仮面ライダークウガ：EPISODE 19　霊石

『仮面ライダークウガ』EPISODE 19　霊石

私はポジションで登場人物を好きになるってのがなく。
ていうか、興味のあるなしがちょっと幼稚なくらいはっきりしてるんですが、マッドドクターな椿さんが、五代クンとトンチキな会話を繰り広げていてもあんまり反応してませんでした。
あり、なんかちょっと前後がつながってないな？

まああれですよ、「解剖させろ」って時々五代クンに迫っていたんですが、中の人は淡白そーなので（どこで見分けてるの私、いや本気で自分で仕組みがわからない）、マッドサイエンティスト・榎田さんと違ってあんまりなんも引っ掛かりませんでした。
いや彼女には探求欲みたいなのがあるですやん（どこで見分け（ｒｙ）。
顔の位置近いよ？　とは思ったけどね。
あと、意外と一条さんの前では大人しい、何故だ、逆だろう普通。
女の人の「鎖骨」を褒めるところを邪魔されたのは、むしろ一条さんに感謝していいかと思います、襟元と言い直せば人としておっけーです。鎖骨とか言うならむしろ、医者って雰囲気を出して触っちまえば案外と女性は流さ（ｒｙ
（女性の口説き方なら任せて下さい、得意です、男は口説かねー。）


なんだか五代クンの身体反応がなくなった時に、諦めた時に、この人の心はどこにあるのかなってのが、ひどく気になりました。
本気じゃないように見えるってぇわけじゃあないんだ。
それでもって、ドラマの内部なんだからその方向性に違和感があるとしたら、演技のはずなんだ。「そう」見せているということのはずなんですよ。

でもなんだか、彼の気に掛けているのが、一条さんだという気がしてならなかった。なんでかはわかりません、そんなふうに、役者さんが考えていたのかというと、目の前の命を優先するのが当然だというふうに思うのですよ。
なのにどうしてか、一条さんとは限らなくても、もう少し遠いものを、まず一番に考えているかのように映りました。
それがもし無意識なら、なんだったんだろう。


五代クンは生き返るわけですよ。
だって一年番組だしッ（ねぇ待て）。

一条さんには五代クンの妹のみのりちゃんが、椿さんには桜子さんがそれぞれ「帰ってくる」というのですよ。五代クンの死が伝えられるシーンはほとんど無音。
（椿さん→一条さんの死亡時間の事務的部分だけは音あり。）


生き返りとかって私は嫌いなわけですが。
なんでかというと、死の氾濫を案じてしまうからなんじゃないかと思います、「子どもがゲームのリセットのように人生を考える」みたいなことを心配しているわけじゃない。もう少し身勝手な感慨ですよ。
単に死によってもたらされる、感動、というのが嫌い。

エピソード自体の理屈は簡単に説明できます、要するに仮死状態。
３０〜４０℃の間でしか生き延びない菌にとっては、非常にお誂え向きの状況だったのでしょうが、一旦代謝を落として回復を図るというのは実際にいくつかの生物にも備わった機能です（そして私が知っている段階では、まだ説明しきれていない概念だったはず）。
医者が死亡と認めたあとで生き返ってきた例もありますよ。
まあ、あんまり長時間だと、脳に酸素が廻らなくて脳細胞死んでしまうんですが。

でもなんていうか、私はなんだかこの話に納得していません。

ぶっちゃけるとどうしてここでこういう話が挟まれたのかがわからない、相手がなんだか、少し弱いというのがあるにはありますが。
なんだろう、この漠然としたもやもやした感じ。。。
まあ半分以上妄想だろうって内容の「もやもや」もあるにはあるんですが（さすがにレビューとは分離しましたが）、あー、わからん。；


なんていうのかもしかしたら私は、五代クンが「特別」な存在であるというふうに強調づけるという展開が駄目なのかもしれません。
なんだかなにかを背負わせてるみたいな気がするんだよな。
そいでもって、現実ならその目の前だけ、当人だって大好きなんであろう周囲の人たちだけのことでしょうが、フィクションで作り事なんだから、プラス、見ている人間たちの認識だって存在するんだなと。

たかが、なんですけどね本当に。
作り事の中のことは、正しく誰かの望みの反映、であるはずなんですから。

これが現実の出来事であるのならば、眉を寄せて考えて自分のものとすることも出来たでしょう、危険の度合いは違いますが留意してなきゃならないことは案外現代には多い。
ヒーローの物語りでなければ、私はこんなに悩まない。
なんでそんなものが必要なんだろう。


公式の、最大の視聴率を稼いだという１９話という下りがなんだか悲しかったのですよ。
上手く言えないのですが。

でもやっぱり、好きだなぁ。
「遅いッ！」じゃないでしょう、一条さぁぁぁん、思わず五代クンと一緒に驚くところでしたよorz...しどい
ひょっとして私、言いかねないって思ってるのかしら。。。