仮面ライダークウガ:EPISODE 14 前兆


『仮面ライダークウガ』EPISODE 14 前兆

五代クンが弱ってるところを見たのは始めてなので(肉体的な、じゃなくて、対処に困ってのほう)、ちょっとこれも新鮮でした。
そうね、周囲がきっと強い人ばっかりすぎるのよ!
あ、よく考えたら1話空港の迷子の子がいたかっ。
いっそジャグリングで気を引く、、、いくらなんでも蝶野くんが可哀想だね、ごめんorz

一条さんは結局最後の最後まで、蝶野くんに掠りもせず。
五代クンは、なんつーか、通り一遍の励ましをし(それが本性だから仕方ないね)。
椿さんは苛立って、「現実の死」を彼に突きつけました。


それぞれの特色がよく出ていた回なんじゃないかと思います。
だって自分の中にないものが人の中にあってもわかんないじゃん、一条さんは、中の人ごと「???」と首を傾げてればいいんじゃねぇかと思います。大好き!

ていうか、結局、一条さんには真面目になんのことかわかんなかったんじゃないでしょーか、つーか、この回を全くわからない人っているでしょうね。なんとなく高確率で特撮とか見てない気もしますが、親御さん世代ならあるいは。
(つーかそもそも、子どもはわからんよな。;)
五代クン並にまあ空回り、、、うーん、ちょっとはマシだけど説明しますとね。


まあ、周囲が自分に期待されている人が「自分はやらなくてはならない!」というのはとても自然なことなんですが。
誰も期待してないのに、そういう感情になってしまうことがあるわけです世の中。
これがだいたい、自我が芽生え始めるくらいの頃。中高生くらい、かな。
第二次性長期とも、反抗期とも言いますね。もう少しこれほど極端じゃなくて、もう少し内向的で、その分根の深いのがソレです。
多分ヲタに多い(内省がヲタの特徴っスから)。

で、そこで妄想の世界のみに浸っていたれたら、しばらくして夢が覚めるだけなんですけれど、半分わかってて、半分わかってない(認めれない)状態だと、「期待してくれる、自分を認めてくれる相手」を探すというよくわからんことを始めてしまいます。


自分が優れているかどうかは、どーもその間どっかにお留守になるっぽく。

ここのバランスがいい人がたまにいて、「自分のために/自分を高める」という非常によろしいところに落ち着いたりして、こういう人らは多感なお年頃をすぎても、ちょっと人より繊細な心を抱えて苦労しつつなんとか頑張って生きておいでです。
ていうか、こっちなら大好きです(まるでわからない一条さんに張るくらい)。


ちなみに、某実在しておられる井上氏は私は個人的に比較的この分類です。いえーい(ちょっぴりこそこそ、てか架空の人物並びですまねっス)。

彼は、この類の人物を繰り返し書き続けているようです。
特に同じ『仮面ライダー555』の草加雅人なんて子が、今も絶大な存在感を誇っていますね、井上氏を語る人らは二言目くらいには出てきてた。この子は、多分私でも(まだ見てませんケドね)、一言で語れるよーなものではないんだろうなと思ってます。


でも、どんなに上手くいっても、「彼自身」の影が消えない限り、私は井上氏を多分正統に評価することは出来ないのだろーなと思ってます。
それこそが彼の長所だと、それが好きだという人がいるのはわかります。
そういう好み方をする人らもけして嫌いではない。
そして、井上氏本体は正直、好きな分類なんですよ。伊達じゃなく。

でも私は、あまりこの「物語り」を評価しない。
少なくとも蝶野というコにその価値を感じない。個人としてはともかくね。

それは到底、私が己の感情を預けられる場所ではなくて、「誰かの感情」を押し付けられるようなそんな話だからです。私が気を使わなくてはならない。
そして、そんな話であるのならいっそ、純文学にしてしまえばいい。
そうしようともせずに、緩やかに拒絶され、緩やかに救われる話など生温い。

けれど本当に、この話や似た話が、「蝶野くんのかけら」を持つ人らの救いとなることはわかってしまうので、それもそれで複雑なのですよ。
作品の中に遊んでいたら、ふっと現実に引き戻されてしまって。
そこもそこで作品の中以上に色彩に溢れていた、なんて、、、あはは。

作品は評価しませんが、「物語り」とは一体なにかということを彼の作るものに触れているとよく考えます。その感覚はけして嫌いではありません。

そして、そーゆー彼の作る話の中でも、五代クンは飄々と戦い。
一条さんはいまいち考えなしに駈けずり廻り、己の状態よりも五代クンのことを気に掛け、五代クンは彼にサムズアップのサイン(いまだに恥ずかしいorz)を送る。
桜子さんは黙々と窓辺で頑張っている。五代クンが時々和みに来る。

椿さんは許せないと真っ正直に怒る。

蝶野くんはそこから言葉もなく駆け去る。
「彼」の本当に欲しいものはなんだろうとふと、今考えてしまいました。
別に、彼を認めるのは古代から蘇ってきた、人間以上の特殊な生命体なんかじゃなくてもよかったんじゃないのかな。本当は。
だってまあ私は、そうでしたからね。

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