奇襲を狙う事となる。
召喚計略と同じく一度使えば半永久的に効果が持続する計略なので、相手部隊が戦場に出ていない時や、
士気溢れが起きそうな時などの戦闘が膠着した場面でのみ使うのが無難なところか。
なお、伏兵の状態から使用することも一応は可能である。

ただし本人の知力が6と平凡なため伏兵の威力はイマイチで、知力2までしか確殺が取れない。
相手のデッキが高知力構成だった場合にも、殆どプレッシャーにならず武力2の弓兵としか扱えないのが難。
ステルス攻城もコスト1弓兵なのでダメージはたかが知れており、士気3&コスト1落ちのリスクに見合わない。
また知力の落ちている効果時間中に再度伏兵を掘られると単純に士気3の無駄遣いになってしまう。
効果時間中は速度3倍とはいえ、実際には通常の弓兵と大差無いので極端に逃げやすくなる訳でもなく、
知力が落ちているので知力0の武将ですら積極的に伏兵を掘りに来れるため、人海戦術を駆使されると簡単に見つかってしまうので計略の使いどころが難しい。
そして最大の問題は、伏皇后よりも汎用性の高い計略を持つ武将が数多く存在することだろう。
状況限定でそこそこ役に立つ彼女よりも、相手を選ばず活躍できる武将の方が使いやすいのは言うまでも無い。

なお当然だが『伏兵状態』になる計略なので、帰城したり柵にぶつかったりすると伏兵が解除され、
隠れている時に弓を撃つ事もできないため、隠密戦法と同じ感覚で使わないように注意。

【漢036】UC文醜

武将名ぶんしゅうなし
文醜顔良と並ぶ、袁紹自慢の将で、趙雲と互角の戦いを演じた猛将。身の丈は8尺もあり、名前の通り、牛の化け物のような面構えであったという。曹操軍との戦いにおいて、張遼・徐晃を追い払うも、曹操の罠にはまり、混乱しているところを関羽に斬られた。

「顔良と俺がいれば、曹操軍など敵にならんわ!」
コスト2.0
属性
兵種槍兵
能力武力8 知力3
特技勇猛
計略戦乱の一番槍自身の武力を上げる。さらに効果終了後に士気が上がる。ただし最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : 伊藤サトシ

Ver2.0xR文醜、Ver2.1xLE文醜の互換。
計略は「士気旺盛」→「戦乱の一番槍」に変更。
かつての袁軍二枚看板の1枚だが、今回は馬から降りて槍を持つことになった。
…その馬も文醜の影響を受けてか何故か不細工な気がするが気にしてはいけない。
相方の顔良は専用計略なのに文醜は専用計略でないところも涙を誘う。

Ver3.5にてコスト2.5槍兵が登場したものの大軍や覚醒があるとはいえ武力8であるため、最高武力槍兵の座は同率で死守している。
また比較的大振りな計略である彼らと違い、「戦乱の一番槍」は実質消費士気1で武力11勇猛になれると非常に小回りが利く。
初期投資自体が士気3と軽めなので開幕から使え、万が一回収できなくてもリスクは低いので意外と便利である。
序盤をがっちり支えつつ、回収した士気でまた別の計略に繋げていけるため、決起デッキと相性がかなりよい。
とはいえ鈍足の槍兵なうえ効果時間は短く、目を見張るような爆発力もなく、最大士気低下もあるので、安易な使用は厳禁である。

単体で見るとそれなりに良カードではあるのだが、同コストにR袁紹・SR皇甫嵩という号令持ちの槍兵が存在するのがネック。
漢勢力のコスト1.5やコスト1に優秀な槍兵が多いこともあり、兵種バランスの関係で採用優先度が低くなりがちなのが現状。
ただでさえ混色に向かない漢勢力の中で特に混色向きでない性能でもあるため、使用率は伸び悩んでいる。

Ver3.5では逆境計略が追加され、ラインを押し上げられる高武力槍兵かつ最大士気削り担当として活躍する場ができた。
コスト1.5のSR袁紹とはデッキバランス的に噛み合わせもよく、逆境の大号令デッキのコスト2枠では定番に近い存在になっていた。
しかしUC高覧が追加されると計略の爆発力や属性などから採用の機会を奪われてしまうようになってしまった。
外せないSR袁紹も槍兵なので、3枚目の槍兵としては没にされているのが現状。
さらにVer3.59x現在でも漢軍最強の攻城役として名高いRの自身の追加により、止めを刺されてしまっている状況。

【漢037】R劉焉

武将名りゅうえん くんろうなし
劉焉 −君郎−劉璋の父。黄巾の乱では幽州太守として反乱鎮圧にあたった。後に益州の牧に就任し、豪族を手なずけ、独立の計画を進めた。漢中に派遣した、五斗米道の継承者である張魯を利用することで守りを固め、蜀の地に大きく勢力を広げることに成功した。

「蜀の地に、私の理想が存在する」
コスト2.0
属性
兵種弓兵
能力武力7 知力7
特技魅力 募兵
計略封印の睨み範囲内の敵は計略が使用できなくなる。
必要士気3
Illustration : 成庵

最南の地にて独立政権を作り上げようとした後漢の君主が初参戦。
劉姓から分かる通り漢の皇族の血筋の由緒正しい人物だが、演義では黄巾の乱の時に名前が少し出ただけで
あとは益州から動かずに寿命を迎えて息子に代替わりしたため、出番が非常に少なく知名度はとても低い。

