爆竜戦隊アバレンジャー：第46回 祈って！アバレビジュアル系

『爆竜戦隊アバレンジャー』第46回 祈って！アバレビジュアル系

この回をあまり好きではない、というのはまああれですヨ。

幼少期にはいわゆるお子様向け番組をあまり見てなかった、つーか、いっそメーター振り切って今の時代には放送コード引っ掛かっちゃうよーな再放送（大河は『独眼流政宗』のみ）ばっかり見てた、みたいなところが関係してるんでしょうか。
いやまあ、もちろん個人的な話ですが。

「作られた危機」って好きじゃないんですよ。
もちろん、今に至るまでずっと延々、きちんと小学校低学年をメインターゲットとしてきた戦隊シリーズに向かって非難すべきとは思ってませんけど。
（言葉遣い廻りくどいヨ。）
なんていうのかなぁ、同調できないんですよ。
そりゃ、過剰なものは期待してませんけど、ほんのかけらほど、少しだけでも共感できないとやっぱりそれでもなんとなく辛い。


なんというか、もう少し時間を掛けるべきところを、すっ飛ばされたような気がしてしまうんですよ。辻褄が合ってないとかそんなじゃなくて。
もちろん、仕方がないのはわかります。
あともう少しで終了、ここからクライマックスを始めないといけない。
前話とかでおちゃらけてた分ー、みたいな非難でもないっす。
３クールのクライマックス時に、ぽんぽんと片付けられてしまった暴走連結特急（怪獣！）に飛行生命要塞みたいに勿体無ねーーーーっ？！　てわけでもないです、いや、あれは実に、実に勿体無かったです、なんか配分間違えてねーか。

それにしても前振りが長すぎるんですが。

二、三回くらい掛けてやって欲しかったですねぇ、正直。トリノイド０号、という番組が始まって以来ずーっと地球に潜伏していたという占い師。
むしろ、キラーのゲームが幅を利かせてた中で暗躍してくれててもいい。
（あの時だって、完全に人間が相手じゃなきゃあそこまで重くは。；）


とりあえずはキラーがお呼び出しを受けました。

倉庫ごと爆破されました（さっくり）。
「命短し、恋せよ乙女」って誰のことだーっ！

でもって、なんかそれがトリノイド０号、占い師として前々から地球に（日本だよねぇ）百万人が自分の札を持つ信者になった時、その魂を集めて「でずもぞーりゃ」の体とするそうなのですよ。
まあお決まりの展開なんだけど。
特撮で怒るってのは明らかになんか違うんですけれども。

今更？　今更なんでこんな話なの、という気持ちはどうにも拭えない。。。

てゆか、１話で全て片付けますかこんな展開。
いくらなんでも出さずに済ますわけにはいかなかったということなのかもしれないけど、だったらギャグにでもしちまえよ！　半端だな！！

多分この感情、ずーっとキラー展開に耐えてた反動なんでしょうねぇ。
キラーの前なら別になんも思わなかったよーな気もするしなぁ。
（別の番組なら多分あんまりきちんと記憶すらしないかも。）

百万人を集め終るのが日が沈む頃。
その時までに、占い師、トリノイド０号（名前忘れた）を倒さないとならない、てさーっ、いっそ間に合わないとかなんとかもうなんか他に出来ることないのかっ。
（しかしそれもそれでもちろん困るけどな...orz）

せめて、ここでさくっと倒したことがなんしらの契機になり。
そこからクライマックスにだーっ、と雪崩れ込む、というのならまだしも、次で一回切られてそっからもう一回始めるって感じだし。
多分、キラーの感情を中心に書いてるからこんなになるんだと思います。
いやもうあんまりキラーって呼ばれてないけど（一応呼称自体は生きてるっぽいので続けてます、別に仲間になったことが嫌とかそんなでは、、、あるのかも）。


うーん。
私は、この番組の前にメインライターをしていた『クウガ』を念頭に置いて見ているので、荒川氏の能力に関しての疑問はないんですが、「彼にはまだ早かった」みたいに表現する人がいてもちょっと不思議もないのかなぁ。

人間の描き方は大変に上手いと思います。
それ以外のギミックがちょっと疎かになることもあるけど、ドラマとして仕立てるとそれもまたなかなか。少々筋立てが乱雑なストーリーも丁寧ですしね。
でもなんか欠けてる気が、します。
うん、私は好きなんですが。
彼の描く「痛み」ってのが私にとってすごく痛いので、それで嫌いにはなれないんですが、やっぱりなんかちょっとこの人って寂しい気がします。
（でも、自覚してるよーな気はするんだよなぁ、すごく。）