リスクコミュニケーション


 多くの人々の生活に影響を及ぼすような重要な意志決定やその選択過程(エネルギー資源の利用、公共事業の採択など)においては、個人の利害だけでなく、社会全体への利害を考慮した公正な判断が求められます。

利害が様々に異なるステークホールダー(利害関係者)が、互いの立場や考えの違いを十分に理解し合ったうえで協働関係を築いていく活動には、リスクコミュニケーションが欠かせません。

 リスクコミュニケーションは、本音に基づく「信念表明」と、対話による「共生促進」をバランスさせながら、たとえ多主体間で完全な合意は形成できなくとも、互いの立場や考えの違いを認識しあうことで、「誤解」が招く不慮の事態を最大限なくすことを目的としています。

 リスクコミュニケーション不全に陥っている現代社会は、この主体間のズレや差異が放置されていることから、責任の不在を招き、様々なリスク対応への俊敏性を欠いている。

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2005-09-30 2005-09-27

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