スペックのバランスは悪くないのだが、補助的な計略ながら武力もやや控えめで押しに欠ける。
ただし募兵持ちの弓兵なので消耗戦やマウント等に使い易く、ライン維持の存在感は大きい。
また、高コスト帯では数少ない文官扱いの武将であるため、一騎討ちを起こさないのはミソ。
ちなみにVer3.59x現在、最も武力の高い文官扱いの武将のひとりでもある。

計略効果はUC蔡邕と同じく計略を封印するもので、消費士気も同じ。違うのはその範囲。
Ver3.594_A現在、自身含む前方円タイプで、戦場の1/4を覆うほどの巨大円。
妨害計略の中でも破格の広さで、号令しに出てきた相手を号令役ごと全部隊すっぽり覆ってしまえるほどである。
低士気で巨大な範囲という関係上、反計にも強く、浄化に対しても浄化ごと封印してしまえばよい。
効果時間は知力1に16c、知力5に7.5c、知力10に5cとそこそこ長く、
特に呂布のような低知力のキーカード、特定の計略を使い続ける必要のある決起・逆境・連破
一時封じれば十分な反計・雲散、効果的な場面が限定される火事場・寡兵・英魂などに効果的。

ただ封印計略全般に言える問題として、先掛け必須だが計略使用が早すぎると逃げられ、遅すぎると計略を使われてしまう。
また計略の同時使用が起きた場合は、士気を使いながらも計略は発動し士気損になっていしまう。
さらに低知力でも武力や特技目当てのスペック要員には全く意味が無く、逆に計略要員は高知力が多い為効果時間が短くなってしまう。
これらのジレンマを抱えていて効果的に使うタイミング判断が難しい。

コスト2で妨害を使う武将は全勢力でも少ないのだが、優秀な武将が揃う漢のコスト2枠としては決め手に欠けるのが現状。
加えて漢軍がそもそも相手の計略を封じるよりも高威力の号令で押し切る勢力であり、
コスト2には封印よりも号令持ちが優先されることが多く、同コスト帯の関係上、採用される構成は少なめ。

とはいえ、そこそこの武力と募兵、広い範囲を活かし高いラインに居座ったときのプレッシャーは非常に嫌らしい。
先述したように、ただ使うだけでは士気差が生じるが、終盤戦において士気差が関係なくなるような状況では、
封印+号令は、単純、かつ勝負を決定づける破壊力となりうる。
決起の大号令デッキや憂国の戦計デッキなど2/2/2/1/1でコスト1に国力上げを任せつつ妨害を仕込みたい時や、
または人属性を生かして回復奮陣型の蜀漢デッキでマウント妨害役などで出番があるだろう。
封印中に敵部隊を分断・撤退させ、封印が解けた後も相手に「士気はあるが、部隊が落ちて有効に生かせない」状況を作り出すのが真骨頂。
R劉焉を使用する際はその能力と特技から、いかに長時間攻勢を維持できるかという点に心を配りたい。

使用率自体は振るわないが舐めてかかるとその計略範囲の広さと効果に痛い目を見る、そんなカードの代表格と言えるだろう。

【漢038】UC劉虞

武将名りゅうぐ はくあんなし
劉虞 −伯安−後漢を建国した光武帝の子孫。幽州の牧として政治手腕を発揮し、異民族にも心服を得ることで、戦乱の世にあって幽州は平和に治められていた。董卓討伐の際に、袁紹らに皇帝に担ぎ出されそうになるが辞退した。

「野望で汚された王の座に誰が昇りたいと思うものか」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力5 知力5
特技魅力
計略決起の理【国力】神速状態になり、計略使用後、国力が上がる。
国力0:撃破ごとに兵力が回復し、効果中は徐々に減る。
国力1:さらに武力が上がる。
国力2:さらに撃破時の兵力の回復量が上がる。
国力3:さらに兵力が減らなくなる。
必要士気4
Illustration : 陸原一樹

官民問わず異民族まで広く人望を集め、彼が鎮圧に乗り出したというだけで戦わずして反乱軍が瓦解するほどの人物。
その割に能力は凡庸だが、武闘派スペックながら一騎討ちが起きないのと貴重な魅力持ちなのが大きな強み。

決起の理は計略名が示すとおり、Ver2.1x時代のSR夏侯惇の神速の理の決起版である。
効果時間7.5c、速度上昇2倍、兵力減少量(8cで5割程度)は固定。
国力0で武+3&撃破時に兵力2割回復、国力1で武+7、国力2で回復量が3割に増え、国力3で兵力減少がなくなる。
国力が1でもあれば相当な破壊力を発揮でき、国力2になれば戦闘を継続し続けるのも容易になる。
しかしVer3.5以降、国力3時の決起は国力リセットとなる代わりに高威力となるのが主流なのにも関わらず、
国力3で使っても兵力減少がなくなるだけと寂しい性能で、終盤の決め技としては相対的に見劣りする様になった。

所詮はコスト1.5+士気4ということか、号令を1枚で捌くほどの強さは無いので過度の期待は禁物。
また国力2までの毒効果は強力で、乱戦だけでは撃破前に毒で撤退というパターンが多くなる。
敵を撃破して兵力回復する事で威力を発揮する計略なので、状況を見極めしっかり突撃して撃破数を稼ぎたい。
Ver3.59A現在は毒が城内回復で帳消しになる程度なので、城に避難して生き延びる選択肢も視野に入れよう。

