ウルトラマンネクサス：Episode.17 闇〜ダークネス〜

『ウルトラマンネクサス』Episode.17 闇〜ダークネス〜

なんか知りませんが、この辺からナイトレイダー隊長さんの割合が増えてるよーな気がします。もうちょっと早ければなぁ？　とは思うんですけど。
てゆか、あのその、隊長まで巻き込んでのスタンドプレーに見えるというか。
どーしても正規の活動に見えないよぅっ。
（それは次回。）

いえ、失礼しました。
基本今回は昔話、凪さんと溝呂木の間にあったことを隊長が語っている形で、それ自体は良かったと思います。前の姫矢回でも思ったけど、こーいう時のやり方はなんか上手いよよなー。意外と飽きませんよね。
話の内容なのかもしんないけど。
驚愕の事実が今明かされる！　なんてぇ演出にされてたら引きますが、このくらいの温度、謎が謎のままってのは良い。


しかし、こういう上手い配置がいまいち多重構造を形成するのに役に立ってないんだよなー、ちょっと表現ややこしいんですが、一本化されちゃうんですよ。「隊長の認識」というのが独立せず、凪さんや溝呂木の意思（彼らしか知らないシーン）なんかの補足になってしまうというか。
前の姫矢さんの時もそうですね。
孤門くんの調べたこと、新聞社の女性の知ってることがいつのまにか姫矢さん自身の回想に直結する。イメージを一個しか存在させてくれないんですよ。
傍観者の視点があくまで情報の断片としてしか扱われない。
そこに、ほとんど隊長や新聞社の女性の意思は含まれない。
（あるにはあるんだけど、直後に当事者の視点に切り替わってしまったらどうしてもそっちが優先されるじゃん。；）

ある意味で、たった一つのテーマを語るというのにはいいのかもしれない。

でも、『ネクサス』でやろうとしてることってソレに向いてるのかなぁ、なんていうのか、雑多な意思が混じり合ってこその疑問じゃない？　違う立場、違う意識の人間らがいてこそのこー、その、「絆」だと思うんだけど。
ネクサスって、ちょっと便利がすぎるんだよね。
なんか意外と喋りすぎ、余韻残せやっつーか。


面白いには面白いです、でも、続くか、記憶するかっつーと。
その場限りのもんでねーの？　という気がしないでもない。
別段、それが悪いってんじゃないです、でもねー、どちらかというとそうなって欲しくない？　なんつか、もっと印象的にするのが不可能ではないよーに見えるんですよ。
なんか技巧に走ってるよーに見えんだよなぁ。
被害とか悲しい事情とかが、技巧に見えたら致命的ですぜ。
でも、なんていうのか、お涙頂戴という感覚でそーやってるとは思えないんですよどうしても、そんなことはない、ちょっと悪趣味ではあるけども。それはやっぱりちゃんとした「なにか」を描くための布石にしようとしてるとは思う。

てゆか相変わらず孤門くんは失礼だな、、、っ！

凪さんの暴走時はどっちもどっちっつー感じだったけど、そんなに不信感顕わにしてたらあかんやん。なんで麻酔銃で片付けられるトコをわざわざ殺したとか解釈すんのやー。
どこの殺人鬼じゃいっ！！


あ、パジャマでナイトレイダー部隊に飛び掛ってきてた、若者らなんですが。
実はそれ以前に殺されてましたっつーオチで。
あれもなー、なんで冒頭シーンから来るの。
しかもドラマの盛り上げに使われてない...orz
いやちょっと待って、本気で、悲惨な殺し方したらそれに対する嘆きとか誰かしらでいいから描こうよ？！
あんまり「死」を盛り上げに使うってのもよくないかもしんないけど、殺して、その細かい事情はナイトレイダー隊員たちも知りません♥
そのあと、その事情を引っ張りもしませんってそっちのがうがーっ！

なんつーか、凪さんと孤門くんとの温度差を示したかったんかなぁ。
うーんうーん、今すべきことはなんというか逆ベクトルな気も。
次回でするっと感情移入（孤門くんが凪さんのために動くんですわ、命令という形ですが）、つーか上手く乗れなかったのってここのせーかなぁ。
（もちろんそれは個人的に、ね。）
ここがなければ関係改善した後じゃん、温度差あるけど。

溝呂木が湧いて出て、姫矢さんも来て、幻影を使う敵なもので姫矢ネクサスが加勢！　というのはいいんじゃないかと思います。
でも飽きた（ぼそっ）。

つーか、、、ウルトラマンが毎回戦うのに飽きるわけがないんですよ、そもそも単純システムだし、それなら特撮そのものが合わないだけですやん。
でも、なんか理由付けがぐたぐた煩せーんだ。
姫矢さんはそっちベクトルじゃないけど（あの人はなんだかんだと悩まない）、溝呂木と並べて、毎度会話交わしてるとどーも逆に「悩まない」ところが胡散臭く見えてくるというか。
やりすぎ、なんだよねぇ、なんかどーにもこうにも。