爆竜戦隊アバレンジャー：第47回 ５人のアバレンジャー

『爆竜戦隊アバレンジャー』第47回 ５人のアバレンジャー

多分、前話がきっかけだったと思うんですけれども。
敵方の少女、リジュエルがえーと、ラスボス、デズモゾーリャさんに乗っ取られて、助けてって泣いてたシーン。なんか妙に軽く言ってますけど、あれは可哀想だったな。
いつもは彼女に優しい敵幹部たちも、「デズモゾーリャさまに逆らうわけにはー」とかすたこらさっさと逃げてるの。
キラーに助けてって叫んでたけど、あっちは気にしてないしな。。。
（人間の事情で精一杯。）

で、マホロさんが彼女を救おうとしたのだという。

ラスト近くで判明することなんだけどね。
この番組の、なんも切り捨てようとしないで（しかし忘れてるのかというくらいさっぱり触れてないことはあるにはある；）（嫌なリアリティだ...orz）、とりあえず手の届くものはなんでも守ろう、救おうとする姿勢ってなんかちょっと気詰まりなことがあります。
だって救おうとして、別のものがきっちり犠牲になるんだもんな。
そこでご都合主義的に、なんでもかんでも犠牲なしに、という展開をしていたら気詰まりではなかったと思いますが、子どもはいいけど私は白けて忘れてしまうだろうしなぁ。
（んでそーいうのってね、「あとで思い出した」時に引っ掛かるんだ。）

白けるっていうか救った救われたじゃなくて、説教の類に見えるんですよね。
なんちゃって社会派っていうのかなぁ。
悲劇を扱っておいて、それを軽ーく「救わせる」ってのはねぇ。
私は昔から多分駄目。


まあもちろん、ヒーロー物なんだからいいんだけどさ。
この回でも、「五人が揃った時に力が〜」みたいなくだりがあるわけですよ、ほとんど前触れもなんもなしにマホロさんがそんなことを言い出す。

しかしキラーはさっくりとは来ようとしない。
つーか、りょーが君は人攫いですか、なんでアスカさん（まあいい）とらんるちゃん（うーん、わかんないでも；）はあんなに躊躇いがないんだよぅ。

いやいや、冒頭で、ほとんど浚われるも同然にキラーが≪恐竜や≫に連れ込まれてました、いやマジ、本気でなんか構図的にヤバくないですか、相手は意識を失ってましてね。まあそれを運んだのはいいと思う、しかし、目を覚ましたところで寝てる間に荷物運んじゃったよーん（ｂｙりょーが君）。
生活必需品買ってきましたよー（アスカさん＆らんるちゃん）。
なんでそこまでやってるのに他の面子が気付いてないんだ、とか...orz
キラーじゃなくてもなんか怖いわっ！

おまけに「体の中にデズモゾーリャの片割れがいるのに？」って、口にしたキラーのことりょーが君が拳で殴るってるし（後半までばっちり痣残ってました、ははは）、ななな、殴ることないじゃん。。。
このシーンに鳥肌立てて悲鳴上げてた人がいなけりゃヤバかったなぁ。
違和感っていうか、わけわからん。


けどまぁ、考えてみますとね。
こんな程度（無理矢理連れて来る、とか殴るとか）（初対面ならともかく仲間になったのは最近だけど随分付き合い自体は長いしね）、今までのお約束の中ではそんなーに妙な部類でもないんだよ、ただ、今までかなり滅茶苦茶にやっているようで微妙に人格構成されてきたもんで、ついうっかりヲタの一部は現実世界に置き換えてしまって地雷を踏む、と。

しかしそうじゃない場合も、なんかりょーが君が、アバレキラーに関してだけ感情の振り幅が異様に大きいみたいに見えるんですけどね。なにをされても、なにを言われてもけろっと笑ってた彼の性格を考えるとなんかそれもそれで大変に複雑です。
だー、また拘りすぎた。


んでもまあ、キラーが来るか来ないかがテーマのようですよ、この回。
でもって、ここ前後数回のぐだぐだ戦闘を（だって倒しても倒してもっ）、終えるとリジュエルの体からデズモゾーリャが分離、マホロさんの体を乗っとります。
だーっ、鎧の時と似た構造かよっ。；

んで、最後の瞬間、赤ん坊に戻ってしまった（生後１年だから）リジュエルをアスカさんに投げて「私の子どもをお願い」と叫ぶんですが。

甘くはない、よなぁ。
結局本当に敵のボスに孕まされて生まれた子だってことを受け入れたみたいにすら見える台詞だし、ずっと反目してたはずなのに（途中までは普通に反感があったように描かれてましたね、少女時代はともかく）、母親としての行動ってのもなんかわりとすんなりと納得がいきました。
これは今までの縛りが逆に上手くいった感じかなぁ。
つーか、リジュエルが可愛かったんですよね。
どうしてもキラーに手を下せなかったの、良かった。
助かってちょっと嬉しいですよ（謎の少女はちゃんと生かしきれてなかったような気とかはするけどねー）。