R孫堅(漢)とはスペックや計略の方向性が近く、一番のライバルと言える存在だがスペックやバースト時の火力では孫堅に負けてしまっている。
一方の劉虞は魅力持ち、一騎討ちが起きない、効果時間と速度上昇率に優れ兵力回復で長く粘れるという利点がある。
孫堅の計略効果時間はVer3.59_A_3現在で5c程度とかなり短いので、突撃精度が高い人ならば
UC劉虞のほうがより良い士気費用効果(国力3時は別として)を見込めるだろう。
上述の粘り強さと効果時間から、おもに漢軍が苦手とするワラワラデッキに対してある程度の耐性を出すことができる。
知力1の差や属性の違いなども加味して、デッキの方向性や環境によって取捨選択していきたい。

Ver3.59で上方修正が入り国力0〜1だと撃破時の兵力回復量が20%に、国力2〜3だと30%になっている模様。
その為、キーカードとして試合を決めると言うよりも、国力上げ要員としての運用がメインとなるであろう。
さらにVer3.59_3で毒効果が緩和され、毒で撤退する可能性が減り使いやすさが増した。

ちなみに一騎討ちは起きないが、落城時の演出は文官専用のものでなく双剣使いの武将と同じものである。
公孫瓚と抗争を繰り広げた(のち敗死)点から武官的側面を採用してのことと思われる。

【漢039】C劉璋

武将名りゅうしょう りぎょくなし
劉璋 −季玉−益州に勢力を築いた劉焉の息子。家督を継ぎ、温厚な人柄で益州を治めていたものの、君主としての才能は凡庸なものだった。そのため、張松や法正といった部下は劉璋の前途に見切りをつけ、劉備への蜀献上を画策。劉備と2年戦った後に降伏、荊州に移り住んだ。

「ワシはただ、楽しく暮らしたいだけじゃ」
コスト1.0
属性
兵種攻城兵
能力武力3 知力2
特技魅力
計略決起戦法【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、さらに武力が上がる。
必要士気4
Illustration : 那知上陽子

漢勢力になって復活した、妙に福々しい益州の主。
以前に他軍にいたこともあり、なぜ群雄でないのか疑問視する声もあるが、劉璋は前漢の魯恭王・劉余(景帝の第4子)の末裔。
正真正銘の漢王室の血に連なる者であるため、父劉焉と共に漢軍として追加されたのであろう。

スペックは特技魅力が地味に嬉しいが、いたって平凡。決起戦法も他の決起系計略に比べると弱いのは否めない。
しかしながら、国力3の状態で使用すればその硬さはかなりのモノになるため、
敵城に張り付いて計略を使うだけで流れをこちらに傾けることが出来るかも?

ちなみに文官扱いであるため一騎討ちは起こさない。
計略使用時のエフェクトでは、イラストに反してやたらとアグレッシブな動きを見せてくれる。

漢勢力で数少ないコスト1攻城兵である。
現状は大将軍のところに出張ぐらいしか出番がないようだが、消耗戦に強い漢においても攻城兵の相性は悪くはない。

【漢040】R劉備

武将名りゅうび げんとく新来の英雄
劉備 −玄徳−蜀の初代皇帝となる、三国志の英傑。義兄弟の関羽、張飛とともに、黄巾の乱で義勇兵として旗揚げした。黄巾の乱平定後は、様々な陣営を転々とし、また戦にも度々敗れたが、その徳の高さによって、優れた臣を多く手に入れ、蜀を建国した。

「漢王朝、私がよみがえらせてみせる!」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力5 知力6
特技覚醒
計略決起の大車輪【国力】(国力によって効果が変化する)武力が上がり、大車輪状態になる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、車輪の範囲が広がる。
必要士気4
Illustration : 一徳

曹操、孫堅と同じく、若き日の劉備も漢軍として参戦。
スペックの高さが抜群で、覚醒後は大徳の自分と同じ武力・知力となり、コスト1.5武将の中で最上級の能力値となる。
そのスペックのせいか、多数ある歴代の「劉備」と名の付くカードで唯一魅力を所持していない。

計略は国力0からそれぞれ武力+3、+4、+5、+9。効果時間は覚醒後で約7.5c(ver3.594_C)
国力0から大車輪戦法と同等の効果を持つので、国力上昇用として推奨計略の一つ。
国力3では特大車輪と呼べる範囲となり、自身の前後左右の味方まで車輪オーラで覆い、守りながら行動できるほどの広さになる。
城内乱戦/突撃狙いで城にもぐりつつある敵や、中途半端に離れたところで弓を撃っている敵まで巻き込むサイズは圧巻の一言。
車輪接触時には連環効果もあるので、防戦時や号令と併用などさまざまな場面で活躍が期待できる。
ただし汎用性が高いぶん、国力3以外は若干決定力に欠けているため注意が必要。
各種号令と併用したり、他部隊の決起計略と同時使用するなど、全体の足並みを揃えて他部隊との連携を重視していきたいところ。

なお、前述通り車輪にも乱戦判定があるため、国力3時の特大車輪は多くの敵を巻き込めるため強力だが、
一方で車輪に触られていると乱戦扱いで攻城ゲージ上昇が止まってしまうという性質もあることに注意。
残り時間が少ない場合は使うと結果的に相手の攻城阻止に手を貸してしまうことがあるのも覚えておこう。

