ウルトラマンネクサス：Episode.03 巨人〜ウルトラマン〜

消してしまったので、書き直し...orz

薄っすらと記憶はあるんですが、基本的に『ネクサス』は完全連続ストーリーなので切れ目が曖昧で難しい。この３話では、副隊長が孤門くんに「忠告」をするシーンが含まれていたようです（前後のレビューと他の紹介サイトを見た結果）。

てことは、元々語っていたのは「凪という女性について」。

彼女は本来の計画ではどうも悪役の側に属する予定であったようです、なんとなく全部のストーリーを知っていなくても違和感がしますが。つまり、彼女を裏切ったということがなんとなく忍ばされている相手と同じ陣営に行くのだと。
そこまで考えると、高慢で一方的ではあるものの。
悪かと言われるとなんだかリアリティとは思えない。

正直を言えば、このくらいの理不尽な目には現実でも遭うのですよ、子ども番組として正しい「辛さ」という演出だったのかはすごく疑問だけれど。
彼女は悪とは言えない。
もし、そのつもりで設定演出しているのだとしたら、ちょっとなんというのか計算的すぎるのではないか。そう見せるための努力が足りているように思えません。
そこまで酷くないよ？！
（中途打ち切りによって変化したことは結構あるもんだなぁ。）


でもなー、山岳救助隊にいたほぼ素人に対する態度としちゃ理不尽っつーか。
どっちかというと馬鹿くせぇ。

パニック体質だったらしく、すぐに足が竦んで動けなくなる（そして奇妙な白昼夢）、という孤門くんの１話での設定がなんだか姿を見せてないんですよ。さすがにそれをやらかして生きていられる状況が成り立っていないからかもしれませんが。
そっちを出してくれていれば、副隊長の脅しは悪いものじゃない。
そこから考えると、「このくらい出来なきゃ勤まらない」という冷酷な宣告であるというのは間違っていないと思うんですよね。

基本的にどうしても、奮起さすための言葉には見えないんだよなぁ。
どっからどう見ても警官や自衛官でも使ってないよそんな銃、みたいなのを軽々と使いこなして人間離れした腕前を見せ付けていて、実際に凄腕なんですけど。。。

秘密組織寸前の超少数精鋭部隊の装備いきなり使いこなせるのは超人じゃっ！

の上、あとでウルトラマンを宿した姫矢氏と出会った時に、能力や武器の差異を全く省みずに突っ掛かっちゃってんですよねぇ。
そして軽くいなされている。
（孤門くんに指摘してたミスを自分でもしてしまう。）


ちょっとなぁ、正直、なにを彼女で描きたいかわからない。
孤門くんの逆境として、彼を孤独に置いておきたいというのはコンセプトとしてわからないでもないんですが、それにしては、、、うーん、なんとなく組織自体が緩いんじゃねぇのかという気がしてしまうんですよね。

副隊長のやってることは、要するに子どもっぽい。
腕が良いだけで人のフォローが出来てない（しなくていい場合もあるけど、孤門くんは入隊数日っつーかなんつーか；）、平ならいいんだけども、なんちゅーのか副隊長なんだよねぇ、これが。
放っておくのはありなんじゃないかと思うんだけどね、正直。
わざわざ構いつけといて腕自慢...orz

孤門くんの心境の変化要因になるにはちょっと濃い、よねぇ。
そのくせ、一つのエピソードとして見るには面白みもそんなにない、姫矢さんにいなされていたという部分を鼻で笑うというような話になるべきじゃないでしょう。；
ウルトラマンの防衛隊に、どんだけ世代が変わっても。
単に嘲笑われるためだけのみっともない道化なんて必要あるとも思えない。
（そして実際、彼女の態度は軟化することなく続きますしね。）


超越した、姫矢っつー素材を引き立たせるため。
というのも、なんかこじつけっぽいというか、上手く行ってないというか。
別に凪さんをこういう性質、疑り深く、ビーストに対する憎しみに凝り固まった、そして下の者をまともにフォローすることが出来ない人として設定したというのは全く悪いことではないと思います。これはこれで充分ありでしょう。

しかし、それによってなにを見せたいのかがわからない。
結局、それはずっと後になってやっと形を見せる（そしてそれ以降、正直ちょっと影が薄くなってしまうという；）。

つーかこの、姫矢さんの立場を少し孤門くんが代替すべきだった。
彼女の精神的な脆さを、気付くべきだったと思うんですが（次回で忘れても、ね）。