この手のデバイスではナニが重要かというと大きさである。 そして重さも重要である。
アレもできるコレも出来る、映像がキレイだとか音が良いだとかetcはその次の話である。
さて以前使っていたPalm VxとiPod touchの大きさなどを比較してみようと思う。
Palm Vx | iPod touch | |
長さ(L) | 114mm | 110mm |
幅(W) | 78mm | 61.8mm |
厚さ(D) | 10mm | 8mm |
重さ | 113g | 120g |
ディスプレイ | 160×160ドット | 480×320ピクセル |
ほぼ同じ大きさと重さだが、大きな違いはディスプレイ。Palm Vxの後継機種はカラーディスプレイいるのは時代の流れだ。テクニカルライターの柴田文彦氏がマックピープルの寄稿記事の中でiPodの進化を述べていたのを思い出す。氏曰くiPodの進化はPCの進化と同じ流れを汲んでいると。処理機能の高速化・ディスプレイがモノクロからカラーに、そしてネットワーク、無線ネットワークへ、と。事実iPodの進化は氏の予言?通りとなっている。
話は戻って大きさと重さについてであるが、Palmを使っていた時の不満として厚さを10mm以下にして欲しいという点についてはiPod touchはクリアしている。しかし100gを切って欲しいと思っていた重さについては逆にPalmよりも7gほど重くなってしまっている。
なんだ、それだけの事ではないか! という問題ではない。
デスクトップPCなどと異なって持ち歩くデバイスでは大きさと重さは重要なポイントなのである。重さは軽ければ軽い程よい。重量感がないと安易に落としてしまいそうではあるがその点は耐ショック性能を上げて対処して貰いたい。最近のコンパクトデジカメが耐ショックや防水性能を高めているので決して無理な話ではないだろうと想像する。
そして大きさは考えてみれば当たり前のことで手に馴染む大きさでなければいけない。iPhone 3Gでは裏面が微妙にカーブして手に馴染む様に改良されているという。こうゆう細かい改良は重要だ。
Palmの入力方法はGraffitiというスタイラスを用いた方法が採用されていることから分かるように片手にPalmを持ち片手にスタイラスで入力する方法がとられている。つまり両手を使って入力する方法だ。iPod touchもiPhone同様ソフトウエアキーボードが搭載されていて(横にしてもだが)縦にすれば片手での入力もOKだが、快適な入力方法としてはPalm同様片手にiPod touch/iPhoneで空いた手で入力という両手を用いた方法となるであろう。
しかし、iPhone 3Gが発表されOSが2.0にアップグレードするとともに日本語入力が携帯電話の入力方法に慣れ親しんだ方法(テンキー入力と呼ぶのか?)も選択できるようになったが、これは片手で入力することをイメージしている。(と思う)
Palmとほぼ同じ大きさのiPod touchであるが、OS2.0以前はPalm同様両手をつかった入力方法(もっともPalmと違ってMulti-Touchという方法になるが)であったが、2.0以降は片手での操作方法も取り入れてている点が大きいと思う。iPhoneが電話としての機能を片手での操作が主であることが大きな影響をiPod touchに与えているように思える。
入力方法が片手なのか両手なのかは大きな違いがあると思われる。
iPod touch購入に踏み切ったのは思いの外入力方法が快適だったからだが、これについてはまた別のページで詳しく記したいと思う。