同コストでは決起の不動車輪を持つR張邈と即効性のある計略を持つUC淳于瓊がライバル。
両者に対し、基本スペックと計略の汎用性の面で優れている為、使用率ではR劉備に軍配が上がっている。
R劉備は両者と違って人属性であり、漢の軍師ではあまり重要な属性ではないが、一方で蜀や群雄の「精兵集陣/戦陣」や「知勇兼陣」と相性が良い。
漢のコスト1.5は選択肢が多いうえにどれも強力なので、そのあたりも考慮しつつ、デッキに合ったものを選択していきたい。

【漢041】C劉表

武将名りゅうひょう けいしょうなし
劉表 −景升−名門劉家の出身で、幼いころより、儒学に目覚める。荊州を優秀な部下と、財力で平定し、悪性のできものが原因でこの世を去るまでは、荊州を守り続けた。しかし儒教の教え子である長子相続を守れなかったため、死後に後継者争いを勃発させてしまった。

「平和が一番。戦争なんぞ、二流者のやることよ」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力4 知力7
特技防柵
計略荊州よりの援軍範囲内の味方の兵力を回復する。
必要士気5
Illustration : ファントム

Ver2.0xC劉表の互換。
計略は「指鹿為馬の計」→「荊州よりの援軍」に変更。
コスト1柵魅持ちサポートカードからかなりの性能変更で、以前の面影は弓と柵と知力7ぐらいしかない。
イラストも以前の好々爺然とした笑顔から一転して暗めで、後継者問題や劉備の存在に心悩ませていた最晩年のイメージか。

新計略は非常に素直な兵力回復計略で、その回復量は7割程度とかなり高め。
計略範囲は自身を含む前方円であり戦場の約1/4を覆うとまではいかないが、それに迫る広さを誇る。
士気バック計略で消耗を強いて、戻った士気で兵力を回復させカウンターを狙うのが強力。
また対象は勢力を問わず混色でも運用できるため、使いどころを間違えなければ士気5を払うに見合った効果は十分にある。
決起系の計略とは必ずしも相性がいいとは言えないが、個別計略が多い漢では貴重なデメリットなしの総力戦向け計略。
使いこなせればダメージ計略対策やカウンター狙いなど、漢軍の痛し痒しな部分に手が届く1枚。

が、漢はコスト1.5の武将が豊富で、柵持ち弓兵というポジションのカードだけでも劉表を含めて6枚もある。
以前と違い魅力を失っているため、スペックだけ見ると他のカードの後塵を拝している感は否めない。

蛇足ながら「馬鹿先生」と親しまれかつ頼りにされた、低士気で使える知力低下計略が失われたのは非常に残念である。

【漢042】R盧植

武将名ろしょく しかんなし
盧植 −子幹−後漢の将軍。若くして学問に通じ、劉備、公孫瓚の師でもあった。黄巾の乱では張角軍と対峙し、勝利目前だったものの、宦官への賄賂を断り罷免される。後に、実権を握った董卓が、少帝を廃して陳留王を新しく帝にしようとした際には真っ向から批判した。

「この国の希望、私が守り抜く!」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力6 知力9
特技伏兵 募兵
計略憂国の戦計範囲内の敵の武力を下げ、味方の武力を上げる。ただし、計略使用時に国力を消費する。国力が0の時は効果が下がる。
必要士気6
Illustration : 仙田聡

Ver2.xUC盧植の互換。
Ver2において司馬徽と並び「先生」と慕われた後漢の名将が再来。憂国の戦計デッキのキーカード。

コスト2武力6の騎兵と言うのは、漢軍にとってかなり扱いづらい数値だが、
騎兵かつ高知力の伏兵と募兵を持つので、号令持ちならギリギリ及第点。
しかし武力が低いのに頻繁に一騎討ちを起こすため、勇猛持ちへの突撃・接触は極力避けるなどの配慮が必要。

計略内容はVer3.595_B現在、国力を1消費し範囲内の味方に武力+5の号令、敵に武力-3の妨害を同時に掛けるもの。
計略範囲は自身を含む前方円で非常に広く、敵味方両方を範囲に収めやすい。
効果時間は強化8c、妨害は知力8に6.5c、知力4に8c程度と知力依存は低い。
士気6+国力1と出費は高いが、単純な差し引きで武力差9と超絶号令並みのポテンシャルを秘めている。
国力0では効果が半減、強化が+2、妨害-2にまで落ち込んでしまい、敵全部隊に妨害を掛けても武力差4しか得られない。
基本的には国力0での使用は厳禁。決起計略で凌ぎ、下準備を整えたい。
ただし国力0でも全部隊入れれば属性号令並みにはなるので、奥の手にはなることは覚えておくとよい。
開幕に大幅リードが見込める場合や、残り時間が数Cで国力0の状況など使える場面もある。

1枚で号令も妨害も出来るのだが、裏を返せば両方を活かさなければ真価を発揮できないと言うことである。
相手に雲散や浄化がいても、強化か妨害どちらかの効果が残るのは強みだが、
両軍を入れた混戦状態で使用しないと効率が悪くなるので使いどころは難しい。
攻めで使う場合、先がけしてラインを上げるにもある程度接近する必要があるほか、
マウントを取ってからでも城内ローテーションなどでバラけられると妨害効率が半減する。
国力が減るためそれなりの成果を上げないと大損なので、漫然と使って凌がれてしまう事は避けたい。
発動時の計略効果はかなり高いので、無理に全部隊を巻き込もうとしなくとも相手の主力を弱体化できれば十分に戦果は上げられる。
欲張りすぎず戦況をよく見ながら、プレッシャーを活かしていくのか、割り切って使っていくのか判断したい。

