ウルトラマンティガ：第10話「閉ざされた遊園地」

『ウルトラマンティガ』第10話「閉ざされた遊園地」

遊園地に突然透明の膜が張られましてー。
そいでもって、皆がその中に閉じ込められてしまいました、という展開となる話なんですが、「弱虫のお兄ちゃん」と「妹」というとても定番の要素もあったりして、こーいう子どもに話し掛ける系統ってわりと特撮で何度か見てますが。
なんか結構どれも嫌いではないなぁ、と。
ここ数年のばかりだからその辺似てくるのかなぁ。
ちょっと胡散臭く見られてしまったりしてね、でもまあ、やっぱり突然の欄入者なものだからそう見られる自覚もあったりして。大抵自分の過去の話をするわけですが、この回でもやっぱりそう。わははは。ｗ

『ティガ』ってなんつーか、ベタと相性いいんではないでしょうか。
下手に凝るとどっか行ってしまいそーな心配が若干ありますが（そういうことはなかったとすでにわかっているわけですが）、ベタにした時に、なんつーのかなぁ、説得力がある気がするんですよ。

や、ベタな「悪」についてはとりあえず保留で。
共通敵とか出てきたらすげー嫌らしく見えるだろうしなぁ。；
結構こー、大人っぽいんですよね、わりと皆。歳が若い三人（ダイゴくん・レナちゃんと、ごめん分析担当のコ）も、すげー素直ですし。


ちょいと暑苦しい顔（ごめんなさーいッ）（でも作中人物もそんなこと言ってるし）のシンジョウ隊員も、普段から良いお兄ちゃんなので。ええ。
「昔泳げなかったし弱虫だったんだ」と言った時に、普通にへぇ、と思えるんですよね。そっかー、この人が、とその時点で思えないと昔話無意味...orz
（ああいかにも！　とか思わせる人とかじゃあ駄目だよなぁっ。）
で、妹さんが溺れちゃった時に、無我夢中で飛び込んで以来、泳げるよーになったんだよーん、と。

つまり妹ちゃんに身を挺（ｒｙ

という話ではむろんなく、自分が本当に大事なもののために度胸を持たなきゃなんないことってのがあるから、それを忘れないよーにしようという。今度は私が美化して解釈してしまった気もしますが。
いー話だと思いますよ、やっぱり。ｗ
（体がちょっとだけでも強い男の子が、本当に危ない時に無条件に女の子を救おうとするのを責めるのは、なんというかちょっとそこまでいくとそれもそれで残酷という気がするんですよ。そこで逆転しちゃう男女がいても私は喜ぶわけですが！）


怪獣が出現して、閉じ込められて、皆も逃げ回ってる時に。
観覧車に乗っていた妹ちゃんを救おうとして、ゴーカートで走り回るその子を、危ないからと叱っても、それに付き合おうとしたところとかね。危ないんだけどね。降ろしたい、自分だけで囮になりたい、というのが本音だったとしてもね。
ぎりぎりまで踏ん張って、自分が盾になってでも、と気負いもなしに極自然にそーするように、とても当り前にそう選択するよーに見えたから、「いい男だなｗ」と思えましたねぇ。
危険なんだけどさ。
それでも、迷惑で重荷かもしれないんだけれどもね。

「お兄ちゃんが助けてくれたー」と少年の妹が喜んでいた時に。
だから、シンジョウ隊員の妹さんが「私のお兄ちゃんも」と付け加えた時にも、なーんか微笑ましかったしね。
（自慢していいよー。ｗｗ）
特撮として、なんか好きだなぁと思えるんですよ。
現実なら、完全に正解ではないのかもしんないんですが、まあ、物語りの中でならこれが最良のうちの一つだって評価してもいいんじゃないかな、と。


あとこの話では「なーにするだッ！」という感じに。
横合いにキックを入れていたティガさんがおかしかったですー、なんか感情的に見えるんだよー。仲間がいて、彼が庇っている少年がいて、目覚めたばっかとはいえいきなり閉じ込めるよーな怪獣には手加減無用ってことでしょうか。ｗ
いつもみたいな格闘っぽい蹴りじゃなくて。
「どける」ために蹴ってる感じが出てて面白かったんですよー。
まあ単にストーリー上の演出（ちょうどシンジョウ隊員が襲われかけていた）のせいかもしんないんですが、それもそれで楽しい。わはは。

ウルトラマンさんたちって、目ぇ真ん丸で表情もないし。
大抵掛け声くらいしか叫ばないんですが、なんか個性とか表情とかあって楽しいなー。こないだまでテンパってたよーにも思うのに、最近では随分余裕が出来ているよーっす。目出度い。ｗ


そーして少年は今まで自分を苛めてた子の失敗に、手を差し伸べることも出来たっていう。そーいう終わり方ですよ。
ベタで良いんだよね。
善意だけは真似でも構わないと思うんだ、私はね。
シンジョウ隊員の真似っこでいいんじゃないかしらって。うん。