ウルトラマンネクサス：Episode.12 別離〜ロスト・ソウル〜

『ウルトラマンネクサス』Episode.12 別離〜ロスト・ソウル〜

まあ、一応、正体は知ってはいたんですが（見てなかった間に雑誌かなにかで見た）（それも見るのを再開した一因ではあります）。
ファウストちゃんｖｓネクサスさん、つーのが。
要するに要するに。

リコさんｖｓ姫矢さん。

どうやって感情移入しろと？！
無理だろう普通にこれ、むしろ孤門くんとリコちゃんとか、孤門くんと姫矢さんとか、そのくらいのほうが「望まない戦い」的な趣がありそうなもんでしょうが。
縁がねぇんだよ縁が！！

いや、別に、孤門くんに巨大化しろって言ってるわけではないですが。
てゆかそもそも、なんで孤門くんが出てくるのかというと、孤門くんくらいしか両者につながりがないからなんですが。

姫矢さん→リコちゃんが。
「助けたこともある、戦場で協力したこともある」「けども友人というほどでもない男の恋人」（しかしその事実も多分知ったの最近だ）（孤門くん含めて付き合い浅いというか）
（よく考えれば会話交わしたことはない...orz）
リコちゃん→姫矢さん。
すっきりさっぱり、知らん☆
もういっそ、孤門くんというラインがなければ人間対人間の悲しさくらいはあったろうにさーっ。えーと、なにがどうなってこの二人が？？？
というような感情に振り回されっぱなしでした、なんかが違うだろう！


しかし、姫矢さんは、後ろに守るモンがある時とない時で、全然強さが違うのが面白いっスよねー。まあ孤門くんもいるけどさ、攻撃能力があるナイトレイダー部隊がいるってだけの時でもなんか結構強いし（凪さんに攻撃されてたのにさー）。

とはいえ、この話は大変によろしかったです。

うんなんだ、かなり今更感はあるんですが。
ひたすら途惑ってたのも、一応画面の向こうの孤門くんがそれに似た感情を共有しててくれたので、納得がいかないでもありませんでしたしね。
溝呂木にーちゃんが、放った「びーすと」の攻撃から、孤門くんを庇ってしまうファウストさんやら、そもそも孤門くんが銃を撃ったのに反応するところとか、そりゃかなりベタいんですが今までの蓄積が一気に物をいった感じでしたね。


しかし、リコさん→ファウストさんの流れがどーにも。。。
だって「人形」だっていうリコさん、記憶がなかろうがなんだろうが不安があったりとかなり自己主張してるんだもん。；
あの「リコさん」＝ファウストさんへの連なりがわかんないんですよ。
いや生前のリコさんとファウストちゃんの印象はいっくら離れてても構わないんですけどね、もちろん。


家族がどこに行ってしまったの、怖いよ、と泣く女の子とファウストちゃんがどっからどう見ても結びつかないー。のはちょっとなぁというか。
もうちょっと、ファウストちゃんが　自己主張薄ければともかくさ。
あんだけばりばりにサディスト全開だとなんかなー。

そしてあと、溝呂木にーちゃんの「ゲーム」が正直わからんです。

前回にもホラーなら許す、と言ってるんですが。
ありゃ大抵「結果」を描くことだけを考えてるんですよね、攻撃側の事情なんて存在してねーっつーか、いや存在してる場合もありますが、そーなると怯える人間側が精彩を欠いたり変に説教臭くなったり、変に気の抜けるものになったり。

ゲームの結果、彼に落っこちていくハズの「成果」がよくわからん。
あの画面に見えているまんまだったら、それはものすごくなんていうのか、自分だけが惨めな思いをするのは息苦しいから人も引き摺り落としたい、と考えている人のようになってしまうし。
それで支配者然とされると違和感がしてしまう。
超越者として捉えるのならば、些か演出が細かすぎる（彼の、だ）。
もう少し大局的に、遠くから操るよーに展開出来ないものなのか、そもそもあの人が出先機関であって、もっと上に存在している誰かがいるのならばわからんでもないですがね。


ともあれ、結果としてのリコちゃんの死は良かったです。
ゲームの思惑の中から外れて、孤門くんを庇ってしまったが故の最期。
その行動を受けて、キレのない動きから一転、「びーすと」を破壊するのにはなんの躊躇いもなかったネクサス姫矢さんも。極めて単純ではあるのだけどもさ。

シンプルに説明できないものは、なんかしら間違っていると私は思うので。

しかしやっぱり、ナイトレイダー部隊は素のほうが面白いな（巻末おまけ）。
凪さんなんか、役から抜けてるとかなり可愛いよこれ。
うあー、いつか本編のほうでもこれくらい見れるよーになるのかなァ。；