またSR華佗、EX大喬などの浄化+強化、SR徐庶の計略無効+強化、SR司馬懿(機略)の雲散+弱体といった計略に弱い。
完全に無力化されるわけではないが、士気6+国力1の出費に見合う効果ではなくなってしまう。
SR司馬懿(機略)は範囲の差で対処出来るが、SR徐庶は使用率も高く現環境では最大の難敵になっている。

戦計には国力上昇には士気を必要とするため、国力上昇の復興戦法で最低でも士気7.5が必要な計算。
両軍入れるため使うタイミングが限られる一試合で2回、よくて3回の使用が限度。
事前に国力2以上まで上げておけば連打は出来るが、必ずデッキに入る他の決起計略の威力が落ちる事をしっかり計算しなければならない。
ほかの決起系デッキと比べると、国力システムを活かす点こそ同じだが、運用は大きく異なるだろう。

下準備から使用後のケアまで、かなりの手間が必要な号令であるが、完璧に決まったときの破壊力は抜群。
また号令対象に制限がなく混色編成も可能なので、他国の高性能武将を使った自由度の高いデッキ構築も可能。

軍師カード

【漢・軍師001】GC郭図

軍師名かくと こうそくなし
郭図 −公則−袁紹に仕えた軍師。袁紹が冀州を得ることに大きく貢献した。官渡の戦いでは、曹操が留守にした本陣への急襲を主張したものの大敗。その罪を張郃、高覧に着せたことから二人は魏へ降り、敗北の原因を作った。

「私に失策などあろうはずがない!」
兵略兵力増援味方の兵力を回復する。
属性:天
上昇速度:早
効果時間:一瞬
装備可能兵書:再起興軍、櫓再敷設、士気上昇、武力上昇
装備可能秘伝書:武昇+櫓設、士気+突撃、再起+速軍
陣略兵軍連環敵の移動速度を下げる。
属性:人
上昇速度:早
効果時間:短
装備可能兵書:縦幅拡大、知力減退、効果延長、再起興軍
装備可能秘伝書:知減+拡大、増援+延長、士気+武減
Illustration : 米谷尚展

連環の法が引き継がれる。

最近流行の決めポーズと、妙に怪しく輝く片目を見せた絵が印象的な、袁紹陣営の敏腕軍師。
裏書に書かれたテキストがおもいっきり負け戦なのは気にしてはいけない。
なにか恐ろしい策を命じそうな雰囲気まんまんであるが、ロボっぽい声で何を言ってるか聞き取りにくいのが難。

増援と連環というベーシックな奥義を二つ備えた、非常に扱いやすい軍師。
魏のGC荀攸や群雄のGSR李儒とほぼ同性能なのでその性能は折り紙つき。
序盤〜中盤のしのぎから終盤の駄目押しまで、幅広く使えるだろう。
また兵略Lvが全軍師中最も早く大きく成長するため、増援の撃ち合いで有利に立てるのも見逃せない。
C十常侍や群雄のR禰衡と同じく、同名の武将カードがない、いわゆる専属軍師だったのだが、Ver3.59にてSRとして武将の自分自身が追加された。

レアリティがコモンと入手しやすく、汎用奥義のため研究の必要がなく、また騎兵優勢・号令優勢の環境にもマッチし、
号令が強力な漢の勢力とも相性がよい、と複数の要因が合わさって、漢の軍師で最初に軍師ランキングTOP10入りを果たした。
Ver3.5環境では国力仕様に変更が入り、漢の号令は号令2連打+増援でのゴリ押しが狙いづらいものばかりとなったこと、
超絶強化が流行するなか、増援や連環では超絶対策としては力不足なことが多いことから、使用率を落としている。
現状では、試合中盤からでも継続的な攻めが可能になる、憂国の戦計デッキ、もしくは漢の大号令デッキとの方が、相性が良いだろうか。

【漢・軍師002】GR蔡文姫

軍師名さいぶんきなし
蔡文姫後漢末期を代表する才女。匈奴に捕らわれていたが、当時漢王朝の丞相であった曹操に救われた。父である蔡邕の書き記した四千の書の内、四百余りを記憶を頼りに復元し、曹植らと共に大いに文学を盛り立てた。

「父の残した書は、今も私の頭の中で生きています……」
兵略再起興軍撤退中の味方の復活カウントを減らす。
属性:人
上昇速度:早
効果時間:一瞬
装備可能兵書:兵力増援、櫓再敷設、士気上昇、武力上昇
装備可能秘伝書:武昇+知昇、速軍+櫓設、士気+増援
陣略封印縛陣敵の移動速度を下げ、さらに計略を封印する。
属性:天
上昇速度:遅
効果時間:短
装備可能兵書:範囲拡大、兵軍連環、効果延長、兵力増援
装備可能秘伝書:同盟+連環、士気+拡大、増援+延長
Illustration : masaki

父譲りの封印を陣略にひっさげて登場した、初の女性軍師。
これによって、軍師・武将・兵士カラーのすべてを女性にした、本当の女性単デッキが使用可能になった最初の一枚。

