爆竜戦隊アバレンジャー：第31話 そのアバレ、究極につき

『爆竜戦隊アバレンジャー』第31話 そのアバレ、究極につき

まあ結局、前回レビューでは序盤シーンにしか触れてないもので、こちらで引き続き触れてみますと。
２９話の引きで、平行世界にリジェちゃんに連れて行かれた白が。
そこらにいた三匹の赤青黒の“エヴォレヴォリアン”をさくっと倒して、俺がボスでございとふんぞり返って。
そこらにあった、命の木の実だかを使って。
自分の分身だかを作って、アバレンジャーたちと遊ぼうとしてました。

でもってまず手始めに、爆竜たちを呑み込んで。
サイズを小さくして、「さあ中にいるぞ、早く助けないと溶けるぞ」と。

いう、極めて単純極まりない展開なんですが、この定番展開がエグくきちんとクライマックスの相乗効果として機能しつつ、頭の悪いギャグをも悪趣味に見せてしまう手腕は、あまりにも素晴らしいとしか言いようがないんですが。
もうちょっと別のところに発揮して欲しいというのが本音です...lllorz


そーしてもう一つの軸が、アスカさんが夢で見て、掘り始めたという盾の話。
私ゃてっきり、あの岩に剣を叩きつけると、盾がごろん、と出てくるのかと思ってついうっかりフライングで安易だなぁ、と思ってしまったんですが。
大まかなところから削り始め。
途中で剣の中ほどに布（ゴム？）を巻きつけ、細かいところを作業していくという段階を見るに至って、ごめんなさいと謝ることにしましたが。

どっちにしろ、あれデザインもせずに掘り出せるわ。
どこから来たのかの説明が超なかったりだの、なんか投げてるっぽいなぁという気はするんですが、来歴を語り始めさせたらなんかもう、またどうにもならんよーな歴史を引き下げてくれそーな気がするのであんまり追求したくなくなりました。
聞かれたり、突っ込まれたりしたら、嬉々として語りそーな相手への突っ込みはなんというか、突っ込み好きだからこそ控えたいこともあります（次回のは別だ）。


そーしてこの回で完成するのですが、それを持った赤が、黄と青から力を吸い取って、金縁をつけて盾持って。
相手を特殊フィールドに連れ込んで（えみぽんちゃん、君が見ているのはどっちかというとウルトラマン系なのかね？）（戦隊も見てるとは思うけど）、弄りぶった切ってました、笑えねー。。。

力の差がある戦闘描写って、結構エグいんですよね。
前話じゃなかった、２９話のキラーが枝にぶっ刺してたのも若干そんな趣がありましたけれども、今までそーいう力の差って、気を使ってくれてる番組だったのにソレがない。
（キラーはエグくてむしろ正解ですし。）
なんつーか、今まで苦労していたとはいえ、半ば知らないところから「力」が転がり込んできてしまったよーな展開だからなんではないかと思います。
むしろ、それが正しいのでしょうが。

その寸前のねー。

「救われたいから信じてるんじゃない！　信じたいから信じるんだ！！」

ってほうが、この人（りょーが君）らしーし、この番組らしいし。
些か臭いお子様向けテイストな内容なのかもしんないんですけど、ちゃんと悪くないなって思うことが出来るんですよ。
てゆか、信じてさえいれば奇跡の力がどっかから振ってくるっていうよーな話は、なんかうーん、子ども向けでもっていうか、私が本当に幼い頃から「なにかが違うだろう」としか思うことが出来なかったので。
なんか努力とか、自分の重ねてきた行為の否定というか、そんなふうに見える。
やっぱりソレも、わざわざと否定はしないんですが、人が好むのもわかるんですが、自分が好きになれると思ったことは一度としてないです。
（そうでなくてはならない！　という人間とはいつか喧嘩してみたいかも）
（自分と似た年齢の大人がいいな。）


それが、一応は段階を踏んで作られた盾によって救われるという展開はだから嫌いではないんですよ。で、それが完全にめでたしめでたし、と見えない兼ね合いも。

でもいくらなんでも、いきなりエグく見せなくても...orz

なんつーか、振り切った針が、びび、と動いた瞬間、ぼーんと反対側に振り切られたというか、もう少しりょーが君が力に馴染む展開がというか。；
つか、コレわざとですよね。。。
そうでなければ、このクライマックス寸前に、アスカさんが着てはならないのだという「伝説の鎧」を着てしまい、仲間を斬ったのだというエピソードが判明することはなかったろうし（せめてどこかにズラすでしょう）。

実際に盾を掘りながら、その記憶を振り払うなんていうこともそういう意図でなかったらありえない。そこまではいいんですがー。
意図わかりますからね。

力のない身内たちが純粋に喜ぶシーンとか見てさすがにちょっと。
どこまで一筋縄ではいかないんだっつーか、ちょっとは控えろよーー。