ウルトラマンネクサス：Episode.14 悪魔〜メフィスト〜

『ウルトラマンネクサス』Episode.14 悪魔〜メフィスト〜

前回からの引きで、動物園帰りに浚われたお子様二人を含む家族連れがリコちゃんを襲ったのと同じ怪獣に襲われてー。
そいでもって無意味に弄られてましただ。
いや、確かに丸太をがつがつ齧る両親ってのは絵的には怖いんすけども、後ろに溝呂木くんがいるということがあとで判明するじゃないっすか。

要するに単なるこけ脅しかぁ。
となるわけですよ、どーしても。
人間界から離脱して食費調達が出来んくなって枝に鞍替えしたというのならばまあ、納得しないでやらんでもないんですが。そんなちょっぴり可愛いといえなくもない愉快な設定いらなーいっ。
（おまいが勝手に作ったんじゃん）（だって食べてたじゃない！）


まず両親は殺し。

続いて彼らが向かうハズだった別荘に子どもたちを運び、まあ、ネタバレというよかほとんど同時進行でわかるよーになってたんですが、なんかよーわからん生命体が両親の変わりに子どもたちに丸太を出して。
「はいお食べ」「お食べったら！」

ちょっとは怖くなかったわけじゃないんですよ、ただ、私はなにぶん子どもに弱いし、彼らが危険に陥りかねない、というのが怖かっただけかもしんないですね。『ネクサス』はやるから（そっちかよ）（作り手に向くのは良くないよなぁ）。

そいでもって、そこにナイトレイダー部隊が急行。
凪さんが軟化したのはわかるんですが、、、なんか彼女も彼女で煮詰まってていやん。憎しみを力に変えて戦え、と彼に言います。
孤門くんも大概、人から己の過去を仮託されやすいっつーかなぁ。
（隊長もちょぴっとだけどそんな？）
溝呂木くんがそーだともうパーフェクト（なんの）。


憎しみで戦ってはいけない、というテーマはまあ、ここ数年のものばかり見てるせいもあるのかもしれませんが、およそ何度も何度も見ているテーマなのですか。『クウガ』のそれくらいかなぁ。納得したのって。
でも、あれはあの場、彼だったからであって。
彼の蓄積を見ていなければ、落差がなければそう思ったかわからない。
全ての人間に、、、人間だけということではないのかな、ファンタジーなのであるし（特撮をファンタジーと表現したのは久々だなぁ）。なんで憎しみで戦うべきでないのかちゃんと説明、うーん、しようとしているのかな？

なんとなく命題として設定してはみたものの、投げてるよーな気がするんだよね。憎むっていう行為そのものがよくないのはわかるよ、疲弊するんだもんあれは。続けてなんていられない。
でも、それ以上の意味で言ってるよね。なんか。


この回では。
子どもたちの妹、女の子（リコちゃん）のほーが、怪獣の頭の瘤のところに捉われて、ナイトレイダー部隊に、つか主に孤門くんにそこを撃たせ。
挙げ句の果てにその瞬間を、己の視覚を通して（だと思う）、孤門くんがその瘤を狙っているところを、その子の兄に見せるという超親切設計。
その上で、お兄ちゃんにだけ瘤のところに妹が透けて見える、といういくらなんでも余計じゃコラ。つー。

もう少し、そのー、自然に見せらんなかったんでしょうか。；
確かに誰が見てもわかるっつーか、子どもにも状況は理解しやいすいでしょうが、そこかよ！　そんなところだけ子どもを意識してどーする？！
つーか、今更すぎじゃーーー！
自然にやってくんないと、悲劇って白けますぜ。


もういちいち落ち込むなよ、孤門くん、としか思えねー。
私、つーかヲタだけかなぁ、でもさー、そもそも「白ける」なんて段階にすら至らんで、感情移入が出来ないって人は少なくなさそうだと思うの。
頭で考えて無理のある展開ってんじゃないけどね。
だったら、ホラー調はもう少し控え目にするか、せめて人間の思考で説明できる範囲にしておくべきだと思うし。
逆にホラーやりたいのなら、溝呂木くんはボカして欲しい。

あの人さぁ、雰囲気がないとかそんなでなくてね。
なにを言ってもなにをやっても、どんなに残虐非道ッ、つースタンスで描かれていても「ご苦労さん」というのがまず先に立ってね。
ものすごくある種の人間らしーんだもの。

つーかもちろん悪の魅力が感じられるならいいんですが。
むしろ下っ端。
いくらなんでも細々と働きすぎ。

孤門くんもさー、目ぇ覚ませよ。ノスノスとかじゃなく、溝呂木くんを探して殲滅というほうが前向きだと思うの（勧めるかーっ）。