陣略「封印縛陣」は、読んで字のごとく範囲内の相手の計略を封印してしまうもの。
ラインをあげてからの号令→「封印縛陣」で反撃を封印、で一方的に押し切ってしまう使い方が単純かつ強力。
相手が妨害計略・ダメージ計略を備えているようなら、逆に早めに使って封じてからラインを上げて号令という形もいいだろう。
範囲の広さも強みで、兵書「範囲拡大」がついた状態で敵陣の真ん中に設置した場合、範囲外スペースは陣の左右カード1枚分程度。
ほぼすべての号令・妨害計略・ダメージ計略を封じられる形になり、あと恐れるものは超絶強化だけという状態になる。
また、範囲内の反計も封じられるためVer3.5ではやりの反計型デッキとも相性がいい。
陣略発動時のエフェクトはGR禰衡の「指鹿為馬」と同じだが、こちらはしっかり移動速度も低下する。
ただ、移動速度低下は0.8倍とかなり低いのと効果時間が短いので連環的な使い方は難しい。
あくまで計略を使えない相手を逃さない……という程度の認識で良いだろう。

効果時間はMAXで6c程度と短いので長期的に封印することはできないが、上記のように最後の大技として使う分にはまったく問題ない。
また速度低下効果もあり、0.8倍とかなり低いのと効果時間が短いのでお飾り程度の意味しかないが、号令の補助としてはそこそこ嬉しい。
兵書「兵軍連環」を付けていれば、速度上昇なしの騎兵の突撃を完封、1.5倍速程度なら再突撃不可にできるので意外と馬鹿にならない。

また、妨害系軍師では珍しく、兵略が癖のない「再起興軍」でこちらも使いやすい。
漢軍は序盤〜中盤のゴリ押しに弱いので、早い段階で総崩れになってしまったときの保険としては非常にありがたい。
ただ陣略偏重型の成長をするため、兵略レベルの上昇率は「再起興軍」持ち軍師のなかで一番低く、特に高レベル時に大きな差になるので注意。
あと他軍師に比べて、成長がやや遅い気がする(要検証)

Ver3.1x時代は唯一の女性軍師カードという事で根強い人気はあったものの、号令デッキに噛みあうC郭図に使用率で劣っていたが、
Ver3.5になり軍師二枚登録制になったことでサブ軍師として採用する君主が増えたからか使用率がじわじわと上昇。
さらに漢軍が苦手とする雲散、反計を搭載したデッキが増えたことで、
それらをまとめて封印できる封印縛陣を備えていることが評価され、その立場は大きく向上。
一躍人気軍師の仲間入りを果たし、ランク上位をキープしている。

3.1追加時において、初の女性軍師と何かと話題になったが、今度は初の軍師カードによる仮装兵士カラーという快挙を成し遂げた。
その姿は、どう見ても西洋風な純白の花嫁ドレスだったり、ブーケを手に訓練で打ち合ったり、攻城時に壁を駆けのぼったりと、
およそ戦場にミスマッチな姿ではあるが、逆にそれが印象を引き立ててるとも言えるか。

【漢・軍師003】GC十常侍

軍師名じゅうじょうじなし
十常侍皇帝の侍従職を務めた、十人の宦官。天子の信任を得たことで権勢をふるい、政治を腐敗させた。黄巾の乱の後、大将軍の何進と対立し、何進を謀殺するも、袁紹に攻め込まれ皆殺しにされた。

「この国は、アタシたちの思うがままよ!」
兵略転進防柵戦場の味方は一瞬で自城に戻り、さらに柵を復活させ、強化する。
属性:地
上昇速度:並
効果時間:一瞬
装備可能兵書:兵力増援、再起興軍、同盟締結、武力上昇
装備可能秘伝書:同盟+速軍、増援+武昇、再起+武昇
陣略知勇兼陣味方の武力と知力を上げる。
属性:天
上昇速度:早
効果時間:長
装備可能兵書:武力上昇、縦幅拡大、攻城強化、兵力増援
装備可能秘伝書:士気+拡大、増援+同盟、武昇+知昇
Illustration : 小城崇志

再建の法が引き継がれる。

堕落した宦官軍団が、軍師として再登場。
11人いる!…のではなく、イラストの真ん中にいる少年は衣装や帽子から分かるとおり、宦官ではなく皇帝である。

兵略は一見微妙な気もするが、自軍を城に戻しつつ敵の追撃を柵で防げるため相手のカウンターを防ぐ能力が高い。
特に漢の号令は、狙い通りに決まった瞬間こそ強力だがその前後にかなり隙があるパターンが多いので
大技を決めた直後の隙を補えるこの兵略は、ある程度の数の柵さえ確保しておけば、守りの要として意外と重宝する。
GR呂蒙が使えない麻痺矢デッキにも好相性で、呉の陣略と同じ地属性とあって極滅業炎などを警戒させながら再建が使える。
もちろん部隊を生かして帰すことが重要な時間差計略(各種士気バック、国力バック計略)との相性も良好。
また漢軍で数少ない兵書「同盟締結」がつく奥義である点も見逃せない利点。

陣略はもはや語る必要もない基本中の基本。属性がばらばらになりがちな漢ではもっとも使いやすい強化陣略だろう。
SR皇甫嵩やSR献帝といったキーとなりえるカードが天属性なので、決起の大号令デッキでは選択しやすい。
兵書「武力上昇」を装備可能なので、瞬間的な強化という使い方もできる。
ただしこちらは時間差計略の効果時間が伸びてしまうのでやや噛み合わない点には注意が必要。

他の「知勇兼陣」所持軍師カードが非常にスタンダードな軍師として親しまれているのと違い、独自兵略を持つクセの強い軍師。
軍師2枚登録制になったおかげでもう1枚に再起持ちを入れたりでカバーしやすくはなったが、それでもはやり使いにくさは否めない。
兵書「同盟締結」を持つ漢の軍師が他に登場したこともあり、ほぼ逆境デッキ専用の軍師になっているのが現状である。
排出停止を含む現行カードで、名称被りをしない唯一の軍師カードでもある。

【漢・軍師004】GR田豊

軍師名でんほう げんこうなし
田豊 −元皓−袁紹に仕えた軍師。公孫瓚との戦いでは、その智謀を発揮し、袁紹軍を勝利へと導いた。曹操との官渡の戦いを前に、たびたび献策を行ったが袁紹に煙たがられ、投獄された。このことが結果的には袁紹の敗北を招いた。

「殿、戦とは相手を見てやるものですぞ」
兵略転進再起戦場の味方は一瞬で自城に戻り、さらに撤退中の味方の復活カウントを減らす。
属性:地
上昇速度:並
効果時間:一瞬
装備可能兵書:兵力増援、再起興軍、士気上昇、速度上昇
装備可能秘伝書:士気+増援、再起+速軍、武昇+知昇
陣略撃破鼓舞敵を撃破したときに士気が上昇する。
属性:人
上昇速度:並
効果時間:長
装備可能兵書:横幅拡大、兵軍連環、知力減退、兵力増援
装備可能秘伝書:増援+拡大、知減+連環、士気+延長
Illustration : 二見敬之

神々しいほどの威厳に満ちたイラストの田豊。

「撃破鼓舞」は、Max発動なら範囲内にいる敵を1部隊撃破するごとに士気+2(持続時間:短)、非Maxなら士気+1(持続時間:長)。
Max発動なら2部隊撃破すれば士気+4と、戦況が一気にこちら側に傾くが、
相手を殲滅に至らしめる事を目的とするなら、知勇兼陣や兵軍連環などの単純に戦闘を有利にする陣略を使った方が話が早いだろう。
但し陣内でとにかく敵武将が撤退する毎に士気が溜まってゆく為、伏兵で撤退させても当然士気が増える。
効果時間は短くなるものの、開幕で伏兵を踏ませて士気を稼ぐというやり方もあるので英傑伝で頼りになる事もある。
魅力の代わり、もしくは魅力と合わせて開幕から大型計略を使い、時間短縮して高評価を目指す事も出来るだろう。
基本的には大技と組み合わせるよりも、士気を小出しに使用することが前提になるデッキの士気ブーストに使うほうが相性がいいだろう。
国力が溜まるまでは個別計略での局地戦・消耗戦を求められる決起デッキ全般に入れると味わいが出てくると思われる。
また、相手がワラワラデッキだったり、再起系の兵略だったりする場合にはぐんといやらしさが増す。
「号令を再起でやりすごそう」なんて考えている相手には、撃破鼓舞から荒稼ぎした士気でもう一発号令をお見舞いしてやれる。

しかしゲージの上昇速度は並で序盤から使うのは難しいため、最大士気が削れる戦乱計略全般と相性が悪く
撃破鼓舞を使う頃には最大士気が少なくて意味がない、といった「事故」を引き起こしかねない。
特に最大士気大幅下落+一撃必殺の号令を持つR袁紹とは二重の意味で相性が悪く、このへんは史実通りという事か。
また戦闘自体を有利にする効果はないため、当然相手は範囲外に逃げたり強力な計略で反撃する。
確実に相手を撃破させる状況に持ち込みたい。

なおこの陣略は妨害系の陣略であり、強化ではないのでその点に注意。
つまり、範囲内の敵武将に撤退すると相手の士気上昇という効果を付加するということ。
弓攻撃やダメージ計略などで離れた相手を撃破するときには、味方が陣内にいても敵が陣外では意味がないことは忘れないように。

もう一方、兵略の転進再起は他の勢力のものと同様。士気バック計略との相性も良好で申し分なし。
しかし、もっとも相性のよい「戦乱の攻勢」を持つ武将の自分と併用できないのが非常に残念である。
というかむしろそれを意識してGR田豊に転進再起を持たせた感はあるが。

しかし再起なら漢勢力で再起興軍を持つ軍師は二人もおり、転進なら十常侍がいる。転進再起の出番はなかなか無いだろう。
一方の撃破鼓舞は、まずコスト比攻城力の関係上ワラワラデッキが少ないという逆風がある。
また敵を撃破して士気を稼いだとしても兵力を消耗して攻城できないとか、スルーされてカウンターをくらう可能性もある。
やはり史実通り出番は少ないのが現状である。

【漢・軍師005】GSR盧植

軍師名ろしょく しかんなし
盧植 −子幹−古今の学問に通じた後漢の名将。将軍であるとともに、学者としても名高かった。黄巾の乱で活躍後、一時左遷されるが、復職後は漢の威信を守るために董卓にも屈せず立ち向かった。

「国を守るためなら、容赦はせん!」
兵略超絶再起撤退中の味方の復活カウントを減らす。奥義ゲージがMAXの時は即時復活する。
属性:天
上昇速度:遅
効果時間:一瞬
装備可能兵書:兵力増援、櫓再敷設、士気上昇、速度上昇
装備可能秘伝書:士気+増援、速軍+櫓設、武昇+知昇
陣略精兵集陣味方の武力を上げる。
属性:地
上昇速度:遅
効果時間:長
装備可能兵書:知力上昇、横幅拡大、敵城弱体、再起興軍
装備可能秘伝書:士気+増援、知昇+拡大、同盟+延長
Illustration : 風間雷太

名将・名学者・名臣として知られる先生が軍師として登場。

新兵略の超絶再起は、ゲージMAXで使えば兵力5割ほどで即復活する非常に強力な兵略。
終盤に強い漢軍において、強引に足並みを揃えて号令勝負に持っていけると考えればかなり有用。
さらに兵書「速度上昇」を装備すれば、一気に戦線を押し上げることが出来る。
ただし、ゲージ非MAX時にはほとんどカウントが減らないため(約4秒)注意が必要。
ゲージ上昇速度は非常に遅く、3.59以降、天属性は6コストあることが最低限のレベルまで来ている。
同じ奥義を携えるGR董卓と比べると、どちらも属性がバラけやすい群雄・漢勢力という点は似ている。
しかし、あちらは混色と相性の良い群雄勢力であるため、強引にでも属性を揃えられるが、
GSR廬植は漢勢力の性質上、混色が組みにくいため、超絶再起を生かせるデッキ構築の難易度は高くなる。
使うならば、デッキ構築やゲーム展開を予め意識しておかないといけない。

一方で陣略は既存のものと同じ性能。その強さは説明不要だろう。
以前は唯一の地属性の精兵だったが、Ver3.5以降はGR陸抗がライバルとなった。
中武力の多い漢勢力で武力上昇そのものはかなり有用だが、漢勢力の号令の爆発力は全勢力の中でも随一と言えるほど。
そこに武力を上乗せしてもオーバーキルとなりやすいため、
より攻城や防衛に繋げやすい、兵力増援や封印縛陣の方が優先されているのが現状のようである。
漢の地属性はコスト1.5以上だと低知力が多く、さらに地属性号令持ちが武将の自身である為に
地属性で固めたデッキ構築は難しいので注意が必要である。

どちらも、奥義ゲージの溜めづらい奥義であるため、相方の軍師を早期に奥義発動できる軍師にしておくなど、
対応力と決定力を兼ねた編成としていきたいところ。

Ver3.59以降では天属性で固めやすい決起の大号令デッキや大進軍デッキで主に使われることが多い模様。

定番カード

  • コスト3
    • 漢軍には存在しない。
  • コスト2.5
    • 漢軍には存在しない。
  • コスト2
    • R袁紹 槍兵 7/6 募 人
      漢軍の号令要員その1。
      士気5で武力上昇+6と強力だが、最大士気-3のリスクがある。
    • UC顔良 騎兵 8/3 勇 地
      馬の武力要員。
      誉れの効果も健在だが、最大士気が減るリスクが付いたので気軽には使えなくなった。
    • SR皇甫嵩 槍兵 7/7 勇・魅 天
      漢軍の号令要員その2。
      最大士気が減るリスクは無いものの、消費士気は袁紹よりも多い。
      さらに国力がたまらないと真価を発揮できないのがネック。
    • R盧植 騎兵 6/9 伏・募 地
      漢軍の号令要員その3。
      敵味方両方を範囲に入れれば武力差8と高い効果が期待できる。
      しかし効果を最大に生かすためには国力ゲージが1つ以上必要なので
      最低でも士気が10必要な事に注意。
    • UC武安国 弓兵 8/4 天
      漢軍の弓兵最高武力の持ち主。
      高武力弓兵が欲しいときに。
      計略は確実に敵を撃破できる時以外は使わないほうが無難
  • コスト1.5
    • R孫堅 騎兵 6/4 勇 地
      決起の神速アタッカーその1。
      神速計略は序盤の不利をある程度ごまかせる。
    • UC劉虞 騎兵 5/5 魅 人
      決起の神速アタッカーその2。
      国力がたまった状態で撃てば正に鬼。孫パパと二択で。
    • R劉備 槍兵 5/6 醒 人
      後半6/7となり、コスト以上の性能となる。
      車輪は国力がたまると、不気味なほどの大きさとなる。
      Ver3.1が稼動して漢軍最速トップ10位内に入るほどの人気ぶり。
    • SR献帝 弓兵 4/6 柵魅募 天
      3つもある特技、属性、計略の使いやすさで決起デッキとの相性が良い。
      計略は特にダメ計に強く、2人くらいなら焼かれても流されても
      士気8で即復活&国力2増加と中々の性能である。
    • UC張任 弓兵 6/5 人
      決起の麻痺矢担当。
      高いスペックもさることながら
      国力が高ければ速度上昇計略や超絶強化対策になる。
    • C陶謙 弓兵 5/5 柵魅 地
      地味ながらも、標準的な性能に加えて有用な特技が二つ。
      さらには計略も使い勝手が良く、デッキに入れておいて無駄のない一枚。
  • コスト1
    • UC蔡邕 騎馬 1/8 柵 地
      武力は心もとないが柵要因、高知力騎馬と侮れない。
      封印の計は低士気ながら高知力にも長時間効くため
      先出し計略対策には抜群の効果を発揮する。
    • UC皇甫酈 騎馬 3/3 醒 天
      初期状態でも十分戦力になるが覚醒すれば更に強力に。
      計略も国力3なら武力が13となるため、何とかしてくれたりする。
    • C蒯良 弓兵 2/6 人
      スペックは並以下だが、計略の士気集積が決起計略と相性がいい。
      士気集積して、増やした士気で国力を育成する運用が確立しており、頂上などでも活躍している。
    • 貂蝉  騎馬 1/6 伏魅 人
      コスト1ながら騎兵で伏兵魅力持ちとまずまずの性能。
      計略も単体強化にはかなりの抑止力を持つ。
      しかし知力が6しかないので高知力には効果時間が短く、連環効果も控え目なので過信は禁物。

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